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2019.03.30
準硬式野球

[準硬式野球]明大に敗れるも、関東選手権準優勝!

第61回関東地区大学準硬式野球選手権・決勝

3月29日(金) 上柚木公園野球場

●東洋大2-8明大

(イニングスコア)

 


合計
明大








東洋大




(東洋大)

竹内(ラ1=石橋)、井上敬(総2=九里学園)、岡澤(済1=長野吉田)-西本(ラ2=岩国)


三塁打:土屋(社2=習志野)

試合後にはみんなで笑顔を見せてくれた


松井友学生監督(中)が大会MVPに選んだ井上結(左)と竹内


青木はこの試合3安打の活躍


61回関東地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)決勝の相手は東京六大学リーグに所属する明大だ。終始リードされた展開で追いつくことができず、東洋大は準優勝で大会を終えた。

 

   先発には竹内(ラ1=石橋)が起用された。初回、明大に先制されるも直後に井上結(ラ1=中央中等教育)が右前打で出塁。続く高橋(法2=八戸学院光星)もセカンドへ打球を放つ。そして青木(ラ2=長野西)の適時右前打で試合を振り出しへ戻した。しかし、前日からの連投で疲労もあったか。二回、さらに2点を追加されてしまう。

 

   三回より井上敬(総2=九里学園)がマウンドに立った。ピッチャーの援護にまわりたい打線は5回二死の場面で土屋(社2=習志野)が右越三塁打を決めるも後が続かず。6回には高橋が四球で出塁、さらに盗塁を成功させ、吉澤(ラ2=長野西)の中前打でホームイン。しかし、その後1点、3点と突き放され、奮闘するも2―8。新チームとなり初めて戦ったのが明大。そのときは明大に敵わず、この決勝で悔しさを晴らすと思われたがここでも勝つことはできなかった。

 

 結果は準優勝。しかし、試合後の彼らは笑顔であふれていた。「試合に出なくても途中で変わってもチームのためにみんなやってくれた」と高橋主将は今大会を振り返った。負けていても攻めの姿勢と、チームを勢いづける声を切らすことはなかった。チームは確実に成長を遂げている。次なる目標、春季リーグ戦優勝へ歩みだす。


◼️コメント

・松井友学生監督(社2=前橋南)

今まで全部の試合で先制してという流れだったが、先制されてしまい竹内も昨日からの連投で。うちのエースだがやはり疲れは溜まっていたようでしんどかったかなと。一人に背負わせすぎてしまった。先制されたが、結太(井上)のヒットで追いついたがやはり本調子ではなく継投のタイミングとかピッチャー起用とか工夫できるところはあった。選手はここまで本当によくやってくれたので今日の敗因は自分にあるなと。本当に勝たしてあげたかった。(関東選手権の総括)大会前はどうなるかと思っていたけれど、よく打ってくれてピッチャーも竹内中心にみんなよくやってくれた。この大会で選手は成長できたと思う。選手にすごいなと思わされる大会だった。(大会通じてのMVPは)投手だと竹内。トーナメントが出たときに日大がやまだよねっていう話はしていて。日大もきっちり完封してくれて昨日の中大も要所要所で締めてくれて。ここまで来れたのは竹内がいなかったらできなかったと思う。竹内だけでなくバッテリーでお互いにこうしたほうがいい、ああしたほうがいいと話していたので竹内をはじめバッテリー人が本当によくやってくれた。打者だと結太かな。大会打率が6割3分6厘。攻めていこうということで初回は結太が出てくれてチャンスを広げてくれた。この大会は結太に助けられました。練習試合は勝てなくてどうなるんだろうと思っていたけど。(これから)まずはリーグ戦。今回日大と中大に勝てたので、相手も本気でくるだろうし自分たちもどうやって勝っていくか考えていかなければいけない。竹内、敬史郎以外にもいいピッチャーいるのでリーグ戦で台頭してくれればと。打者もしっかり打って。プレーオフは進出が決定しているので3年連続の全日目指して明大と中京大を倒そうという話をさっきした。それに向けて足並み揃えてやっていきたい。ベンチ入りしてないメンバーでもメンバー入りさせようか迷ったしいい選手いるので彼らにも期待していきたい。


・高橋主将(法2=八戸学院光星)

完敗ですね。全部自分のせいかなと思った。自分がもっと打っていれば、試合は変わっていたかなと思う。優勝できなかったのは自分の実力不足だと思う。みんなは打線も頑張ってくれて、自分自身悔しい。みんなにも良いところを見せられなかったし、悔しかった。(関東選手権を振り返って)優勝できると思って臨んだ。一人一人の能力はそこまで高くないので全員で戦おうと言っていた。試合に出なくても途中で変わってもチームのためにみんなやってくれて、チーム全体として良い大会だったと思う。(この大会通しての高橋主将から見たMVPは)松井友希と松井皓平ですかね。この2人が本当に自分たちのやりやすいように、雰囲気やサインだったりコミュニケーションを本当に大切にしてくれた。あの2人がいなかったらここまでこれなかったと思う。(ベンチを盛り上げてくれた海保選手と大石選手は)2人は本当に率先してやってくれて、周りもついてきてくれたので本当にベンチが一体となっていた。打席で打ちたいなと、勝ちたいなと思わせてくれるような応援。あの2人の力、ベンチの力は大きいなとまた改めて感じた。(主将としてはじめての大会を終えて)ずっとここに調子のピークを持ってこれるように練習とか考えてやっていたのでそういう面ではうまくいったのかなと思う。ただ、主将としてのプレッシャーとかはなかったが、ちょっと俺がやらなきゃみたいなふうに思い込みすぎたのかなと思う。本当に結果にこだわって自分がこの大会で一番活躍するっていう思いでやったが全く駄目だった。主将として勝たしてあげたかったと思う。自分の責任だと思う。(春のリーグ戦に向けて)やはりチームの目標としては、春優勝。1回負けるのも悔しいので、全部勝って優勝して気持ちよく全国出たいなと思う。優勝したい。個人の目標は関東選手権で全くだったので、逆にリーグ戦は大丈夫だろうと思う。もう一回練習して、春こそは個人で一番の成績を出せるように、自分がプレーで引っ張っていけるようにしたい。そうすれば優勝できると思うので、本当に結果を残したいと思う。


