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2021.10.09
サッカー

[男子サッカー]相手の支配屈せず専大撃破! 昇格向けてまた1歩前進

第95回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第13節

9月29日(水) 会場非公表


東洋大2-1専大



〈得点者〉(アシスト)

5分 室井(横山)

90分 前田泰


〈出場メンバー〉

▽GK

青木祐太(国4=狭山ヶ丘)


▽DF

中村勇太(国4=鹿島Y)

平川孟人(国4=市立船橋)

田頭亮太(国2=東福岡)

押久保汐音(国3=新潟U-18)→96分 高橋亮 (国3=FC東京U-18)


▽MF

横山塁(国4=FC東京U-18)→73分 前田泰良(国3=鹿島Y)

山下勇希(国4=昌平) 

瀬畠義成(国3=JFAアカデミー)

高柳郁弥(国3=大宮Y)→76分 梅津凌岳(国4=京都橘)


▽FW

室井彗佑(国3=前橋育英)→83分 井上怜(国3=市立船橋)

小林粋(国4=大宮Y)→63分 佐々木銀士(国3=青森山田)


開始まもなく先制点を奪った室井


好セーブでゴールを守り続けた青木


(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)



※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。


 関東大学サッカーリーグ戦(以下リーグ戦)第13節。延期となっていた今節は専大との対戦。東洋大は前半に先制点をもぎ取ると後半にも追加点奪い2−1。相手ペースのゲームではあったものの、見事勝ち点3につなげた。

 

 前半5分、いきなり試合が動き出す。右サイドにいた横山が前線にボールを送ると、これに合わせた室井がそのままシュート。ボールは勢いよくゴールネットを突き刺し、開始まもなく先制点を奪った。また8分には同じく室井が左サイドから攻め上がりシュート。これは惜しくも相手G Kに捕えられたが序盤から積極的に攻撃を仕掛けていく。しかしゲームは徐々に専大ペースへ移行。相手の時間帯が増える中で14分にはF Kの場面から、32分にはペナルティエリアからのシュートに対してG K青木が好セーブを連発しゴールを守り抜く。33分、田頭がこぼれ球に対してミドルシュートを放つがこれは枠の上。追加点は奪えなかったものの1点リードで試合を折り返す。


 後半、なんとかしてペースをつかみたい東洋大だが相手にボールを持たれる時間帯が続く。守備陣の奮闘もあり得点こそ許さないが、専大の勢いは依然として止む気配はない。80分、ゴール前で前田泰のパスを受けた梅津凌がシュート。負けじと攻撃を仕掛ける東洋大だったが、相手G Kに阻まれ思うように流れを変えられない。しかし迎えた90分、ここでP Kのチャンスを得るとキッカー前田泰が勢いよく右足で押し込み追加点に成功。相手ペースの中でようやく得点にこぎつけた。ゲーム終了間際の96分、思わぬ形でオウンゴールとなったものの東洋大リードでタイムアップ。相手の攻撃こそ激しかったが見事勝ち点3を手繰り寄せた。


 専大の支配に苦しむ中、攻守に渡る活躍で勝ち切ることができた今節。井上監督も「相手の時間帯が長く続いた中で、強かに勝ち点が取れたこと自体は非常によかった」と振り返る。現在リーグ戦順位2位につけている東洋大。勝利に慢心しないチームは持ち前の謙虚さとともに2部トップ東国大を追う。



※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。



◼︎コメント

・井上監督

立ち上がりは狙っていた形から早い時間帯で得点できたことはよかったが、その後相手にボールを、またゲームを支配される時間帯が長く、少し耐える時間が多い前半になった。後半ハーフタイムに守備のところの修正を加えて、少しリズムは取り戻せたが、それでも相手の時間帯が長く続いた中で、強かに勝ち点が取れたこと自体は非常によかった。相手が攻めてきている中でのカウンターからP Kを獲得して、2−0までそのままゲームが締めくくれればよかったが、最後の失点はもったいなかったと思う。(試合中選手たちにはどのような指示を)いつも自分たちが試合を支配する戦いができるとは限らないので、その中でメンタル的にダウンしてしまうと簡単に失点につながると思うが、そこを相手に握られている中でも最後まで我慢強く戦えるかということがハーフタイムの指示の1つ。あとは戦術的にどう変化をした方が相手の攻撃をまともに受けないで、自分たちが狙った形でボールが奪えるんだろうかという話をして送り出した。(次節へ向けて)5連戦の最後、中3日で迎えるゲーム。立教さんも非常にチームとしてコレクティブに戦われるチームなので、相手の特徴をいかに出させないで、我々が今日の専修大学のような相手に支配されるゲームではなく、もう少し自分たちが試合をコントロールできるゲームになるように準備をしたい。


・室井(国3=前橋育英)

前半も後半も相手にペースを握られて、結構守備の時間帯が多かったが、守備が頑張ってくれていた。攻撃はワンチャンスをものにして勝ち切れたことはよかった。(自身のゴールシーンについて)分析でも相手の背後は狙い目ということはわかっていたので、そこをうまく狙えて、冷静に点決めたことはよかった。(次節へ向けて)上位に行くには勝ち点3が必要だと思うし、簡単な試合にはならないと思うので、また締め直して、自分たちのサッカーをすれば勝てると思う。連戦だが、しっかりいい準備をして臨みたい。


・青木(国4=狭山ヶ丘)

ボール持たれる時間が長くて非常にタフなゲームだったが、前線がいい時間帯での点と、D F陣が体を張った守備でしっかり勝ち切れたことはよかったなと思う。(試合中どのようなことを意識したか)我慢する時間帯が長かったが、自分としてはポジティブな声かけだったり、D Fラインとのコミュニケーションを意識した。(次節へ向けて)昇格に向けてどの試合も重要な1戦になってくると思うが、まず目の前の試合に勝つことだけに集中して、立教大学に勝てるように残りの期間いい準備をしていきたい。




TEXT=松本考史