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2015.04.07
サッカー

[サッカー]開幕白星スタート 遊馬のシュートが突き刺さる!

89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第1節 4月5日(日)東国大サッカーグラウンド

東洋大2-1拓大


<得点者>

55 分  遊馬  

84 分  遊馬 


<警告>
88 分  飯島 

<出場メンバー>

GK
沖野泰斗(国4・幕張総合)

DF
今井裕基(国4・埼玉栄)
郡司昌弥(国4・柏U-18
星清太(国3・関東第一)74 →DF瀧澤修平(ラ4・東洋大牛久)

長谷川優希(国4・帝京)

MF
小島正之介(ラ3・常総アイデンティU-18

飯島樹生(国3・流経大柏)
仙頭啓矢(国3・京都橘)
高橋宏季(国1・FC東京U-18

FW
田中舟汰郎(国3・横浜FCY75
→MF小山大貴(国4・大宮Y)

遊馬将也(国4・武南)84FW佐藤仁紀(国3・武南)




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新入生ながら安定感あるプレーでチームを支えた高橋



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持ち前のスピードで右サイドを何度も切り裂いた小島


 咋季、2部リーグ3位で終えた東洋大。その悔しさを胸に今季初戦、拓大との一戦に挑んだ。開幕戦で空気が張り詰めている中、55分に遊馬が先制点を奪う。その後、一点を許し追いつかれてしまう。しかし84分、遊馬が再びネットを揺らし追加点をあげた。リーグ初戦は2対1で勝ち点3を取り白星スタートを飾る。


 お互い新チームになったばかりの前期リーグ開幕初戦。相手の情報がない中緊張と探りあいで試合は進んだ。前半から仙頭が勢い余ってベンチに突っ込むシーンが見られるなど、選手たちの気合は十分だった。

 試合が動き出したのは後半。49分左サイドからのクロスボールに仙頭が合わせるが、相手に阻まれる。その後、小島や遊馬がドリブルで抜け出し、シュートを狙うが枠を捉えることが出来ない。果敢にゴールを狙いに行く東洋大に対抗し、拓大も負けじと積極的に攻めの姿勢を見せる。しかし今井の体を張ったクリアや、素早く相手の行動を読むGK沖野の壁は簡単にゴールを許さない。機転となったのは55分。今井からの横パスを遊馬が押し込み、先制に成功する。この勢いのまま、リードを広げようと仙頭や遊馬が攻めるが得点にはつながらない。すると58分、一瞬の隙を突かれ同点に追いつかれてしまう。この流れを断ち切ろうとDF瀧澤、MF小山大を投入して新たな流れを作る。昨シーズンでも活躍を見せた2人の投入で守備が安定した。攻めに集中した遊馬は84分、中央から運び力強いシュートを放つ。このボールに相手のGKは追いつかず、追加点を奪う。これが決定打となり試合は2対0で終了。リーグ開幕戦で勝利を収めた。

 今季初戦に勝利を収めたことは大きい。咋季スタメンとして活躍した選手が多い今季。「1部昇格」の目標にかける思いはあつい。今節で掴んだ自信と手ごたえを胸に次節、持ち味であるパスサッカーがどれだけ展開できるか楽しみだ。


■コメント
・古川監督

開幕戦の緊張感の中でどのようなスタートを切れるか不確定だった。その中で選手たちは、頑張って前半を無失点に抑えてくれた。リードされずに90分間出来たことは勝ち越しゴールにつながったと思う。後半、先に先制点をとることが出来たので、優位に進めるかなと思っていた。しかし、セットプレーなどで危ない状態があったので、改善したい。(相手への対策)開幕戦で相手の情報が分からなかった中で先に失点しないようにゲームを作ろうとチームで望んだ。(次節へ向けて)開幕戦で勝ち点を取れたので、また一試合ずつ勝点3を目指していきたい。試合を追うごとに内容のほうは上がってくるとは思っている。今節は手堅く、自分たちが意とするような90分を全部運べたわけではないので、次節では結果もとりつつ内容も上がっていけば良いと思う。


・遊馬将也(国4・武南) キャプテン

開幕戦ですごく難しい試合だった。しかし、大事なところで点が取れたので良かった。(ゴールを振り返って)2点取る前に前半、今井からのクロスボールをヘディングしたがポストにたたかれた。そういうところから決めていかないといけないと思った。(キャプテンマークを背負って)実際、緊張していた部分があったが、それがキャプテンの仕事で、責任だと思う。チームをまとめていかないといけないと試合をしていて思った。だからもう一回、全員で仕切りなおしてやっていきたい。(次節に向けて)開幕戦で勝てたので、次もまたしっかり勝てるようにこの一週間で準備して次節を迎えたい。


小島正之介(ラ3・常総アイデンティU-18)

去年開幕戦で負けて、良いスタートを切る事が出来なかった。だから、開幕戦は勝ちたいと思っていた。その結果がついてきて良かった。(10番を背負って)今まで背負ったことのない背番号だったので、新鮮な気持ちだった。10番をつけるからには下手なプレーは出来ないし、これから少しでもチームの力になればいいと思う。(開幕戦での対策)今日はパスをつなぐサッカーが出来ないと思っていたので、セカンドボールと守備の部分でハードワークをすることを意識してやった。(次節に向けて)開幕戦で勝つことが出来たが、1勝しただけでは意味がない。この勝ちを続けていかないと昇格は見えてこないので、チーム一丸となって頑張りたい。


・今井裕基(国4・埼玉栄)

開幕戦ということで難しいゲームになることはわかっていて、我慢する時間も多かった。そんな中で前半は無失点で終われた。後半は失点してしまったが、完全に崩されたわけではなく、結果、開幕を勝利で飾れたのでよかった。(右サイドの連携は)マサ(小島正)は守備もしてくれるし、サポートの距離も近いのでやりやすい。(次節に向けて)次節も勝てるように頑張るので応援してほしい。

 

・高橋宏季(国1・FC東京U-18

いい緊張感でできた。だが、開幕戦ということでチームとして硬さがあったから自分のところでもっと落ち着かせることができればよかった。(監督からの指示は)セカンドボールが拾えてないので、ボランチが2人でしっかり拾うようにと言われた。(飯島とのコンビは)練習や練習試合からずっと一緒にやっていて良い距離感でプレーできていたが、今日はあまり樹生くん(飯島)がボールを持つシーンが少なく、2人でゲームを作る場面は多くなかった。しかし、守備の場面では2人でアイコンタクトしながら良いコンビネーションでやれたと思う。 (次節に向けて)もっと自分たちがボールを持つ時間を増やして攻撃のチャンスを増やしていきたい。守備では無失点に抑えて貢献したい。

 

TEXT=横山恵美 PHOTO=吉本一生

[
次節試合予定]
89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第2節 4月12日(日) 対東学大  駒沢オリンピック公園総合運動場第二球場にて 
13:50キックオフ