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2018.11.12
サッカー

[男子サッカー]チームは8戦負けなしも、桐蔭大とスコアレスドロー

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第20節

11月11日(日) 県立保土ヶ谷公園サッカー場


東洋大0-0桐蔭大


<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U-18)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

坂元達裕(社4=前橋育英)→85分 横山塁(国1=FC東京U-18)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

坪川潤之(国3=矢板中央)

野本幸太(国2=市立船橋)

▽FW

松崎快(国3=大宮Y)

小林拓夢(国3=帝京長岡)


攻撃の起点となった松崎


8戦負けなしのチームを支える渡辺の好守


次節は坂元のゴールに期待だ



 共に全日本大学サッカー選手権大会(以下、インカレ)の出場権を争う桐蔭大との対戦は、後半に多くのチャンスを作りながらも得点は生まれず。0-0のスコアレスドローとなった。


 インカレ出場圏内の上位6校(既に出場の決まっている明大を除く)に入るべく、負けられない戦いが続く7位の東洋大。7試合負けなしのチームは、相手の大型FWに警戒しつつも浦上(国4=大宮Y)や渡辺(国4=前橋育英)を中心とした固い守備で得点を与えない。序盤は攻め手に欠けていた攻撃陣だったが、前半終了間際から徐々にリズムが生まれ始める。42分には右サイドを坂元(社4=前橋育英)と松崎(国3=大宮Y)で突破すると、最後はゴール前で高橋(国4=FC東京U-18)がシュート。しかしこれは惜しくも枠の上へと外れた。

 

 勢いそのまま後半も敵陣でプレーを続ける東洋大。開始早々の47分、土田(国2=大宮Y)のロングボールが右サイドに張っていた松崎に通る。後半から高い位置を取れるようになった坂本(国2=柏U-18)が松崎を追い越してボールを受けゴール前へ速いクロスを上げるも、ニアに飛び込んだ小林(国3=帝京長岡)には合わず。その4分後にも中央を細かなパスワークで崩し、最後は小林がシュートも相手の必死のブロックによってゴールとはならない。攻め込んだ時間に得点を奪えなかったことが、この試合の反省点として挙げられた。それでも後ろに目を移すと90分間落ち着いた対応を見せ「体を張って最後まで戦っていた」と渡辺は守備陣の奮闘を称えている。試合は0-0のまま終わり、チームは勝ち点1を積み重ね順位に変動はなかった。

 

 

 関東大学サッカーリーグ戦も残すところあと2節。次節は勝ち点差4で追う5位の法大。今季3度目となる対戦に先駆け「ベースのところはこれまでと変えずに」と古川監督が言うように、チームは現在8試合負けなしと安定した試合運びができている。次節こそ勝ち点3を手にし、初のインカレへの大きな一歩を踏み出せるか。チームの真価が試される。


■コメント

・古川監督

お互い残留が決まっていて、インカレを目標にやっている両チーム。桐蔭大にとってはうちを叩いて1ゲーム差以内にしたかったと思う。こちらも勝ってインカレを手繰り寄せる、上位との差も詰まっていたのでより上の順位でのフィニッシュというのもあったが、まずは相手に勝ち点3を渡さないというところ。後半の立ち上がりはこちらの方にチャンスがあって、あそこで決めきれていれば勝ち点3が取れたゲームかなと。よくやってくれたというところと、半分残念というかもうちょっとだったなという心境。(選手たちに伝えたことは)ツインタワーのような形だったので、ロングボールを糸口にやってくるのではないかということは伝えていた。SBも高い位置を取っていたので、奪った後にそこをつければということを伝えたりもしたが、チャンスもできたけどゴールがなかったのは残念。ピッチの影響もあって少し難しかった。アタッカー陣にとっては特に難しいピッチコンディションだったかなと思う。まずしっかり点が入らない中でも勝ち点1を持ち帰るというのは、後期リーグに入ってできているところで1番の成長だと思う。(次節に向けて)ベースのところはここ数試合と変えずに、しまったゲームをして勝ち点1以上を。先制した場合などはしっかり逃げ切って勝ち点3を取れるようにしたい。

 

・渡辺(国4=前橋育英)

桐蔭大は下の方だが、勝てばインカレ出場が見えてくるという相手で自分たちも勝てばインカレ圏内に入れると思って前半から後ろは0に抑えて、しっかり勝ち点3を奪いにいこうとしたゲームだった。チャンスもあって点を決めることはできなかったけど、勝ち点1は取れたので良かったと思う。(8試合負けなしだが)守備陣はとにかく最後の最後で体を張って、シュートには足を出していったり一本一本のシュートとかクロスを体張って防げているので自分もみんなも最後まで戦っていたと思う。(攻撃面で関わるシーンが多かったが)基本自分は守備からだが、チャンスがあったときは前へがんがん上がろうと自分の中では思っている。チャンスも作れてもっと前へ上がれる場面もあったので、そこを練習からやっていきたい。(次節に向けて)法大ということでどの試合も負けられない試合。また後ろから前まで全員で戦って勝ち点3取ってインカレ目指して頑張りたい。


・松崎(国3=大宮Y)

勝ち点5離れている相手で負けると2に縮まってしまって、結構自分たちが苦しい状態になってしまうので、最低限0ー0は良かったかなと思う。(後半攻め込む時間帯が増えたが)個人的に前半はある程度真ん中で受ければいいと思っていたが、その結果相手のボランチがスライドが早くてすぐに閉めてきた。後半は立ち上がりからある程度ちょっと外に開きながらボランチがついてくるか、ついてこないか見ながらやっていて、結構ついてこなかったのでそこで自分がサイド自分が数的有利を作ることができていい形で崩せたと思う。(個人的に数字の部分は意識しているか)点を取れるのが一番いいが、アシストという部分で何かしらゴールに結びつくプレーを心がけているのでここ2試合でそういうプレーができていないので次節はできればいいと思う。(次節に向けて)法大は強いが自分たちが今の調子を維持してやることをやれば勝てる相手だと思うので、インカレ目指して次の法大戦は勝ちたい。



[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

21節 11月17日(土)vs法大

相模原ギオンスタジアムにて 14:00キックオフ


TEXT=美浪健五 PHOTO=土橋岳、谷口奏生