Article

記事


2015.04.05
陸上競技

[陸上競技]松永、山下が地力の高さを発揮する

平成27年度第1回国士舘大学競技会

4月4日(土)国士舘大学陸上競技場


男子100m
5組
1着 永池 11"46
6組
3着 竹内 11"44
 
1万m競歩
1着 松永 39'56"56
2着 山下 39'56"78
3着 及川 41'19"36 

Image title


松永(右)、山下は一定のペースを守る歩きが好タイムにつながった


 
 競歩部門の松永(工3・横浜)、及川(済2・愛知)、山下(総2・富山商)は関東インカレの部内選考を兼ねた1万mに臨んだ。松永を先頭に、3選手は1000mを4分という設定タイム通りのレースを進める。中盤に及川が失速したものの、松永と山下はその後もペースを乱すことなく歩き切り、40分を切る好タイムでフィニッシュした。
 
 本種目の昨年度関カレ覇者で、日本ジュニア記録保持者でもある松永。今夏に出場予定の世界大会を見据えてロードをメインとした練習をしていたが、「精神的にも余裕を持って歩けた」と終始力強くレースを引っ張る。トラックでもその能力の高さを発揮した。
 また、山下はレース後「ここまで歩くことができるとは思っていなかった」と安堵の表情を浮かべた。思うような結果を出せず悔しさを味わった先月の能美競歩後から取り組んでいる、フォーム改善の成果を実らせた。松永に食らい付いた歩きは、復調のきっかけとなったはずだ。
 
 関東インカレでは表彰台独占を目標とする競歩部門。互いに指摘し合うことで意識を高く保っていることがチームの特徴でもあり、し烈なメンバー争いは個々の力の向上につながるに違いない。学生競歩界をけん引する存在として、さらなるレベルアップを図る。
 
■コメント
・松永(工3・横浜)
関東インカレの部内選考を兼ねたレースということで、自分はほぼ確定しているのでトラックでどう動くかということの確認をした。40分~40分30秒の設定タイムでいって、39分台になったが1km4分台をイーブンで精神的にも余裕をもって歩けた。関カレでは連覇もかかっているので、他大学にも強い選手はいるが負けないよう頑張りたい。 競歩ブロックとしては表彰台を独占することが目標。 (世界大会に向けては)世界選手権は厳しいと思うが、ユニバーシアードはあると思うのでトラックよりもロードの練習をしている。ストロークを長くして20kmに対応できるように励んでいる。個人としては世界大会でのメダルを目指して練習を継続していきたい。
 
 ・山下(総2・富山商)
能美をはずしてしまったことがショックで故障してからあまり調子も上がらず、どこかできっかけをつかみたかった。今回は関カレの校内選考というわけではないがしっかり結果は見ると言われていた。ただトラックシーズン初戦でもあるし、自分自身としては結果を出すというよりもきっかけをつかむという位置付けだった。(実際に歩いて)正直ここまで歩くことができるとは思っていなかった。フォーム自体も良かったというわけではないが復活の兆しはみえたと自分では思う。(フォーム改善の実感は)ありました!フォームを変えるのは大変だと言われていたが、けがから復帰していろいろ試し自分に合ったものを教えてもらいながらやってきたかいがあった。(今後は)関カレに出場することがとりあえずの目的なので、それに合わせてやっていきたい。来週の記録会にも出るので、出させていただくからには結果を残したい。

TEXT=石田佳菜子 PHOTO=野原成華