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2015.04.23
コラム

第458回 極める 執筆者・小賀坂龍馬


 こんにちは。3回目のコラム登場ですね。アーチェリー、ラグビー、レスリングを担当しています、小賀坂龍馬です。先日、22才になりました。最近、電車の乗り換えで走った時、若干老いを感じました汗


 突然ですが、皆さんは人に自慢できることや他の人には負けないような強みを持っていますか?

例えば、字がキレイに書けるとか、早口言葉を言うのが得意だとか、誰よりも風船ガムを上手く膨らませられるとか

どんなに些細なことでも大丈夫です。

持っているならそれはとてもすごいことです。それを誇りにしてください

将来、必ず何かしらで絶対役に立つスキルです。


 タイトルには『極める』と書きました。

国語辞典によると、これ以上はない状態に持っていく/行きつく と記してあります。

そうは言っても、なかなかこの状態に持っていけないのが現実です。

人によっては一つのことを習得するのに莫大な時間がかかってしまう場合もあるのに、それをさらに『極める』となると人生いくつあっても足りないかもしれません。

 

 ここで僕が好きな野球選手の例に出して話したいと思います。

読売ジャイアンツに鈴木尚広という選手がいます。来週で37歳になるプロ入り18年目のベテランです。彼は、ものすごくホームランを打つ訳でもなく、最近ではヒットもシーズン通して二桁に到達するかどうか、守備もずば抜けて上手いわけでもない。なぜ、鈴木尚広選手は毎年、選手の入れ替わりが激しい読売ジャイアンツで実力社会の日本野球界でこんなにも長い間、野球選手として生き残れているのでしょうか?

彼の最大の武器は走力、足です。中学校では陸上部に所属しており、昔から足は速かったそうです。彼は決まって毎試合、試合の終盤どうしてもあと1点欲しいという時に代走という形で出場します。フォアボールやヒットでランナーが出ると原監督は必ず彼をコールします。隙があれば、次の塁を狙い、足で相手バッテリーを揺さぶります。ただ足が速いだけだはないのが鈴木尚広選手です。二軍時代に習得した巧みな走塁技術、相手投手のモーションの癖を研究。試合に出ていない時は、初めて見る投手などの癖をメモに書き留める。このような努力こそが今の彼を作っています。昨年、主に代走中心の出場だけで通算200盗塁を達成。走塁で3度もヒーローインタビューを受けチームの勝利に貢献しました。こんな選手は過去いないです。今ではチームに欠かせない存在となっています。武器である走力、足を『極め』続けた結果、足のスペシャリストと呼ばれ、相手チームからは警戒され、自分の地位を確立させました。


ちょっと長くなってしまいましたね。

でもわかっていただけましたか?


 なにか1つでも『極め』ておけば、いつか絶対チャンスが巡ってきて、それを生かせる時が来ます。その業界で生き残れるはずです。それ以外の基本的なことは並でも、1つでも『極めた』分野があれば、その人はとても魅力的な人材になります。将来、会社などに入った時、その会社の中で、自分が1番の分野が1つでもあれば、その仕事は必ずあなたに回ってくるはずです。どこでどんなチャンスが転がっているかわからない世の中ですから。 まだ、ないかもという人はこれから見つけても全然遅くないです。たとえ、『極め』ることが出来なくても日々、自分を磨き、『極め』ようとしたその努力した過程が人をさらに成長させます。


 僕も今、正直言うと『極め』途中です。スポ東在籍中に、もしくは4年生卒業するまでに『極め』られれば良いなぁと思っています。

読んでいただいて、ありがとうございます。ラスト1年。スポ東活動頑張っていきたいと思います。またの機会にお会いしましょー!!