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2019.09.14
卓球

[女子卓球]秋リーグ2日目 奥山・須田ペアがリーグ戦初勝利を飾る!

2019年・秋季・関東学生卓球リーグ戦・2日目

9月12日(木) 所沢市民体育館


女子2部リーグ

▼2日目

〇東洋大4-1東経大

〇東洋大4-0東女体大



不調ながらもエースとしての意地を見せた岡崎


奥山(右)と須田はお互いを鼓舞し合った


    2019年・秋季・関東学生卓球リーグ戦(以下、秋リーグ)が行われた。1勝1敗で2日目を迎えた2日目では東経大、東女体大戦と激突。各セット苦しみながらも粘りの戦いを見せ2連勝を飾った。


   1勝1敗と1部昇格のためには、これ以上負けられない展開となってむかえた第3戦・東経大戦。「(得失点差を考えて)4-0で勝つオーダーを組んだ」と江尻監督は前半に主要メンバーを起用。1番に起用された趙(文2=日本航空)は、1ゲーム目を取るも2ゲーム目を取り返されてしまう。それでも3ゲーム目では、得意のスマッシュを連続で繰り出し相手のミスを誘い11-4と再びリードを奪う。「サーブをしてから3球目を意識した」と趙は振り返った。その後フルゲームまでもつれ込むもゲームカウント3-2で勝利した。2番には奥山(文2=秋田商)が出場するも相手の速いスマッシュにうまく対応できずゲームカウント2-3で敗れてしまう。しかし3番には、Wエースの岡崎(文1=川口市立)と青木萌(文1=武蔵野)がダブルスで登場。お互いのエースがぶつかり合ったこの試合はレベルの高い攻防が繰り広げられる。序盤こそ苦しむものの、ゲームカウント1-1でむかえた第3ゲーム目からは力の差を見せつけそのまま2ゲームを奪取しこの試合をものにする。続く4番のシングルでも岡崎が勝利し3-1と勝利まであと1試合。5目マッチには須田(文2=鶴岡東)・奥山ペアが抜擢された。持ち前のチームワークでお互いを鼓舞し合う。デュースとなった第2ゲームでは、22-20という長期戦を制す。須田がつなぎ奥山が決めるという共通認識が功を奏した。このまま勢いに乗りゲームカウント3-0で勝利。須田にとってはこの試合がリーグ戦初勝利となった。各ゲーム苦しみながらも4-1で勝利した。


    続く東女体大戦では、岡崎、趙がそれぞれ勝利し2-0とする。第3マッチには、東経大戦に勝利し勢いに乗る須田・奥山ぺアを起用。2ゲームを先取し、3ゲーム目でゲームポイントとなるもそこからデュースに持ち込まれこのゲームを落とす。そこから4ゲーム目も取られ、フルゲームに持ち込まれる。お互い1歩も譲らず8-8と緊迫した展開に。しかしここから奥山のスマッシュが連続で決まり11-8と接戦をものにした。奥山はそのまま5ゲーム目にシングルスで起用され勢いを止めずゲームカウント3-1で勝利。チームは4-0とストレート勝ちを収めた。


◾️コメント

・江尻監督

(オーダーについて)3戦目も4戦目もチーム的には勝たなくてはいけない大学だった。なおかつ自分たちが1敗しているという部分から7点中4点先に取ればいいので4点を先に取らなきゃいけないオーダーでいかなくてはいけないということが念頭にあった。4ー0にして次の三つ巴とかになった時に優位に進められるところが1つの考え方としてあった。最終戦に向けてのオーダーを組んでいる形。(今日の試合を振り返って)女子は1点落としてしまったが簡単には勝てないというところで接戦の中で良くしっかり勝利を取ってくれたなというのが率直な感想。特に1年生の岡崎が負担をかけてプレッシャーと戦っている中で彼女にどういう風にプレッシャーがないようにしてかなくてはいけないなというのは今回、改めて感じたところで彼女に依存しすぎてプレッシャーをかけすぎたというのはそこはもう少し考えなくていけないと思う。基本的にはよく頑張ったと思う。


・馬場コーチ

    国学大戦では残念な負け方をしてしまったので、今試合は勢いをつけるオーダー等を考えて、勢いのある選手を前に持ってきた。(試合を振り返って)苦しい試合が多かったが、ダブルスで勝つと勢いがつくので、ダブルスが全勝でいけたというのは明日につながる勝ち方が2試合ともできたと思う。(昨シーズンと比べて)今シーズンは、研究とか分析とか色々とされている中での試合だったので思うようにいかないようなところもあるが、それでも粘り強く戦って勝ちをつけれてよかった。(チームの雰囲気は)試合で初勝利を挙げた選手等がいたのはチーム全体でバックアップができたおかげだと思う。(よかったところは)失点した時に簡単にミスをしなかったところ。粘り強く戦えたというところです。(課題は)試合が続いて疲労とか集中力が切れたときにプレーが変わってしまう所があるところ。


