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2015.05.08
コラム

第460回 映画館という空間 執筆者・酒井桃子

 みなさん、いかがお過ごしでしょうか。いつのまにか五月になってもう一週間が経ちました。日に日に時間は早くなると言いますが、私も今や三年生。サークルでは最高学年になってしまいました。と、ここまで書いてから前の何人かのコラムを見たら、みんな冒頭で同じこと書いてますね(笑)3年生になってみると学生生活で自由にできる時間もあとわずかだと気づき、今更私も焦っております。今しかできないことを一所懸命にやりたいと思います。


さて、何を書こうかと考えていたのですが、イマイチぱっとした話もないのです。前回書いたコラムからなにか変わったとしたら新しくバイトを始めたのでそれについてでもつらつらと書き記したいと思います。

 私は今映画館で働いています。実は映画館にいつも行っていたわけでもないですし、普段ものすごく映画を観ていたというわけでもありません。「おしゃれっぽいから」とか「メディア学んでるから、それっぽいやつ」のようなふわっふわの中身のない動機ではじめました。が、いや、おもしろいです。この仕事。

まず、映画館という場所は客層に縛りがありません。特殊な作品(アニメなど)でない限り本当に様々な人々がいる空間です。経済格差も老若男女もごっちゃ混ぜの空間です。その人たちが同時に笑ったり、泣いたりという感情を共有して帰っていきます。私が特に好きなのは、暗闇の中おもしろいシーンで誰からともなくドッと笑いが起きるところです。静かに観たいから嫌いな人もいるのかもしれませんが、私はまさに「映画館」という空間が感じられてとても好きな場面です。

 一部ではメデイアは衰退の一途を辿ると言いますが、映画館はまだまだ観客に溢れています。それはこの特殊な映画館という空間で映像作品を味わうことに人々がまだ魅力を感じているからなのではないでしょうか。

また、一緒に働いている人も特殊で、画家にミュージシャン、俳優、声優など夢を追う人々です。彼らの夢を追いかける姿勢や日々の努力は私自身の励みにもなり、これからのサークル活動や勉強も頑張っていこうと思えます。


そろそろポップコーンが食べたくなってきましたか?(笑)

今もおもしろい映画が目白押しですので、明日からの週末にでも映画館へ足を運んでみてください。


最後にキリ番なのに投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。