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2018.12.27
アイススケート

[アイスホッケー]FW小堀が4ヶ月ぶりの復帰! FW清水もハットトリック達成で同志社大戦を制す

第91回日本学生氷上競技選手権大会

12月26日(水) 白鳥王子アイスアリーナ

東洋大11―1同志社大


[ゴール(アシスト)]

4:10 清水(猪狩)

4:43 武部(川口)

9:33 清水(久米、佐藤)

18:19 阿部(渡邉、武部)

21:26 古川誠(出口、福田)

24:20 柴田

25:28 久米(小堀、渡邉)

31:18 小堀(猪狩、石倉)

46:04 石橋(奇、石倉)

51:18 久米(清水、古川誠)

54:43 清水(古川誠、坂元)



POS背番号名前
GK34古川駿(社4=八戸工大一)
GK31水田(社3=駒大苫小牧)
DF46渡邉(社4=日光明峰)
DF12福田(社1=日光明峰)
FW11所(社3=駒大苫小牧)
FW13出口(社4=駒大苫小牧)
FW24石橋(社3=駒大苫小牧)
DF29中村(社3=八戸工大一)
DF26川口(社3=白樺学園)
FW18阿部(社4=白樺学園)
FW16武部(社2=苫小牧工)
FW19柴田(社4=武修館)
DF23佐藤(社4=駒大苫小牧)
DF坂元(社4=清水・北海道)
FW14久米(社1=駒大苫小牧)
FW48清水(社2=白樺学園)
FW21古川誠(社4=白樺学園)
DF奇(社3=宣徳・韓国)
DF33千葉(社2=駒大苫小牧)
FW22石倉(社3=八戸工大一)
FW27小堀(社1=白樺学園)
FW20猪狩(社2=駒大苫小牧)




復帰戦でゴールを挙げたFW小堀



FW清水はハットトリックを決めた



「4年生についていけたら」と語るFW武部


91回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)2回戦の相手は同志社大。4年生の活躍に次いで、1、2年生といった下級生の大車輪の働きにより11-1で勝利した。

 

「スタートは少し硬くなってしまった」と鈴木監督は振り返るも開始6分、FW猪狩(社2=駒大苫小牧)からのパスを受け取ったFW清水(社2=白樺学園)が先制点を挙げる。その後1分も経たない間にFW武部(社2=苫小牧工)が追加点を決めるなど試合開始から2年生が奮闘した。

 

さらに、この試合では約4ヶ月もの間、けがで試合に出られなかったFW小堀(社1=白樺学園)が復帰。夏にけがをしたのと同じリンクでの復帰戦で怖さもあった。しかし、2ピリではアシストや自身もゴールを決めるなどチームへ貢献を果たした。「毎日体のケアをしてくれたので、けがをしても復帰することができた」と原山マネジャーや内山トレーナー、小林トレーナーなどチームを支えてくれているスタッフへ感謝の言葉を送った。けがで長い間試合に出られなかった分の悔しさをインカレで晴らしてくれるだろう。

 

また、同じく1年生のFW久米(社1=駒大苫小牧)も積極的に試合を進め2ゴールの活躍。しかし、これに満足せず「精度を上げていきたい」と意気込んだ。試合ラスト5分で一瞬の隙を突かれ失点してしまうも、その直後にFW清水がゴールを決めハットトリックを達成。チームは11-1で勝利した。

 

インカレは4年生にとって最後の大会。たくさんの思いを背負って4年生はプレーをしている。その背中を追うようにして1、2年生もチームの勝利へ貢献し、全員が必要不可欠な存在だ。次の相手は関東大学アイスホッケーリーグ戦(以下、リーグ戦)で1敗を喫している法大。東洋大らしいホッケーでチーム一丸となって着実に勝利をつかむ。

 

 

◼️コメント

・鈴木監督

少し動きが硬いスタートだったが、そのあと試合全体通してスケートして全員で戦えた試合だった。(小堀選手の復帰)長い間けがで試合から離れていたが、久しぶりでどのくらい動けるか不安はあったがいい動きをしてくれた。(同志社大)正直どのくらい同志社さんがやってくるかは想像つきにくかったが、自分たちのプレーに集中してくれた。(1、2年の活躍)ベンチ入りした全員の選手が結果を残してくれて、全員で戦うことができた。(MVPは)今日は清水が久しぶりのゴールを決めてチームを引っ張ってくれた。(次戦にむけて)法政さんとはリーグ戦ではタイトな試合になったが、うちのプレーができればいい結果は生まれると思うので相手関係なく自分たちのプレーをしたい。


