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小江戸川越ハーフマラソン2018
11月25日(日)川越水上公園スタート・ゴール
招待選手
1位 野口 1:04’19
2位 土壁 1:04’42
4位 小室 1:05’05
5位 山口 1:06’29
6位 岡里 1:06’54
7位 杉村 1:07’21
8位 山本瑛 1:08’06
12位 吉田 1:08’50
13位 石川 1:08’56
18位 藤城 1:10’47
19位 松島 1:10’59
20位 小田 1:11’02
野口は自己ベストを1分以上更新する力走を見せた
数多くのレースを経験し着々と力をつけている土壁
箱根駅伝(以下、箱根)の選考として、重要なレースの一つである小江戸川越ハーフマラソン(以下、川越ハーフ)が行われた。前回大会で大学デビュー戦を迎え2位に入った野口(工2=松山)が、今回も意地を見せ自己ベストの64分台で大学初タイトルを手にした。続く土壁(総3=つるぎ)もベストを更新する64分台で2位と東洋勢がワンツーフィニッシュを果たし、箱根を約1ヶ月後に控える中メンバー争いも加熱している。
1年目はけがに苦しみ、思うような走りができていなかった野口がようやく突破口を開いたのがこの川越ハーフだった。大健闘を見せたが優勝はならず、満足のいく結果とはいかなかったこのレースでついにリベンジを果たした。設定タイムを正確に刻み、序盤は2位集団でチャンスをうかがっていた。15km地点を過ぎてもペースが落ちることはなく、さらには想定タイムを上回る走りで一気に先頭に躍り出る。そこからは一度もトップを譲ることなく、前回の記録を超え自己ベストの64分台でフィニッシュ。見事優勝を飾ったが野口は「もう少しロングジョグを踏んでいけば今回後半落ちてしまったが、そこを少し引き上げることができるんじゃないか」と後半のレース運びについて反省を口にした。この優勝を自信として、さらなるレベルアップを目指す。
野口に次いで健闘したのが土壁だ。これまで数々の記録会やハーフマラソンで経験を積んできた土壁が、川越ハーフでも存在感を見せた。野口と同じように序盤は2位集団でレースを進め、中盤を過ぎてからペースアップして野口の背中を追う展開に。そのまま2位に入り記録は64分台と、この1週間前に行なわれた上尾シティハーフマラソンから連続して自己ベスト更新を果たした。2週連続のベスト更新に土壁の好調さがうかがえる。箱根のメンバー入りに向けて猛アピールに成功したといえるだろう。
箱根が目前に迫りつつあり、各選手のアピールの場となった今レース。メンバー争いがし烈を極め士気も高まっている中で、野口を筆頭とする積極的な走りはチームにも弾みをつけたはずだ。東洋大が掲げるのは優勝ただ一つ。ここで足並みをそろえ、総力戦で箱根路に挑んでいく。
■コメント
・酒井監督
(箱根の選考を兼ねた今日のレースを振り返って)これだけでは評価できない。これまでの夏合宿からいろんな練習や他のハーフマラソン、トラック、このあと日体大も考えているので、そこも含めてトータルで考えたい。でも4分台が出た野口、土壁あとは5分だが5分前半、5分5秒の小室も収穫はあった。(課題は)下の子たちがね。タイムが下回ってしまった子たちはやっぱり安定性が欲しい。そこがやっぱり8分台10分台そこのレベルを上げたい。(箱根に向けて)みんなそこを目標にしてるが、あとはしっかりエントリーメンバーとサポートも含めて本戦で発揮できるようにやりたい。
・野口(工2=松山)
(レースプランは)自分はレース経験が少なかったので、最初からいこうという感じだった。前半は飛ばしすぎないように1km3分前後で走るように考えていて、10km通過を30分〜30分30秒くらいで予定通りいけた。15kmも45分台で通ることができて、目標は64分30秒だったが、30秒を切ることができたので予定以上で走れたという感じだ。(収穫と課題は)20kmは長いイメージがあり、最後までいけるかという感じで自信は少しなかったが、もう少しロングジョグを踏んでいけば、今回後半落ちてしまったが、そこを少し引き上げることができるんじゃないかなと思う。(箱根エントリーが近いが)箱根のエントリーはなかなか厳しいとは思うが、これからの練習でアピールして、メンバー入りを目指したいと思う。
TEXT=稲村真織 PHOTO=小野由佳莉、両角あずさ