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2018.11.20
ラグビー

[ラグビー]20年ぶり入れ替え戦決めた!国学大制し総合2位でリーグ戦終える

平成30年度関東大学ラグビーリーグ戦2部・国学大戦

11月18日(日) 拓殖大グラウンド


○東洋大 35{7ー6、28ー19}25 国学大


東洋大スコア国学大
前半後半得点前半後半
T
G
P
D
2819
35合計25


番号選手出身高学年
深澤 翔祐深谷
舘澤 徹士盛岡工
小山内 健昌平4 
葛見 達也千葉経済
鴨澤 享佑黒沢尻工
土肥 航長崎海星
吉尾 凌平昌平
高野 雅義報徳
高橋 太一延岡星雲
10杉野 幹太長崎海星
11浅倉 来太石見智翠館
12田中 衆歩大村工業
13國分 英昂長崎北
14菊池 優介国学院栃木
15大内 錬佐野日大
 Reserve Member  
16福富 端樹同朋
17矢川 海太日体荏原
18古川 翔長崎北
19葉室 廉静岡聖光
20日野 諒太郎佐賀工業
21菅原 優大秋田工
22老田 龍平興国
23伊藤 千貴常葉橘




入れ替え戦決定に笑顔があふれた


「後輩たちを秩父宮で戦わせてあげたい」と菊池は入れ替え戦への決意を語る


リーグ最終戦は国学大との一戦。引き分け以上で1部リーグへの入れ替え戦が決定する東洋大は、見事接戦を制し35-25で勝利。リーグ戦を2位で締めくくり、20年ぶりの入れ替え戦進出を決定させた。


 再三の逆境をはねのけた。序盤はトライこそ許さなかったものの、二度のPKで6点を先制された東洋大。さらに前半18分、精神的主柱である高野主将(文4=報徳)が負傷退場。勝利へ向け暗雲が漂う。しかし直後の22分、フィジカルを前面に押し出したタックルで前線へ持ち込むと、ゴールライン手前でペナルティを獲得。セットプレーから隙をついた吉尾(総4=長崎海星)が飛びこみトライ、コンバージョンを成功させ逆転を果たす。


 前半を7-6と僅差で折り返し迎えた後半。開始直後に二つのトライを奪い差を広げるが、国学大もラインアウトからの素早いパスワークで巻き返し3連続トライ。互いに一歩も引かない熱戦が繰り広げられる。勝負を決めたのは後半25分、ラインアウトから優位に立つモールで押し込み逆転トライ。さらに30分には菊池(総4=国学院栃木)のトライで突き放し追加点、35-25で国学大を破り、リーグ2位通過で入れ替え戦進出を決めた。


 「怯まず戦い続けられたことがすごく良かった」と副主将の菊池。二度のイエローカードで数的不利が続き、防戦を強いられることが多かったが、粘り強いディフェンスが勝ちを呼んだ。1部リーグとの入れ替え戦はおよそ20年ぶり。今季から指揮を執るOBの福永監督が現役時に入れ替え戦進出を果たして以来となる。「縁を感じる」と福永監督、20年前に選手として果たせなかった1部昇格を、今度は監督として成し遂げる。


 「絶対1部昇格して、歴史を変えたいと思う」高野主将の決意は固い。悲願の1部昇格まであと一つ。“東の聖地”熊谷ラグビー場で東洋の歴史を塗り替える。


■コメント

・福永監督

学生が日々一生懸命積み重ねたことがいい形で結果に出た。素直にうれしい。(2度のイエローカードや負傷退場などがあったが)状況、困難をどう乗り越えるかということを常に考えろということを話していたので、リーダー中心に声をかけて動いてくれた。素晴らしいと思う。入れ替え戦は20年振りで、自分が4年生のときに全勝優勝して入れ替え戦に出たときぶり。こういった縁は感じる。(入れ替え戦に向け)やるべき準備をして勝つだけだと思う。


・高野主将(文4=報徳)

 前半は(自分が)脳震盪で出れなかったんですけど、粘りのあるディフェンスとアタックをすることによって今日の勝ちに繋がったんじゃないかと思う。FWもBKもよく頑張ってくれた。前半1点差で勝っているというので後半へ繋げられるのがとても大きいことだったので、今日勝てて本当に良かった。やっぱ僕たちの目標は1部昇格なのでここで涙流すわけにはいかないと思ってた。次の試合まで取っておこうと。(収穫と課題)ディフェンスの部分、1枚目ファーストタックルが入って2枚目がディフェンスをすることがあるが、そのディフェンスが今日できてたなと。あとはもうちょっとコミュニケーションが取れればもっといいディフェンスができたと思うし、相手は同じ方向に速いアタックをずっとしてきたのでそれをもうちょっとコミュニケーションを取って均一にできたらもっとよかったかなと思う。(入れ替え戦へ向けて)絶対1部昇格して、歴史変えたいと思う。


・菊池(総4=国学院栃木)

(試合を振り返って)国学院も強いので接戦の試合になるとは思ってのぞんだ試合だったが、準備したプレーだったり東洋の気持ちの強さが前面に出たのでいい試合になったのかなと思う。(前半は)二本先に連続でとられ時に多少焦りはあったが、関東学院大との試合のようにはならないように気持ちを立て直してやれたのが良かったと思う。(良かった点)シンビンがでて、14人の場面が多くあったが、その中でも怯まず戦い続けられたことがすごく良かった。(次戦に向けて)1部昇格を目標に頑張ってきたので、絶対に昇格して後輩たちを秩父宮で戦わせてあげたいなと思う。


TEXT=大谷達也 PHOTO=吉留奈津、森美香子