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2015.04.08
水泳

[水泳]日本選手権開幕!萩野が世界選手権代表内定第一号に

第91回日本選手権水泳競技大会競泳競技

兼第16回世界水泳選手権代表選手選考会

兼第28回ユニバーシアード代表選手選考会

兼第5回世界ジュニア水泳選手権代表選手選考会

4月7日(火)~12日(日)  東京辰巳国際水泳場


(1日目・予選)

◆女子100mバタフライ

3組

4着 藪 1'01"12

◆男子400m自由形

5組

3着 天井 3'51"83

→全体6位で決勝進出

6組

1着 萩野 3'49"48

→全体1位で決勝進出

3着 松本 3'51"86

→全体7位で決勝進出

◆女子400m自由形

2組

1着 菊池 4'14"63

→全体5位で決勝進出

3組

2着 地田 4'14"45

→全体4位で決勝進出

4組

1着 露内 4'15"52

→全体7位で決勝進出

◆男子100m平泳ぎ 

3組

1着 毛利 1'02"07

8組

1着 山口観 1'00"90

→全体3位で準決勝進出

◆女子50m平泳ぎ

1組

1着 青木 32"05

→全体8位で決勝進出

2組 

6着 三田村 33"05

5組

4着 金指 31"88

→全体7位で決勝進出


(1日目・準決勝)

◆男子100m平泳ぎ

2組

3着 山口観 1'00"71

→全体4位で決勝進出


(1日目・決勝)

◆女子50m平泳ぎ

7位 青木 32"14

8位 金指 32"30

◆男子400m自由形

1位 萩野 3'45"19

4位 天井 3'48"92

6位 松本 3'50"20

◆女子400m自由形

2位 地田 4'11"29

5位 菊池 4'14"20

7位 露内 4'15"75


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萩野は序盤から他を圧倒した


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萩野(中)は今大会1冠目を獲得した


Image title地田は積極的な泳ぎを見せた


 7月に行われる第16回世界水泳選手権(以下、世界選手権)と、第28回ユニバーシアードの選考会も兼ねた日本選手権が開幕した。初日の今日は、男子400m自由形で萩野(文3・作新学院)が見事世界選手権の代表権を獲得した。

  「全然だめ」。レース後萩野はそう振り返った。肩のけがのため充分に練習を積むことができなかった。レース前半は自身のもつ日本記録を上回るハイペースで進むが、200mを過ぎた辺りから失速する。辛くも派遣標準Ⅱ(※)を突破し優勝。代表権を勝ち取った。残り3種目に出場予定だが、コンディションが厳しい状況下でも、代表選考がかかっている以上結果を残すことが求められる。

 女子400m自由形に出場した地田(文4・墨田川)は、前半から積極的な泳ぎを見せた。五十嵐(日体大)とトップ争いを繰り広げるが、後半は力みが出てしまい2位に終わる。充実した練習ができたという高地合宿での成果を発揮し、5日目に行われる女子800m自由形の3連覇に期待がかかる。

 山口観(法3・志布志)は男子100m平泳ぎで決勝進出を決めた。小関(ミキハウス)や北島(アクエリアス)など強豪ぞろいの種目だが、山口観は気負いしない。「あくまで200m」と、本命である男子200m平泳ぎでの代表入りに意欲を見せた。

 今大会は代表選考がかかっているため、例年以上にハイレベルな戦いが繰り広げられるだろう。その中で明日以降も選手たちの活躍に期待が高まる。また、明日は男子100m平泳ぎの決勝が行われる。山口観が200mにつながる泳ぎができるか注目だ。


※派遣標準Ⅰは国際大会で決勝進出(8位以内)することを想定したタイム。派遣標準Ⅱは国際大会で準決勝進出(16位以内)することを想定したタイム。

世界選手権の選考方法は、派遣標準ⅠまたはⅡを突破し2位以内であること。(ただし、特種目の50m、男子800m、女子1500mは派遣標準Ⅰを突破すること。)


■コメント

・地田(文4・墨田川)

2月から3月までの高地合宿で充実した練習ができていたので、ベストを出したかったが出せず悔しい。前半は2分3秒前半から2秒後半で入りたいと思っていたので少し出遅れた。それでも前半は良いペースで行けていたが、少し力んだ部分が後半に出てしまった。予選の結果があまり良くなかったので、予選で前半から積極的に行っていれば決勝も上がったと思う。


・天井(文3・天理)

レース展開は悪くなかったが、ラスト力が入らなかった。まだまだだと思った。しっかり切り替えて次に臨みたい。


・萩野(文3・作新学院)

納得できないレースだった。積極的に行ったからこその結果だと思うので、これだけで終わらないように次につなげたい。肩を痛めてから厳しい状況。残りの3種目も厳しい戦いになると思うが、強い精神力を持ってやっていきたい。


・山口観(法3・志布志)

タイムはもう少し欲しかったがまあまあだと思う。落ち着いて予選の泳ぎを改良できた。ハイレベルな戦いになるとは思ったが、周りは意識しなかった。準決勝の反省点を含めて、決勝に向けて調整したい。25mのラップを0.1秒から0.2秒ずつ上げていって、後半勝負すると考えている。


TEXT=内田りほ PHOTO=青野佳奈、吉谷あかり