・青木(ラ2=長野西)

(今日3安打だが)今まで全然打てていなくてメンバー外の丸山に動画を撮ってもらっていて、助言してくれたことが結果につながったと思う。個人的に言うと全然打てていなくて大会始まる前までは良かったが、始まる直前から打てなくなって今日最後打ちたいなと思っていた。(この大会通して青木選手が選ぶMVPは)4番の吉澤じゃないですかね。(今日の試合で選ぶなら)今日だったら途中から投げた敬史郎(井上)がわりと抑えてくれた。(海保選手と大石選手の応援は)本当に楽しく野球ができるのでありがたい。(春のリーグ戦に向けて)チームとしては春優勝したことがないので優勝したい。個人的にはベストナインと首位打者をとりたい。打率は4割打ちたい。


・井上結(ラ1=中央中等教育)

初回明治に結構点取られたが、バッティングがいいとわかっていたので、そこは焦らずに、昨日の試合も取られたら取り返すということができていたので、初回取られたけど裏でしっかり取り返そうという気持ちに全員なれていて、結果的に自分がヒットで出てチャンスつくって、ヒットで点返してっていう感じで、入りはすごくよかったんですけど、上手くいかないものでヒット、エラー、ヒットという感じで、自滅するところが多かったんですけど、それでも誰も諦めずにやっていたのですごく楽しい試合だった。(初回のヒットは)これまでの試合は1番の航(伊藤)さんが毎回出てくれて、それによって自分も打てていたんですけど、今日はアウトになってしまって、だからこそ自分が絶対に出ないといけなと気持ちをしっかり入れて打席に立って、初球スライダー狙って打席入ったんですけど、ちょうどスライダーがきてしっかり自分のスイングができてヒットが打てたのでよかった。(関東選手権を振り返って)個人的には大会始まる前は打撃不振で守備も上手くいかなくて、不安だったんですけど、毎試合ヒット打つことができたし、チームの勝利にも貢献できたのでは個人的には上出来かなと思う。チームとしても大会前の練習試合も負けが続いてて、正直決勝までこれると思ってなかったんですけど、試合を重ねるごとに、みんな上手くなっていって、チームの一体感も出てきて、強いチームになったなと思う。この勢いのまま、リーグ戦もいければ優勝できるんじゃないかと思った。(関東選手権のMVPは)ピッチャーの竹内海斗かなと思う。みんな活躍してて1人に決めるってのは難しいんですけど、中央戦で完封してくれて、あの試合はピッチャーのおかげだなって思いますし、日大に勝てたからその勢いで中央にも勝てたし、中央の時も海斗が素晴らしいピッチングだったので、同じ1年生としてすごく頼もしいなと思った。(海保選手と大石選手の応援は)声でチームを盛り上げてくれてて、2人がいないとたぶんチームも盛り上がらないと思うし、この大会を通してベンチがプレーヤーを引っ張っていってるなと伝わった試合だったので、2人には感謝しかない。(春リーグへの意気込みは)東洋大学はまだ春リーグは優勝がないみたいなので、この関東選手権で同じ東都リーグの日大と中央と1位、2位争っているんですけど、そのチームに今回は勝てたので、この勢いを止めずにリーグ戦でもしっかり勝って優勝したい。


・竹内(ラ1=石橋)

いつもうちは先制してノリに乗って勝つという感じだったので、初回に先制されていつもと違うリズムになって、取り返したけどその次の回に取られてみたいな感じだったので、自分がもっとしっかり投げて守備からリズムをつくっていけれてれば、勝てたかなと思う。(相手打線は)先発なのでしっかり投げてれば打ち取れたかなと思ったんですけど、終わってから言ってもしょうがなので、自分のピッチングの出来が悪かったと思う。(関東選手権を振り返って)1回戦からいい感じに勝てていて、日大戦で自分も投げて完封して、そこからいい流れできて中大にも勝てて、この流れでいけるかなと思ったけど、なかなか力の差も感じて頑張らないといけないなと感じた。(関東選手権のMVPは)打の方だったら井上結太が1番打っていた。ベンチもだったら、海保さんと大石。やっぱりあの雰囲気が実際なかったらダメかなというところもあったので、応援の面ではこの2人かなと思う。(改めて海保選手と大石選手の応援は)常に元気に明るくチームを鼓舞する言葉だったり、時には笑えることも言って、自分もそれで励まされたり、リラックスできたりすることもあるので、この2人に応援してもらえてよかった。(春リーグへの意気込みは)春リーグの方が試合数多い分、きついと思うけど関東選手権は自分中心になって投げさせてもらったんですけど、春リーグはそうはいかないと思うので、ピッチャー陣全員で力を合わせて一試合一試合勝てていけば、結果は見えてくると思うので全員で頑張りたい。


TEXT=伊藤なぎさ、PHOTO=川口朋珠、両角あずさ、伊藤なぎさ