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2019.01.10
コラム

第634回 今、この瞬間を「ハッピーコンティニュー」に。 執筆者・梅山織愛

 先日箱根駅伝が終わり、現在は1月号の作成中ですが一足先に引退コラムを書かせていただきます!

 水泳、ボクシング、レスリング担当、そして最後の1年は副(福)編集長を務めさせていただきました、梅山織愛です。

 「引退コラム何書こ~」なんてこないだまで言ってたけど、いざ書き出したら書きたいことが多すぎてなかなかまとまりませんでした。それだけ充実してたってことですかね!笑

とはいえ、キリがないので伝えたいことを簡潔にまとめます!

ということで・・・


★あなたの知らない○○な世界★

この3年間自分が担当してきたスポーツ、そしてスポトウの魅力が伝わればいいなと思ってこんな形でお送りします。

自分が書いた記事で特に印象的なものも、載せているので良かったらご一緒に!



①あなたの知らないレスリング

 未だに「?」なルールが多いレスリングですが、少しルールを覚えれば本当におもしろいです。次から次に展開されるスピード感、いつ、どちらが仕掛けるかわからないハラハラ感、同じくらいの体重の人を投げる圧倒的迫力の試合を体1つで行います。スポーツの魅力が詰まってる競技だと思います。あとレスリング選手って本当にいい人しかいないです。スポトウの活動で出会った、みなさんに本当に良くしてもらいましたが、なかでもレスリング部の方々にはお世話になりました。あくまで一意見ですが、レスリング選手の友人が「マイナースポーツでチヤホヤされにくいからチャラチャラした人が育ちにくい」と言ってました。(あくまで個人的見解です)

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②あなたの知らないボクシング

 私がボクシングを好きになったきっかけは、体験取材で行った2年前のリーグ戦の法大戦です。というか、これが人生で初めて見たボクシングでした。強気に挑んでいく選手のあまりのかっこよさに一瞬にして心を奪われました。あと、表情に試合を楽しんでいることがにじみ出ている選手も多くて、見ているこっちもワクワクします。ボクシングを生で見たことがある人は少ないと思いますが、とりあえず一度見に行っていただきたいです!絶対に魅力が伝わります。特にリーグ戦は、会場に入った瞬間から熱気を感じます。今年、東洋大ボクシング部は絶対に創部初の優勝を果たします!5月から7月にかけて後楽園ホールで行われるので、一度足を運んでいただきたいです。

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③あなたの知らない水泳

 100分の1秒を競う水泳は、勝負の世界でもありながら自分との戦いでもあります。勝つことはもちろんですが、過去の自分に0.1秒でも勝つために努力をする水泳には他の競技とは大きく違います。 だからこそ一人一人の選手にそれぞれのドラマがあって、知れば知るほどおもしろい競技です。また大学では個人競技の水泳が唯一団体で戦うインカレが年に一度行われます。ほとんどの4年生が最後となるこの大会で、部員全員がチームのために戦います。熱戦という言葉がぴったりのインカレでは、3年間何度もグッとくるような瞬間を目にしてきました。

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④あなたの知らないスポーツ東洋

 いろんな大学にスポーツ新聞部はありますが、その中でも私が思うスポトウのすごいところは愛の大きさだと思います!笑

 私は担当部活の大ファンです。だから写真を撮るのも、インタビューするのも記事を書くのも、紙面を作るのも楽しかったです。また客観的に見て、スポトウは自分が担当する部活の熱烈なファンになっている人がばかりです。記者と選手でいることはもちろんですが、気持ちはファンと選手で記事を書いてるんじゃないかと思います。だから本当に愛に溢れている思います。実はスポトウって名目上はサークルなんですけど、結構大変なんです(笑)去年の手帳で取材とか編集とか活動があった日を数えてみたらすぐに100日超えたので、そっと手帳を閉じました…でもそんな中でも、全力で活動しているのはやっぱり”部会愛”が大きいんじゃないかなと思います。