・FW清水(社2=白樺学園)

明日のゲームにつながる試合だった。(ハットトリックの活躍だったが)個人的には今シーズン全然得点取ってなくて、やっと点数を取れたのでよかった。(今の気持ちは)率直に言うとうれしいが、もっとビックゲームで決められるくらいのメンタルを付けたいというのが一つある。もっとゴールに向かうのを増やしていけばビックゲームとか接戦のときに点数を入れられるのかなと思う。(チームの調子は)まだまだ60分間東洋大のホッケーができると思う。今日の試合で満足しないで、明日もっと東洋大のホッケーをできれば必ず優勝できると思う。(次戦に向けて)法大とは1勝1敗でリーグを終えている。油断しないでしっかり60分間東洋大のホッケーをすれば勝てると思う。しっかり明日に備えてやっていきたい。


・FW武部(社2=苫小牧工)

スタート悪かったが、そこを焦らずすぐに立て直せたのがよかったのかな。あとは点数もそこそこ決められたが、欲を言えば無失点で終えたかったなと思う。(ゴールシーンを振り返って)味方のパスミスだったが、いいところにパックがきたので。焦りもあったがしっかりゴールに押し込むことができて良かった。(インカレ2戦連続得点だが)自分自身の課題が得点なので、そこは決められて良かった。(柴田選手に関して)自分を上手くいかしてくれて、安心してプレーができます。(4年生とプレーするのが残り少なくなってくるが)4年生と組むことが多くて1年生から組んできた。自分がなにかするとかあまり考えず、4年生についていけばうまく自分を使ってくれると思うので、4年生についていけたらなと思います。(次戦に向けて)今回の試合はスタートが悪かったので、次戦ではスタートからしっかりいい調子でいけるように、今から準備していきたい。


・FW久米(社1=駒大苫小牧)

今日の試合はそんなにチーム的に悪くないゲームだったと思うので、またさらに精度を上げてどんどん明日、明後日と勝ち上がっていければいいなと思う。(自身の調子は)僕的には悪くはないが良くもないという感じなので、ここからもう少し調子を上げていきたい。僕はあまりシュートを打つ場面を打てばいいところも打ったりしていないので、これから(勝敗が)ハーフな試合になってくると打たないと入らないので、打って入れられるようにしていきたい。(FW小堀の復帰について)とても嬉しい。チーム内のFWのライバルも増えたのでこれでまたより一層高め合って、自分も磨きがかかればいいなと思う。(次戦に向けて)昨日、今日と得点ができているので、明日以降も決勝までずっと決めて波なく、調子いいままでいきたいなと思う。


・FW小堀(社1=白樺学園)

第2戦目で最初はイケイケだったけど最後の方はなぁなぁになってしまって、そこは次につながらないものになってしまった。だけど勝てたし、ここから勝っていくしかないので明日もまた勝っていきたい。個人的には、まずは復帰できて良かった。今シーズン全然試合に出られなくて、間近でずっと見ていて、悔しいのも分かっていたし、僕以外にも悔しい思いをしている人がいるのも分かっていたので。でも何よりも大好きなホッケーがまたできてうれしい。(リーグ戦を見ていて)自分がチームに入ったところで戦力になるというわけではないが、ちょっとでもチームの勝利に貢献したいと思っていた。できればと思ってやってきた。(けがしている間は)リハビリと診察。夏の試合でけがをした。3ヶ月くらいでパックは持たずに、スケーティングだけはできたが、ここにくるまで4ヶ月弱かかって復帰までが長かった。けがをしたのがこの会場だったので最初は試合に出るのが怖かった。出るのにも迷ったけど内山さん(トレーナー)とかが勧めてくれて、出て良かった。(得点シーンは)結果でしかないが、次はもっと決められるように。次はたぶん法大になってくるのでそこでしっかり勝てるようにしたい。(試合に出て一番喜んでくれまのは)チームマネジャーや内山さん、小林さん(トレーナー)。体のケアとかを毎日してくれて、そうやってくれる人がいるからこそ、けがをしても復帰することができた。サポートしてくれる存在がありがたい。(次戦に向けて)法大には自分の兄もいるので絶対に負けられない戦い。勝っていかないと優勝もできないので、絶対に勝つ。勝って優勝までの3歩目をしっかりいきたい。


TEXT=伊藤なぎさ、PHOTO=金澤瑞季、岡村珠里、川口珠朋