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2020.01.08
アイススケート

[フィギュアスケート]海津ノーミス演技でフリー進出! 昨年の悔しさ乗り越えた今シーズン

第92回日本学生氷上競技選手権大会

1月5日(日)〜7日(火) 日本製紙アイスアリーナ


2日目

◆男子7・8級クラス


25位 鶴田 44.91

28位 神戸 37.55

29位 菅原 36.24


◆女子7・8級クラス


21位 海津 46.09

→FS進出決定

35位 遠藤 32.92


3日目

◆女子7・8級クラス


19位  海津  130.41点

SP  21位 46.09点/FS 17位  84.32点


ノーミス演技に笑顔を見せた海津

海津は楽しんでフリーの演技を終えた

最後のインカレとなった遠藤


 第92回日本学生氷上選手権大会(以下、インカレ)の2日目、3日目には男女7・8級クラスが行われた。レベルの高い試合となったが、海津(社2=武修館)がノーミスの演技でショートを通過し、3日目のフリーへと駒を進めた。


「笑顔で」。仲間からの激励に応えるよう海津はリンクへ降り立った。曲が始まると、手先を使った演技で観客を引き込んでいく。最初のコンビネーションジャンプを華麗に決めると応援席からは大きな歓声が上がり、勢いそのまま次のジャンプへ順調に進む。スピンの回転速度や表現の細部にまで気を使った演技で、仲間からの応援も最高潮に。演技後半では、会場からの手拍子を受けリズミカルにステップを踏んでいく。ノーミスで演技を終えた海津は、大きく手を上げ満開の笑みを見せた。


 海津とともに女子7・8級クラスに出場した遠藤(社4=日本橋学園)はラストシーズンの大会となった。結果は振るわなかったものの、「1人じゃないって気持ちとみんながいたからここまでやってこれた」と仲間たちに感謝を示し現役最後のインカレを終えた。


 「去年はすべての試合においてすごい悔しくて泣く試合が多かった」と悔しさを乗り越え、今大会で大きな成長を見せた海津。年々7・8級クラスのレベルが高くなるなか、1年生の星野(社1=帝京)もまたこの階級に挑戦しようと奮闘している。来シーズンも選手たちのさらなる活躍に期待したい。


◼︎コメント


・遠藤(社4=日本橋学園)