・趙(文2=日本航空)

 (東経大戦を振り返って)相手は自分が苦手なタイプだった。去年の春も負けてしまい今年はリベンジしようという気持ちで臨んだ。先週から右の手首をけがしていたが、自分のできることをしっかりやろうと思った。(東女体大戦を振り返って)相手は初対戦だった。1セット目から相手のいいプレイが多く、自分は何もできなかった。それでも2セット目からは相手が苦手なところを攻めて、自分が打てるようにした。3-1でしっかり勝ててよかったと思う。(試合の戦略は)自分が得意なのはサーブしてから3球目を狙うということ。相手としてはそれが1番こわいと思うので、それを使ってバックをつなげていき、フォアに来たボールをしっかり決めるという感じ。課題は、両サイドに差し込まれたとき。相手の動きを先に予想して、無理せずにバックからでもつないでいければと思う。


・奥山(文2=秋田商)

    東経大戦のシングルスでは、リードをしていたところから相手に負かされてしまって結構体力的にも精神的にもきつかった。ダブルスでは、パートナーの須田が「ダブルスは絶対勝ちに行こう」と言ってくれてしっかりしなければダメだと思い、気持ちを切り替えてダブルスに入れたのがよかった。東女体大戦は、2-0といい流れで3番のダブルスだった。東経大戦のときのように、しっかり粘って勝っていこうと思った。フルセットまでいってしまったが最後まで諦めなかった。競った場面でもラリーで何とか1本とることができたのでよかった。(東経大戦では22-20という長期戦になったセットがあったが)相手も何としてでも入れるという感じだったと思う。相ネットに当たって入ったボールが2本くらいあったが、須田が全部耐えて取ってくれた。自分は強いボールで相手にミスをさせるよう意識した。最後まで粘って勝てたのはよかったと思う。(課題と収穫は)課題は、競った場面でのメンタルのところで、自分で攻撃しすぎないように我慢するところもしっかり覚えていかなければならない。収穫は、長い試合になっても最後まで諦めないということ。試合の中で成長することができているのでよかったと思う。


・須田(文2=鶴岡東)

 (試合を振り返って)今回の試合が自分のリーグ戦初勝利だった。今年に入ってから奥山とダブルス組み始めて、得意な展開のラリーになってからしっかり粘れた。自分がつないで奥山が決めるというプレーがしっかり出ていたのがよかったと思う。東経大と東女体大は絶対勝たなくてはならない相手で、そこで勝ち切れたのは自分としても嬉しい。20-20の場面ではサーブ合戦なところがあったけど負ける気はしなくて、とりあえずラリーに持っていこうという話をして、転びながらでも奥山にラリーをつなげたのはよかった。東女体大戦はチームが2-0で勝っている状況から始まって、自分のレシーブからの展開がよくなくてリードしていたのに巻き返される展開があって、そこは申し訳なかったと思う。最後のマッチポイントを握っている場面では長いサーブを思い切って出したら相手が空振りしてくれて、気持ちが大事かなと思った。(相方との声掛けについて)一度大会で優勝してから勝てない時期が続いて、ダブルスでけっこう話していたが、やっぱり優勝したときはお互いの良いところだけを話していたということに気づいた。ミスばかりを追いかけていたことが良くなかったと思い、練習試合でフルゲームで勝ってから声掛けとかを工夫してボールをつなげる気持ちが強くなったと思う。今は前向きな考え方になってきた。良いところを増やしていけるプレーが増えたから勝利につながった。(今季のリーグ戦について)きのうの試合は岡崎が機能しなかったらチームの雰囲気も悪くなっちゃうというのが出たのが国学大戦で、それをカバーするために頑張ったのが今回の試合だったのかなと思っていて、どっちかと言えば今日は勝ちやすい試合だったけどその中で最後後半に回っていた岡崎たちのダブルスと6番の青木に回さないで4番で終われたか良かった。1年生だけに頼っていたら先輩面できないというか。


・岡崎(文1=川口市立)

    国学大戦で調子が悪くて今試合もあんまり自信がなくて試合に入ったがベンチのみんなや監督が声をかけてくれて気持ち切り替えて自信持ってすることができた。(自身の出来は)前試合と比べたら良かった。前試合は体が全然動かなくボールの速さに全然追いつくことができなかったが今試合は結構自分から攻めたりボールに追いつけて試合にすることができた。(プレッシャーをかけてしまっていると江尻監督が言っていたが)自分的には負けちゃいけないというのは感じる。(チームの雰囲気は)とてもいい。(右足にテーピングを巻いていたがけがか)自分は捻挫を良く繰り返してしまうので固定で巻いている。大きなけがではない。


TEXT=小島敦希  PHOTO=谷口奏生、小島敦希

平成28年度春季関東学生卓球リーグ・東女体大戦
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