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2015.04.11
水泳

[水泳]内田50m自由形優勝!萩野は大会3冠目

第91回日本選手権水泳競技大会競泳競技

兼第16回世界水泳選手権代表選手選考会

兼第28回ユニバーシアード代表選手選考会

兼第5回世界ジュニア水泳選手権代表選手選考会

4月7日(火)~12日(日)  東京辰巳国際水泳場


(4日目・予選)

◆女子200mバタフライ

1組

1着 藪 2'11"58

→全体3位で準決勝進出

◆男子200m背泳ぎ

6組

5着 若林 2'04"92

◆男子200m平泳ぎ

3組

1着 毛利 2'12"95

→全体12位で準決勝進出

7組

3着 山口観 2'12"02

→全体7位で準決勝進出

◆女子800m自由形

3組

1着 菊池 8'43"00

→全体2位で決勝進出

4組

2着 地田 8'43"09

→全体3位で決勝進出

 

(4日目・準決勝)

◆女子200mバタフライ

2組

5位 藪 2'11"77

→全体5位で決勝進出

◆男子200m平泳ぎ

1組

8位 毛利 2'13"32

2組

4位 山口観 2'10"80

→全体6位で決勝進出

 

(4日目・決勝)

◆男子200mバタフライ

7位 三好 1'57"54

◆女子50m自由形

1位 内田25 "01

◆男子200m個人メドレー

1位 萩野 1'56"30


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女子50m自由形で2連覇を飾った内田(中)


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大会3冠を達成した萩野


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三好は日本選手権で初の決勝に進出した   


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日本選手権に初出場した若林 


 日本選手権4日目は、女子50m自由形で内田(営3・関東学園大附)が優勝し同種目2連覇を飾る。また、萩野(文3・作新学院)は男子200m個人メドレーで派遣標準記録を突破し優勝を決め、3種目での世界選手権代表内定となった。


 電光掲示板に映ったタイムを確認すると内田は天を仰いだ。25秒01。女子50m自由形で、目標としていた派遣標準記録を切れず、優勝するも笑顔はなかった。調子は良く、スタートも決まる。しかし、25mからのタイムが伸ばせなかった。その要因として、「キックが弱かった」と冷静にレースを振り返る。だが、内田が今大会で一番の目標としているのは女子100m自由形での派遣標準記録の突破だ。100mでは「前半から積極的な泳ぎをすれば、53秒台を出せる」と自信をのぞかせる。気持ちを切り替え、明日の女子100m自由形の泳ぎに期待したい。

 「タイムには納得いっていない」。萩野は、男子200m個人メドレーで平泳ぎに苦しんだ。出だしのストロークがうまくいかなかったことで、泳ぎを崩す。好調時は33秒台にまとめる平泳ぎのラップタイムが34秒10。平泳ぎが良くなかったことで、自由形でも本来の伸びのある泳ぎができなかった。今大会3冠目を達成するも、「モヤモヤ感が残る」と語った。明日はレースがなく調整のみで、最終日の本命男子400m個人メドレーに備える。世界選手権でも金メダルを狙う種目での、萩野の泳ぎに注目が集まる。

 三好(営2・八幡浜)は男子200mバタフライで、日本選手権で初の決勝レースに挑んだ。前半から積極的なレースを見せ7位でフィニッシュ。得意とする明日の男子100mバタフライに向け弾みをつけた。また、日本選手権初出場となった若林主将(済4・神奈川総合)は、自己ベストに迫る好タイムを出す。しかし準決勝進出の壁は高く、惜しくも予選敗退となった。


 明日は男子200m平泳ぎ決勝に、山口観(法3・志布志)が出場する。有力選手が多く集まり、「過去最高にハイレベルな決勝」と本人も話す。2年ぶりの代表復帰に向け気合いの入ったレースは見逃せない。


■コメント

・若林主将(済4・神奈川総合)

(初の日本選手権は)緊張した。ベストまであと少しだったので悔しい。(日本選手権出場が決まった時は)うれしかった。少し浮かれてしまったことで甘さが出た。(今大会に向け取り組んできたことは)泳ぎよりも、チームをまとめることを考えてきた。(チームの状態は)初日からいい流れが続いていると思う。フラッグスタッフに行っていないメンバーも結果を出していることにも満足している。


・内田(営3・関東学園大附)

自信があったので悔しい。スタートは予選、準決勝と比べて一番よかった。調子は昨日より良く、自信を持ってレースに臨めた。25mを過ぎてからタイムを伸ばせず、自分らしい泳ぎができなかった。100m自由形での派遣標準記録突破を目指しているので、50m自由形としては上出来だと思う。100m自由形では、前半から積極的な泳ぎで53秒台を狙いたい。


・萩野(文3・作新学院)

タイムには納得いっていない。徐々に調子が上がってきたかと思っていたが、夏に向けて課題ができたレースだった。シャキッとしない感じが自分の中にある。平泳ぎがよくなかったので、自由形もキックは入ったが伸びのある泳ぎができなかった。最初の4、5ストロークよくなかったことで、泳ぎを崩してしまった。平泳ぎはラップが34秒かかってしまっていて、ベストラップの時は33秒にまとめている。今大会はモヤモヤ感が残っている。夏に向けてトレーニングをして一から修正し直したい。


・三好(営2・八幡浜)

56秒台前半を目標にしていた。今大会に向けて、どれだけ楽に泳ぐことができるかを練習してきた。レースは落ち着いて臨むことを心掛けていた。本命の100mバタフライに向けていい泳ぎができたと思う。100mバタフライは、予選から全力でいかないと、準決勝に残れないと思うので、自己ベストを目指して頑張りたい。


TEXT=西川諒 PHOTO=青野佳奈、内田りほ