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2015.04.06
硬式野球

[硬式野球]特集 開幕直前5日連続独占インタビュー第1日 高橋昭雄監督

 明日開会式が行われ、11日(土)に東洋大学グラウンドにて立正大学を迎えて開幕する平成27年度東都大学野球2部リーグ。なんとしても5季ぶりの1部復帰へ、開幕を控えた硬式野球部の声を5日間に渡りお届けする。

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 第1日目は、東洋大学野球部を率いて今年で44年目。監督生活最長5季目の2部リーグを戦っている高橋昭雄監督。生涯青春、どんなに苦しい戦いが続いても、勝負にかけるその闘争心は決して消えることはない。そんな監督の選手に対する熱い思いを聞いた。(取材日・3月21日、聞き手・浜浦日向)


――今年のチームはどんなチームでしょうか。

 (リーグ戦の)経験のある選手が増えた。ただ、まだ主力になるべき選手が主力になれていないね。

――具体的な名前を挙げると。

 阿部(営3・帝京)は1年生の時からずっと試合に出ている。安西(営3・聖光学院)も途中出場が多かったけどずっと出ているし、鳥居(営3・愛工大名電)は去年からだから実質2年目だけど、この3人にはもっとしっかりしてもらいたい。この3人がしっかりすれば、東洋大の未来はもう3倍は明るいよ。

――昨年は1年生ながら開幕から代打で出場した原澤(営2・前橋工)も、経験を積んで2年目を迎えます。

 やっぱりまだ優しいよな。ボールに対して当てにいくようなスイングをしてしまっている。そうじゃなくて、一か八か思い切り振っていってほしい。(打率).288から.300、5本塁打くらいは打ってほしいよね。

――そんななか、監督不在のPL学園で主将を務めた新入生・中川(法1・PL学園)が春先から絶好調。

 こんなにいいとは思わなかったからうれしい限り。(新入生の練習を見た)コーチからすごくいいという報告を受けたので、いざバッティング練習を見てみたらモノが違った。

――彼の良さはどんなところにありますか。

 打ち方が良いよね。間の取り方が良い。ヘッドがいつでも立っているから打球が飛ぶんですよ。リストをうまく使えるから、ストレートを待っていても左ピッチャーのスライダーなんかをホームランにできる。外のボールを片手一本でセンター前に落とす技術もある。不安があるとすればリーグ戦を戦うスタミナだけ。1年生の時は1年生らしくはつらつとプレーしてほしいね。

――そして、エースとして期待をかけ続けてきた原(営4・東洋大姫路)がいよいよ最終学年となり、主将に就任しました。

 まだエースじゃないよ。本当のエースだったら1敗もしない。そういった意味では彼にとって大きな1年になるだろうね。

――昨秋は立正大とのカードで2試合連続完封という圧巻の投球もみせました。

 そう。ああいう投球が理想だよ。内容も良かった。今年のテーマは球数少なく、三振多く。1試合7つか8つは三振取って、120球くらいで余力を残して完投する。そんな投球を毎回見せてほしいね。

――ほかに注目する投手は

 1年生の左ピッチャーが良いんですよ。中田(営1・大宮東)と宮川(法1・開星)、それから後藤(営1・水戸工)。特に中田は(オープン戦でも)結果を出していて一歩リードしている。左のワンポイントでも十分使えますよ。

――最後に、今季の意気込みをお願いします。

 このままじゃ終われないし、終わらせたくない。何としても2部より1部で試合をさせてやりたい。学生にいい思いをさせるために必死ですよ。選手たちにはもっと熱くなってほしい。強いときは点を取られても必ず取り返す野球ができた。だからもっと振りをするどくして、3、4年前のように地に足つけてきっちり戦っていきたいね。