 さきほど自分が担当してきた3つの部活をあげましたが、これ以外にも魅力を語りたいスポーツはまだまだあります。3年間で、スポトウに入ってなかったから興味を持たなかったであろう競技をたくさん知り見に行く機会もありました。そのきっかけはそれぞれの部活が大好きなスポトウの人たちです。だから私と同じようにスポトウが、その東洋大のチームやスポーツを知るきっかけになったら嬉しいです。




それでは最後に・・・

 私たちがこんな風に活動出来るのも、快く取材に答えてくれた選手の方、紙面作成をサポートしてくる報知新聞社の方、そして読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。これからもスポーツ東洋をよろしくお願いします。

 また私は、1年生の頃からいろいろなチャンスをくれた先輩方、私のワガママに付き合ってくれた同期、文句も言わずいろいろな場面で助けてくれた後輩、新聞読んだよとか私の頑張りをベタ褒めしてくれる友達、授業休む時助けてくれる大学の友達、その他にも多くの方に支えられて活動することができました。私の長所はいい人達に囲まれていること!というくらい人に恵まれているスポトウDAY’Sでした。みなさん本当にありがとうございました\(^^)/これからも梅山織愛をよろしくお願いします。




と、ここで終わるつもりでしたが、

最後なのでもう少しだけ書きたいことを書かせていただきます。

ここからは、本当に自己満足なのでもう少し時間があればさらっと読んでいただきたいです。


 私は小学校1年生から高校3年の夏まで水泳をやっていました。小さい頃からお正月もゴールデンウィークも休みなくほぼ毎日練習して、高校も水泳をやるために2両編成で夏でも扇風機しか付かない電車で1時間半かけて通ってました。朝4時半に家を出て部活の朝練に行き、夜は9時までクラブチームで練習という生活は今やったら2日で挫折すると思います。でも最後の夏は思ったような結果が出せず、悔しい結果で水泳人生を終えました。

 結果が出せなくても悔いなく笑顔で終えられたらよかったのですが、泣きすぎで倒れて救急車で運ばれるくらいボロボロでした。だから「私のこの12年間ってなんだったんだろう」そんな風に思いながら引退しました。なによりその後、人に「おめでとう」って心から言えない自分がめちゃくちゃ嫌でした。

 そんな自分を変えたい気持ちがたぶん心のどこかにはあって、スポトウに入りました。スポトウでの活動は本当に充実していて、自分が想像していた以上に人として成長できたような気がします。たくさんの人と出会って、取材だけではなく何気ない日常会話とか様々な話を聞きました。いい言葉が見つからなくて、ちょっとアホっぽい表現ですが本当に世界が広がりました。思うような結果を出せない選手を取材することもありました。悔しがる選手を見て、自分も落ち込んだり、それでも努力する選手から勇気をもらいました。自分が競技をしている時には、スポーツは結果を出すことが全てだと思ってました。でも、結果を出すことだけが全てではないと気付くことが出来ました。そしてこれといったきっかけがあるわけではないですがいつの間にか(結構早い段階で)、人の活躍を本気で喜べるようになっていました。

 今では、小さい頃から水泳をやっていたから今の自分があるんだと思っています。いい結果で終われなかったけど、良かった思い出はたくさんあります。そしてスポトウでは自分が選手としてやってきたからこその知識も多くあったし、選手の大変さを理解できたから書けた記事もあったのではないかと思います。というか、水泳をやっていなかったらスポトウに入ってません。だから辛いことも多かったけど、水泳をやっていて本当に良かったと心の底から思ってます。だから競技を辞めたときは言えなかったこのセリフをどうしても言いたかったんです。



競技者としての12年間、そして記者としてしての3年間

私の中で、スポーツが生活の中心にある日々は、たぶんここで終わります。

こんなにも夢中になれることがあって・・・



幸せでした!

TEXT=梅山織愛