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11月14日から茨城県で全日本ボクシング選手権（以下、全日）が行なわれます。昨年は優勝、準優勝それぞれ１人と好成績を残した東洋大からは、今年は８人の選手が出場します。そこで全日までのカウントダウンとして、出場選手をご紹介します。３日目となる今日は、ライト級の渡来美響選手です。
今シーズン、リーグ戦は不出場ながらも国民体育大会（以下、国体）、全日の関東予選で優勝を果たし、全日の出場を決め絶好調の渡来選手。「美響」という珍しいお名前の理由や、ボクシングの自身の持ち味について質問してきました。（取材日・10月25日、聞き手・長枝萌華）
——美響（みきょう）というお名前は珍しいですが、名前の由来を教えてください。
親が音楽をやっていて、人の心に美しく響いてほしいという意味で付けてもらいました。
——音楽は好きですか。
はい。好きです。
——よく何を聞かれますか。
マニアックなのですが、ニコニコ動画とかの歌い手の方の音楽を聞いています。
——試合前も聞かれるんですか。
試合前はあまり音楽を聞かないです。
——早速ですが、今シーズンの調子はどうですか。
今シーズンは昨年に比べて戦績的にはリーグ戦に出られなくて落ちているんですけど、個人での国体の関東予選と全日の関東予選はどっちとも優勝できているので、順調に実力が上がっていっていると思います。
——昨年の特集で、プレースタイルを攻めのスタイルに変えるとおっしゃっていましたが、変化はありますか。
今のルール的に、下がっているボクシングはすごく不利なので、攻めを入れつつも自分のボクシングは崩さないということで、攻め一方に練習をしている訳ではなくて、今までのスタイルの中で攻めの部分を増やしていっているという感じで、バランスよく出来ています。
——ご自身の持ち味や注目してほしいところはありますか。
自分はよくパンチが重いって言われるんですけど、自分のなかではスピード重視で、特に左のジャブが得意だと思っているので、特にその部分を練習しています。パンチのスピードだけじゃなくて、体のスピードとかも注目して頂ければ。他の選手よりスピードを上げるという練習をひたすらしてきたので、そこを注目してほしいですね。
——普段の練習から意識していることはありますか。
今まではアウトボクシングで足を使うボクシングだったので、手数がどうしても少なかったんですけど、その手数を増やしていけるように、どの練習にしても手数を落とさないようにということを心がけています。
——同じ階級に今永（営＝１＝王寺工）選手や木村（営＝飛龍）選手がおられますが、練習で刺激を受けたりしていますか。
そうですね、木村蓮太郎さんは全日本でも優勝したりしていて強い選手なので、そういう選手を普段から見ていて、どういう部分が優れているのかを身近で見れているので参考にもなりますし、試合だと当然相手になるので、弱点を見ることもできます。１年生の今永は自分と高校時代に３回対決しているが３回負けているので、その選手が入ってきてくれたということは、日頃から試合のことなんかを思い出しながら切磋琢磨できてとてもいいと思います。
——ライバルや意識いている選手はおられますか。
意識している選手はほぼ全員なんですけど、今回の全日本選手権とかは特に全階級の中でもかなり注目されている層の厚いところだと思うので、まぁ全ての選手を意識して練習してます。
——では、５歳の頃からボクシングを始めておられますが、ボクシングをしていて良かったと思うところはどんなところですか。
練習自体も趣味みたいなものなので、よく辛くないのかと言われたことがあるんですけど、自分は普段からボクシングの試合をみたりするのが好きなので、趣味なので、好きです(笑)。
——最後に全日本へ向けての意気込みをお願いします。
今年の全日本選手権で東京オリンピックに出られる枠がかなり絞られてくるみたいなので、とにかく優勝を目指して、最悪でも上位に、決勝までいけるように頑張ります。
——ありがとうございました。では、次回の選手は○○選手なのですが、どんな選手ですか。
かなり正当派で、サウスポーなんで左ストレートがきれいな選手です。見た目が常にしかめ面なんですけど、本人に聞いたら不機嫌な訳じゃなくてこれが普通なんだと。ただ中身はすごくピュアで純粋なんで、嘘なんてつくとすぐに信じてしまうタイプです。
渡来選手ありがとうございました！
明日の特集もお楽しみに！
◆渡来美響（わたらい・みきょう）
学部・学科・学年・／経営学部・会計ファイナンス・２年・
出身校／武相高校
身長・体重／１７２ｃｍ・62㎏
階級／ライト級
好きなこと／音楽
