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2015.05.18
ラグビー

[ラグビー]ディフェンスが機能し慶大に勝利!

2015年度オープン戦

5月16日(土)  慶大日吉グラウンド

○東洋大31 {10-21、12-15}  27慶大B

東洋大

スコア

慶大B

前半

後半

得点

前半

後半

T

G

P

D

10

21

12

15

31

合計

27


背番号/ポジション

名前

出身校

学年

1/PR

木田 大雅

国学院栃木

2/HO

岡部 景和

東福岡 

3/PR

古館 康大    

盛岡工     

4/LO

高野 雅義

報徳

5/LO

野崎 伊織

国学院栃木

6/FL

齋藤 滋基

仙台育英

7/FL

下園 勇介

国学院栃木

8/No,8

石井 勇輝

日体荏原

9/SH

篭島 優輝

東京

10/SO

村上 晴太

仙台育英

11/WTB

田淵 恵太

昌平

12/CTB

渡邊 大輝

仙台育英

13/CTB

柳井 祐太

荒尾

14/WTB

高橋 亮太

東農大二

15/FB

清原 祥

荒尾

RESERVE

16

土肥 航

長崎海星


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幾度も攻撃の起点になったFB清原


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CTB柳井はキレのある動きで勝利に貢献した


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ゲームを上手くコントロールしたSO村上晴


 ラグビーオープン戦が行われ、慶大に31対27で競り勝った。Bチームとの対戦になったが、FW陣の強力なタックルに加えFB清原(ラ4・荒尾)を起点とする攻撃で展開し、昨年大差で敗れた相手に対し大きくレベルアップした姿を見せた。


 ディフェンスが勝負を決めた。ノーサイドの笛が鳴ると東洋大フィフティーンは喜びを爆発させた。「この1週間全員でタックルの後の素早い反応を練習してきた」というLO野崎主将(済4・国学院栃木)の言葉通りの会心の試合だった。

 序盤は慶大のワイドを使ったパス回しにサイドを崩される場面が目立つも、素早い低いタックルで最終ラインは破らせない。先制したのは東洋大。13分左サイドから中央の清原にパスが渡ると、持ち味である素早いステップで前線へ運びフリーになった右サイドSO村上晴(ラ2・仙台育英)にラストパスでこれが決まる。


 その後逆転を許すも、またしても清原を起点とした攻撃を見せる。後半3分には、相手でディフェンス2人を引き付けて最後はあざ笑うかのようにサイドを上がってきたWTB高橋(済4・東農大二)に片手でパスを通しトライをアシストする。圧巻はその10分後だった。中央付近でボールを持ちキックで前線に蹴りだすと、自らボールを奪いそのまま飛び込んだ。これには相手慶大応援席からも歓声が上がった。


 残り10分間に一週間の練習の成果が表れた。昨年のリーグ戦から試合終盤で逆転負けを喫することが多かった東洋大だったが、今日は最後までスタミナが落ちなかった。終盤、攻め込んでくる慶大に対し全員で素早いタックルを繰り返した。残り1分に4点差まで詰められるも最後は清原が蹴りだし大きな大きな1勝をつかんだ。


 年々力をつけていることがこの試合でまた一つ証明された。昨年主力が抜け戦力ダウンが心配された中、ここまでオープン戦ではその予想を覆す結果を残している。「来週の中央にも勝ってぎゃふんと言わせますよ」と言った清原の言葉にも自信が満ち溢れていた。



■コメント

・LO野崎主将(済4・国学院栃木)

 (勝因は)全員でタックルの後のリアクションというのを1週間フォーカスして取り組んできて、それが一人ひとりできていい組織ディフェンスが出来た。(全体を通してタックルが良かったが)一人ひとりが人任せにしないタックルをしようということで、そこが出来ていたので次につながる試合だった。慶応のBだったが、そこで気負いしないように集中しきるというのも練習でずっとやってきた。(最後詰められる中でしっかり勝ち切りましたが)残り5分10分のしんどい時間の時にリアクションや、自分から行くタックルが最後まで出来ていたので、最後返されても守り切る事が出来たと思う。(慶大に勝ったことは自信になったのでは)今回はディフェンスを集中してやっていてそれが結果につながったので良かった。今年はラインアウトを取って絶対勝ちたいが、今日はそこが出来ていなかったので課題として修正していきたい。


・FB清原(ラ4・荒尾)

 この1週間リアクションとキック蹴られて早くかえるということだけをやってきて、そこが出来たことが結果に結びついたと思う。自分が1年生の時は(慶大は)Cチームとかでそこから積み重ねて、やっとBを出してくれるようになりそこでBに勝てばAを出してきてくれるという気持ちを持って臨んだらみんなそれが全面に出ていて、勝ちにつながったと思う。(他を圧倒していましたが)自分は一番上なので引っ張っていかないとと思っている。(慶大に勝ったことは)みんな嬉しがっていて、トライとられても落ちることはなかったので嬉しい。(終盤逆転される試合が昨年から多い中で今日はしっかり勝ちました)トライとられてもみんなで声かけあってやろうということは、試合前から言っていたし、どんなにとられても頑張るということをみんな約束してくれたので、トライされても怖くなかった。(次回に向けて)次回は中央だが、毎回やって負けているので勝ってぎゃふんと言わせてやろうと思います。


・WTB高橋(済4・東農大二)

慶大Bに勝てたということがとても大きい。練習してきたことが出せた。(2トライについて)その前に少し軽率なプレーがあったので、トライで取り返せたと思う。先週の練習試合でボールに対するリアクションが足りていないということだったのでそこを重点的に意識して試合に臨んだ。(来週以降に向けて)一つ一つ練習でやってきたことを試合で思い出しながらしっかりとやっていきたい。

 

・CTB柳井(済3・荒尾)

毎試合、課題となっている最初の入りという部分でまた悪いのが出てしまった。そこで皆で声を掛け合って修正できたことがこの勝利につながったと思う。慶大Bに勝利はできたのは確実に力がついているということ。

 

・NO.8石井(法2・日体荏原)

ボールへの反応を早くすることを意識した。セットプレーはなかなか安定しなかったがモールが組めたらしっかりと押せて得点できたので良かった。ずっと取り組んできている形で得点を挙げられたのでそれについては自信になった。

 

・SO村上晴(ラ2・仙台育英)

自分とFBの清原さんといったゲームをコントロールする選手がキックで流れを作れず、失点したところが悔やまれる。BKのディフェンスをフォーカスしてきたので練習通りできた。自分から常に前にでることを意識した。今日みたいなラグビーを続けていってさらにレベルアップできるようにチーム全員で頑張っていきたい。


TEXT=千野翔汰郎 PHOTO=小賀坂龍馬