結構練習のは調子悪くって、ちょっとやばいかなと思ったけど、今日の公式練習はそこそこ自分の力は出せたのでこのまま試合でいいイメージを持って行けるかなと思ったけど、やっぱりジャンプはどうにもならなくて。でもやっぱりジャンプは失敗しちゃったけど、みんなが応援してくれて、ずっと先生や部員の子たちが支えてくれてたので自分的にはすごく楽しく滑ることがとても幸せな時間だった。(東インカレでは)台風でやるかやらないか分からないなか、7級は次の日に持ち越しでその日にはできなかった。自分のベストは尽くせなかった。転んでしまって。でもやっぱり最後だから、結果にこだわらずに自分が楽しく滑れて、お世話になった人に感謝の気持ちが伝えられたらなという気持ちで、滑ってる時は本当に幸せで。失敗とかはあったけどちゃんと通過することができて、そこは良かったかなという風に思った。(東インカレからインカレにかけての練習)スピンが疲れていると回転が遅くなってしまうので、練習で疲れたところでスピンができるように体を疲れさせてスケーティングやったりジャンプやったりの後に最後にスピンを練習するっていうことを重点的にやったのでスピンはすごくよくできたかなと思う。走り込みはずっとやってきて、ジャンプが大事ではあるけど、ジャンプはなるようにしかならないので他のところで魅せるっていうのは自分の強みだと思っているので。見ている人たちを感動させるようなスケートはすごいこだわってきたっていうかそういうことを求めてきたので、そういうところはできたんじゃないかなと思う。(監督や部員、周りからどんな言葉を掛けられたか)「慌てないで。集中してやればできるよ」ってもらった。「会場の雰囲気を全部もっていって自分色に染めてきて」って。(応援は)本当にすごくうれしくって。毎回やっぱり1番応援が大きいっていうのは自分の力になってるっていう風に感じるので。みんなの応援があるからここまで頑張ってこらたなっていう風に思う。(主将としての1年)前まではずっと佐理ちゃん(濱谷・H30年度社卒)が主将だったのでそれをずっと見てきてて、やっぱり一人一人のことを見ていないといけないし、一人一人に気配りをする姿を見て、自分も主将になったらみんなに気を配って、みんなの気持ちが1つになって、団体優勝とかいい結果ってなってくると全員の力が必要なので。最初は戸惑いもあって、春とかは本当に自分が主将でいいのかとか考えてたけど、やっぱりみんなが1年生の子たちもすごいたくさん動いてくれて協力してくれたおかげでまとまることができて、本当にみんなの力があって今自分がここにいて。この1年本当にみんなのおかけで自分が強くなったなってとても感じたし、部の雰囲気もいいから一人一人がその人のことを応援したいって気持ちがあるから、応援が他の大学よりも大きいのではないかなという風に感じた。(東洋大の存在とは)自分にとってもう、リンクに行けばみんながいて。本当に家族みたいな感じで、全然ギスギスとかもしてなくて、ライバルだけど仲良くみんなで勝ちとろうという気持ちで。すごい部員は仲良くてあったかくて、そこにいると自分が楽しくて気が和らいで、本当に東洋に入って良かったなって心から思っている。(フィギュア人生を振り返って)長かったといえば長かったし、あっという間だなっていうのもあるけど、辞めたいなって思ったことも何回もあって、やっぱり辞めるってなると自分にはスケートしかないし、リンクに行けば一緒に頑張る友達やライバルがいて。みんなに刺激を受けて、スケートやってなかったらこんなに自分は強くないし、小さい時から弱かったので、スケートを始めてみんなとライバルと、友達と一緒に練習頑張ったりとか、同期とずっと一緒に。菜奈(水上)とかもう小1から同じ短期教室で始めて、ずっとスケート一緒にやってきて。リンクに行けば絶対に菜奈がいるし、家族よりもずっと一緒に過ごしてきたので、助けてもらってることもたくさんあるし、自分が友達に学ぶこともたくさんあって。振り返ったらあっという間だったのかなって。まだ終わってないけど、辛いこともたくさんあったけど、1人じゃないって気持ちとみんながいたからここまでやってこれたっていうのが1番強くて。辛い練習も今振り返ってみれば、辛かったけど楽しかったかなって。先生たちにもいろいろお世話になってたくさん迷惑かけたと思うけど、ここまでやってこれたのは周りの人たちの助けや、お父さんお母さん、友達の存在があるから今ここに自分がいるという風に思う。


・菅原(社3=開志学園)

