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2018.10.23
サッカー

[女子サッカー]早大戦初勝利はお預けに、リーグ戦初黒星を喫する

第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第7節

10月21日(日) 早稲田大学東伏見サッカーグラウンド


東洋大1ー2早大


<得点者>

19分 大内


<出場メンバー>

▽GK

垣内愛菜(食4=大商学園)

▽DF

山幡あや(食3=常盤木学園)→73分 佐々木葵(食1=花咲徳栄)

林みのり(食1=大商学園)

久保真理子(食2=浦和LY)

 出耒村亜美(食1=飛鳥)

▽MF

常田菜那(食2=大商学園)

松井彩乃(食4=聖和学園)

常田麻友(食2=大商学園)

斎藤麻由(食3=常盤木学園)

▽FW

塩谷瑠南(食1=前橋育英)→76分 牛久保鈴子(食1=作陽)

大内梨央(食2=常葉学園橘)



大内のゴールに仲間の笑顔がこぼれた


先制のゴールを決めた大内


果敢にゴールを狙った常田麻


   過去に1度も勝利したことがない相手、早大。前半に先制点を決め、流れを持ってくるもミスから失点してしまう。後半開始早々に勝ち越しを許すとそのまま試合終了。早大戦初勝利とはならなかった。


   6節を終えた時点で、勝ち点3差で2位の早大を追う東洋大。「チャレンジャーの気持ちを忘れずに戦いたい」とキャプテンの松井(食4=聖和学園)が前節の終わりに意気込んだように、前半から積極的にゴール前に攻め込む。最初にネットを揺らしたのは東洋大だった。19分、左サイドで山幡(食3=常盤木学園)が奪ったボールは塩谷(食1=前橋育英)を中継し、フリーで飛び出した大内(食2=常葉学園橘)のところへ。大内のシュートは相手GKの頭上を越えゴールに突き刺さる。的確なボール運びで理想的なゴールだった。


   しかし関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)3連覇中の早大も黙っていない。前半終了間際に一瞬を隙をつかれゴール前でボールを奪われる。シュートはクロスバーに当たったものの、こぼれたボールが不運にも相手の前に落ちてしまった。これを決められ試合は1-1のドローで折り返すことに。


   後半開始直後の48分にセットプレーから失点し、早大に勝ち越しを許す。追い付きたい東洋大は大内や斎藤(食3=常盤木学園)を中心にペナルティエリア内でチャンスを作るも同点弾は生まれず、1-2で惜敗。「去年よりは戦えていると思う」と山幡が話すが、選手の多くがそう感じていただけに悔しい敗戦となった。


   戸田監督は「勝たなくてはならない試合だった」と口にする。早大に大敗した昨年のリーグ戦。全日本大学女子サッカー選手権大会(以下、インカレ)の準決勝でも涙を飲んだ。またしてもあと一歩が届かず、力の差を見せつけられた試合だった。今年の残りはあと2節。昨年に引き続き目標のインカレ出場へ。勝ち点3にこだわり次節の日体大戦も全員で戦い抜く。





■コメント

・戸田監督

過去何度か対戦させてもらっていて、1番勝てる試合だった。その中で勝ち点3もしくは引き分けに持ち込めなかったのはチームがまだまだ弱いということなのかなと思う。(戦略は)相手は縦に早いサッカーと10番を起点にしたサッカーだったので、そこにどういう形でボールを取るかというのを1週間練習してきた。(昨年との違い)昨年は選手と相談して自分たちがどう戦っていくかというよりは、真っ向勝負で早大に向かって自分たちがどれくらい戦えるのか試そうということでやって。そしてインカレの準決勝でチームでこう攻めていこう守っていこうとやってあそこまで追い詰めることができた。それと比べると今回はある程度チームの約束ごとや戦い方を決めたなかでやったので昨年は0-7で、今年は縮まったよねではなくて勝たなくてはならない試合だった。(今年の早大は)昨年の4年生中心のチームではなくなってきて、昨年のようなまだまだ全く歯が立たないという差は見ていてもないと思うが、やはり勝負を決める力というか、シュートの本数が少なくても確実にネットを揺らすことができるのはさすがに早大だなと感じた。(課題は)日頃の練習からあのようなミスをしていると失点につながるというのを日々学ばなければならないとうか、そのような意識で全員がやることが課題なのかなと。(次節に向けて)日体大は上位対決というか、まだ1度も負けたことがないけど勝ったこともないような相手なので、心と体の疲れをとって勝ち点が取れるように頑張りたい。


・山幡(食3=常盤木学園)

最初はいい形で先制できたけれど、最後の失点が自分の予測のミスから起こってしまった。前回のインカレでやった時の失点と同じ形で失点してしまって、そこが改善できてなくてチームとして甘い部分が出てしまったかなと思う。(今年の早大は)一人一人の個人の能力は高いと思うけれど、チームとして見たときに去年よりは戦えていると思う。(ハーフタイムにはどのような話があったか)1対1で折り返してフラットな状態でハーフタイムに入ったので、相手はスッキリした状態で後半に入ってくると話していた。次の1点を取った方が優勢になると話があって、チームとしては失点をしないでまた先に点が取りたかった。(次節に向けて)もう落とせる試合はないので、絶対に次の試合も勝ちにこだわって失点をしないで勝ちにいきたい。


・常田麻(食2=大商学園)

今立ち上がりから自分たちが今週やってきたことをやろうって言ってたことが出来て先制点も取れて、いい形で崩せることもあったが、前半の最後のしめでやられてしまったり、後半のたちあがりで失点してしまったり、甘さが出てしまった試合だった。(前半の左サイドのプレーについて)久しぶりの左サイドだったんですけど、やることは変わらず仕掛けていこうと思って入ったが、前半はフリーでも受けることが出来なくて、もっと自分からボールを呼び込んで、もっと攻撃の起点にならないとダメだったなと思う。(早大の印象)今まで勝ったことのない相手なんですけど、そんな勝てない相手っていうイメージは持たずに、けどチャレンジャーという思いを持ってやった。(次節への意気込み)もったいない負けをしてしまったんで、でも、まだ優勝争いは目指せると思うので、しっかり切りかえて、この負けを活かして次は絶対に勝ち抜きたい。


・塩谷(食1=前橋育英)

結構自分たちペースでできて、相手は裏にいってからセカンドボールを拾われるのを嫌うというのは、スカウティングから分かっていた。それができていて良かった。(早大の印象は)個人個人が技術を持っていて、組織としても強いし個人としても強いと感じた。(アシストもあったが自身のプレーは)あのアシストの場面は結構良かった。けれどシュートとか全然打てていないし、自分は点を取ってなんぼのポジションでやっているのでそこをもうちょっとやっていかないとなと思う。(次節に向けて)今回はアシストという形で終わったので、次は絶対に点を取れるように。自分が点を取ってチームに貢献したい。


[次節試合予定]

第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第8節

10月28日(日) 対日体大 

日本体育大学グラウンドにて   18:30キックオフ



TXET=鶴田華穂 PHOTO=美浪健五、廣瀬璃子