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2018.11.19
アメフト

[アメフト]関学大に14-17で惜敗 終盤追い上げるもあと一歩及ばず接戦落とす

平成30年度関東学生アメフト秋季リーグ戦

11月17日(土)アミノバイタルフィールド

●東洋大14-17関学大

7|1Q|7

0|2Q|3

0|3Q|0

7|4Q|7


試合終了間際TDを決めたWR田松


先制点を決めた WR大西

チーム力が課題になった


 平成30年度関東学生アメフト秋季リーグ関学戦(以下、リーグ戦)は序盤に先制するも逆転を許し14ー17で惜敗。 1部入れ替え戦へ向け残るあと1試合の勝利が絶対条件となった。


 最初に攻勢を仕掛けたのは東洋大。 ランとパスを交えたテンポのいい攻撃で前進し試合開始6分、 WR大西(国4=関東国際)がパスを受け取りそのままタッチダウン(以下、TD)。幸先のいいスタートを切ったように見えたが、 関学大のRB出口が粘り強いランを見せるなど、じわじわと攻め込まれる。その後も相手の攻撃の流れを断ち切れず、先制した直後にTDを決められ同点に追い付かれてしまう。さらに続けてフィールドゴールを決められ勝ち越しを許す。

 3点をリードされ迎えた後半は守備陣が奮起。LB三谷(法3=安田学園)らが素早いリアクションで関学大のランを抑えると、東洋大の応援席からは歓声が湧いた。何とか追い付きたい東洋大は、CS吉原(社3=都立野津田)がインターセプトを決め好機を作るも、相手の堅い守備に苦しみ得点を奪えない。

 「修正点を見つけられず悪い流れを引きずってしまった」。LB櫻井(文4=県立川越)が語るこの言葉通り反撃の糸口が見つけられないまま、第4Q再び TDを決められリードを広げられる。
 

 それでも試合終了間際、パスを中心に攻め込み、WR田松 (文4=秋田南)がエンドゾーン内で見事にTDパスを成功させ、土壇場で3点差まで追い付く。しかし、続くオンサイドキックが決まらず、反撃はここまで。14ー17で関学大との接戦を落とした。
 

  「今日はベンチがいつもと違う雰囲気だった」。試合後、主将の WR田松はチームの状況をこう振り返った。プレッシャーなのか余裕を感じているのか原因は分からなかったという田松は、「雰囲気を変えられるようなプレーができなかった」と悔やんだ。また、 WR大西も「チーム全体でやっていかなければいけないのに、今日は個人でやってしまった」とチーム力を課題にした。試合後のミーティングでは、チームで円陣を組み声をかけながらもう一度士気を高める場面もあった。

  「次は勝つしかないので死ぬ気で戦う」。そう力強く語った田松主将を中心に悲願の1部昇格へ。2週間後に行われる最終戦に全てをぶつける。

■コメント
・ WR大西(国4=関東国際)
オフェンスは全部のシリーズをタッチダウンしていこうと決めていた。試合の入りはよかった。今日はチームとしてやっていかなければいけないのに、個人でやってしまったのかなと思う。ここで負けるのはすごく痛いが、試合はどうなるか分からない。そこはプラスに考えて次の試合勝って、入れ替え戦にいきたいと思う。

・WR田松 (文4=秋田南)
前半早い段階で点を決めることができたが、その後オフェンスがなかなか繋がらなかった。 一旦勢いがなくなると戻すのはむずかしいところがある。チームの細かいミスが続いてしまった。ベンチの雰囲気が変な空気があるのはわかっていた。プレッシャーか余裕があるのか分からないが、変な空気があった。それをぶち壊すようなプレーもできなかったので、もやもやした気分になっている。原因が分からないが次の試合までにしっかり修正していきたい。今日負けて苦しい状況に追い込んでしまった。次は負ければそこで終わりなので死ぬ気で戦う。

・LB櫻井(文4=県立川越)
やりきれなかった。今までやってきたことが出しきれなかった。悔いが残る試合になってしまった。どこを修正していけばいいのかが明確になっていなかったので、ずるずると悪い流れを断ち切れなかった。最初はいい形で入れた。リーグ戦通して悪い流れは絶対にあるのでしっかり断ち切っていい流れに持っていこうとずっと話していたが今日はできなかった。次は勝つしかないので、2週間しっかり修正して最後は必ず勝って終わりたいと思う。

TEXT=松本菜光花 PHOTO=松本菜光花