東日本前からけがをしていて、同じところではないけど右足をまた1カ月ないくらい前にけがしてしまって全く練習ができなかったので、元々ジャンプをする気がないと思われるのもあれだけど、自分でできないなって判断して。今回はホッケーさんも優勝したこともあって、とりあえず出るだけ出ろってことでコーチに最初言われたけど、次第に自分で出るしかないなって。自分の1ポイントが、たかが1ポイントだけど総合の得点になるので出ようかなって思って、ジャンプなしでもとりあえずやれることをやろうと思ってやった。ジャンプ以外の点は意外に良かったなと思う。ジャンプなしで要素の点数で10点越えいくと思っていなかったので、そこは正直驚きというか評価してもらってうれしかったところ。40点いかなかったけど、36点は意外で、自分の中の予想では30点ちょっと越えるくらいしか出ないだろうなって思っていたのでよかったっちゃよかった。とりあえずやらることはやってこれだったから今回は悔いない。けどホッケー部が優勝してくれて自分らが総合のポイントを稼ぐことができなくて残念だったので、来年は僕も最後だし団体も取れるように。けが直す前にこんなこと言うのは何なんですけど、とりあえずみんなで総合優勝つかめるようにホッケーの人たち見習って、練習とかにももっと熱入れて、来年こそは優勝できるように頑張りたい。(ホッケー部に会ったか)先輩と後輩には2・3人会った。やっぱりみんな出し切った感じだったので。先輩は僕が大学入って1番長く世話にしてくれた、お世話になった先輩なので思い入れが強くて。優勝した時、自分がけがしてるのもあって正直な話、うわぁーってちょっと思って。やばいなってプレッシャーもあったけど、やれることやるしかないし、とりあえずやるだけやってみようってなって。でもそれ以外に現れた感情は、素直にうれしいし、秋リーグみんなが思ってるよりは良くなかったと思うけど、インカレはしばらく優勝できてなかったのにそこにピークを合わせて一丸になっているところを見て、アイスホッケー の人たちかっけーなって思って。やっぱりそうやってみんなに貢献できるように、フィギュアスケートって元々団体じゃなくて個人競技だけど、個人でも輝くことも大事だなとも思ったけど、団体のために何かを成し遂げることの大事さも今回のホッケーさんの優勝で感じたので、ホッケー部が1番うれしいとは思うけど東洋の人たちもすごく喜んでいるのを見て、すごく大事だなって感じたので本当に頑張っていこうと思った。(今後は)足を完璧に直すっていうのはまだ分かんないけどまずはけがを直して、とりあえず春カンまでには東洋結構強いと思うので団体で優勝狙う感じで、ぼちぼち頑張っていかないといけないかなと。来年役職に就くかも分からないけど、ラストなのでみんなのために、今回はみんなに支えられた形になったので、自分が中心となって頑張っていくっていうのをスケートの結果で見せていかないといけないなと思う。


・神戸(文3=ふじみ野)

最近練習でも飛べてなかったとこが多かったので、もう吹っ切ってやってこいと声を掛けてもらった。演技は、今年1番ひどかったんじやないかなと思う。今シーズンはスピンを強化してきて、練習でも秋の試合でも結構入ってたんですけど、そこで去年同様のぐだぐだのスピンになってしまったので。練習でできても本番でできなきゃ意味がないのでそこをもっと重点的にやっていきたいと思う。今回はかなり緊張していて、演技中は自分の世界に入ってしまって聞こえなかったのですが、やる前と終わった後はやはり先輩方、後輩も声を掛けてくれたのですごく嬉しかったです。(今シーズン振り返って)ジャンプがほとんどの試合はまっていなくて、飛べてもたまたまな試合が続いていたので、個人的には国体が残っているので、短い期間ですけどそこに照準を絞ってまたやっていきたい。来シーズンはもう4年生でラストシーズンなので、悔いのないようにやっていきたい。


・海津(社2=武修館)

