記事
昨日発行されたスポーツ東洋68号の企画として長距離部門の服部勇馬(済4・仙台育英)、弾馬(済3・豊川)選手による兄弟対談を行いました。今回はその中で紙面に載せ切れなかった内容を掲載致します。主軸として常に走りでチームを引っ張るお二人のプライベートな部分について語っていただきました。(写真:右 勇馬、左 弾馬)
――取材に対しては元から話せるタイプでしたか
弾馬(以下、弾) 全然(笑)ひどかったよね(笑)
勇馬(以下、勇) 僕はそんなに…。
弾 自分は、最初は本当にひどかったです(笑)緊張して何を言っているのかわからない(笑)
勇 意外と僕はすんなり。1年生のときから結構「上手ですね」って言われました。
弾 カメラがまわると全然だめでした(笑)
――チームにいるときと家で違う部分などはありますか
勇 もう素のままですよ(笑)
弾 はい。ずっと(笑)
勇 ここに来る前も一緒にご飯を食べに行ってきたくらいなので。全然変わらないですね。
弾 うん。実家にいるときとまったく。
――部内だと指導などもあると思いますが
勇 僕はそういうのがあまり好きではないんです。だから今年はチームでもしっかりコミュニケーションを取ろうっていうのがあるんですけど。でもねえ…。弾馬は1年生で入ってきたときからこういう状態だし、性格的に物おじもしないし(笑)誰に対しても…はい(笑)
――陸上と離れたところでお互いにすごいと思うところはありますか
勇 何だろうね~…。陸上と離れないからな(笑)
弾 (笑)
勇 帰っても陸上の話ばっかりですし、旅行に行っても多分陸上の話(笑)
弾 ディズニーランドとかに行っても待ち時間に「帰ったらストレッチしようかな」みたいな感じです。
勇 うん。「帰って何時でしょ~。走る時間は何分くらいかな~」って。
――ディズニーランドから帰ってからも走るんですか…
弾 まあストレッチとか補強とかはね(笑)
勇 うん。まあ正直、誰といても練習のことが頭の中にあって「ここを何時に出て、何分練習して」って。
弾 「明日ポイントだから早めにちゃんと食べて、朝ごはん何時に食べて」とか(笑)
勇 「洗濯して、何時から何時まで寝て」みたいな(笑)もう癖なんですよ!だから練習のことを考えているときに誰かに話しかけられると「聞いてなかったでしょ」ってよく言われます(笑)
――もしも兄弟ではなくて同じチームにいたらお互いのことをどう見ていましたか
勇 う~ん…。それは考えたことなかったな!
兄弟 (しばし考える)
勇 一人ってことですよね? ここまで陸上を真剣にやってなかったと思うな~。
弾 目標が多分違っていました。多分…そこまで上を目指してないですね。
――勇馬さんから見て、弾馬さんのスピードが一緒に走って脅威に感じることはありますか
勇 トラックは一緒に走るのがすごく嫌ですね。付いてこられたら後々負けるなって感じはするので…。でも、長い距離になるとチャンスがいろいろとあるので。スピードがある選手はだいたい弾馬と同じこと思ってるはずなんですよね。だから弾馬がいるおかげで、そういう選手がいかれたら嫌だと思うポイントがわかるので、僕としては他の人と走っていてもプラスになるし…。助かってますね。
――それに対して弾馬さんは
弾 でもラストまで持ち込めないですもんね。今のままじゃ全然。ちょっとまだ…(笑)
――最後に、今季はチームを二人でどのように引っ張っていきたいですか
勇 主将なので…。はっきり言って自分の不得意な分野ですが、来年社会人にもなるのでしっかりこの一年間で苦手な部分も克服しながらチームをまとめていって、自分も目標を達成できるように頑張りたいです。
弾 自分は今年、3年生以下のチームをちゃんと見て指導できるスキルというかそういうのを少しでも高めて、4年生になったときにチームをまとめられるように、今年1年結果も人間としてもしっかり成長しなきゃいけないなという風に感じています。
スポーツ東洋68号には、兄弟として挑む東洋大ラストイヤーに向けての思いや、競技について話していただいた内容を掲載しています。ぜひご覧下さい!
今年も服部兄弟の活躍に乞うご期待です!
取材日:3月21日
聞き手:石田佳菜子