(東インカレは)7位で入賞できたんですけど、地元開催でのインカレに直結するということですごい緊張してガチガチだったんですけど、東洋とか違う大学の人からすごい応援していただいて、自分が今やれる演る技はできたと思います。このインカレでフリーに行けることはすごい難しくて、ショートでノーミスできる練習をとにかくしてきてジャンプだけじゃなくて、スピンの回転の速さとか表現の部分もちゃんと気を抜かずにやってきた。演技前は笑顔でと。とにかく笑ってと言われてたので、本番前にすごい緊張してガチガチだったんですけど笑ったら一息つけて、それがいい方向に進んだかなと思う。(ショートは)練習でやってきたことが、このインカレの大きな試合でできたことはすごいよかったかなと思う。(フリーは)緊張とかはしていなくて、とりあえずフリーに進めたからにはちゃんと楽しんで滑り切ろうと思っていたんですが、終わってみてまだやれたなと思って悔しい。今日もたくさんの方が応援してくれていて、その気持ちに応えれなかったのが自分の中で情けないなと思っていて、もう少しできたかなと。ジャンプが2つ抜けちゃったので、そこはちゃんとできたんじゃないかなと思う。昨日はフリーに行けるか行けないかですごい緊張したんですけど、今日はそれこそ気楽に楽しんでいこうて思ったので昨日ほど緊張はしていなかった。(インカレ振り返って)たくさんの方の応援でショートだとパーフェクトな演技ができたし、フリーでもスピードがなくなったときに頑張れという一言をいただいてその後滑り切れたので、本当にたくさんの応援が力に変わるということは素晴らしいことだなと。改めて嬉しかった。(地元開催は)やっぱ地元の方が見に来てくれているので、成長した姿を見せれたらいいなと思って、結構緊張していたんですけどなんとかうまくまとめられたのでよかったかなと思う。課題点は、とにかくスピンの回転が遅いので、プラスが全然もらえないのでもっともっと改善できる所。よかったところは後半のステップで、自分の雰囲気を作ろうと思っていてそれができたかなと思う。スピードスケートの方も来てくれて本当にたくさんの応援で、自分のスタートまでガンバ、ガンバって言ってくれて本当に幸せだなと思って、しっかりやって見せれたらなと思えました。(今シーズンを振り返って)去年はすべての試合においてすごい悔しくて泣く試合が多かったんですが、それを1年乗り越えて去年学んだことが今年の大会で生かされてメンタル面が強くなって、試合でうまくジャンプがはまったりとか1つ1つ集中してエレメンツできていたので、そこら辺は成長できたかなと思う。今月の後半に国体があるので、インカレと同様に自分のミスで結果が悪くなって予選落ちとかになってしまうので、気を抜かず1つ1つしっかりやっていくことが大事かなと思う。


・鶴田(社2=開志学園)

今日の演技は良くも悪くもという感じだった。よくはないが悪くもなかったので仕方ない感じ。(課題点は)いつもどおりやれるところはやれたので課題が出た。今回はコンマ何点差だったので、そこが多分スピンとかの点数だったので、スピンをしっかりやって。そこもいつもの課題なのでそれを伸ばして、ジャンプは安定させてという感じ。(東洋大の応援は)ハイタッチは毎年恒例なので、それが無かったというのもあるが、良くは聞こえていたのでそれは良かったが、応えられなくて残念だし、ショート落ちというのがやっぱり、表面に出している分には笑っていたりするが内心的にはきついものがあるので。行けるものだと思っていたのでそれも良くなかったのかなというのもあるし、前回の試合がショートノーミスだったのでそれもあって少し余裕を持ちすぎたのかなと思う。(今シーズンを振り返って)拠点変えてから練習を去年よりもするようになって、自分の中で試合でできなくても成長しているという実感はあったので、それを試合に出すだけという所で出せなかったというのが今年の1年間通しての試合の結果だったので。悲観することなくこのままやり続けるという所だけだと思うので、続けていって僕はこのまま何も無ければあと2年あるので、その2年でどれだけ頑張れるか、試合で結果を残せるかという。今シーズンはそういうシーズンだったというふうに見てまた頑張りたい。(次の目標は)とりあえずオフしっかり休むというのが。普段も他の選手に比べたら休んでいる方だが、やっぱり落ちたという事実は変わらないので、気分転換してしっかり次のシーズンに臨めるように頑張っていきたいし、やっぱり成長するのは僕だけじゃないので、みんながみんなそれだけの時間を費やして成長しているので。とにかく来年来シーズンはしっかり戦えるレベルまで持っていけるようにしないといけないのかなと思うので、スピンだったりジャンプだったり技術的なことを全部底上げして来年東日本を通過できるようにというのが目標にもなってくると思うし、インカレだともちろんショートで勝つのも当たり前の目標になってくるので、そういう目標もまたその時その時に考えながら目の前にある所をやっていくというのを目標にしてやっていけたらと思う。


TEXT=森美香子 PHOTO=越塚日南、森美香子、牧田のどか