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2015.05.24
レスリング

[レスリング]全員の力で3位グループ1位通過! リーグ戦総合9位

平成27年度 東京都知事杯 東日本学生レスリングリーグ戦

5月20(水)~22(金)駒沢体育館


2日目

[決勝リーグ・9位~12位グループ]

※7試合中4戦先勝


第1試合(Cマット)

○東洋大5―2青学大●

57㌔級 ●岡迫―藤田○

61㌔級 ○三輪―猪口●

65㌔級 ○森田―境●

70㌔級 ●南條―澤田○

74㌔級 ○菊池―鈴木●

86㌔級 ○川畑―守部●

125㌔級 ○鈴木勝―金子●


第2試合(Cマット)

●東洋大3―4神大○

57㌔級 ○岡迫―櫛田●

61㌔級 ●川瀬―大楠○

65㌔級 ○森田―松島●

70㌔級 ○中村―斗賀●

74㌔級 ●菊池―末本○

86㌔級 ●川畑―宮近○

125㌔級 ●鈴木勝―藤田○


3日目

第3試合(Aマット)

○東洋大4―3大東大●

57㌔級 ●岡迫―五十嵐○

61㌔級 ○三輪―新井●

65㌔級 ●森田―工藤○

70㌔級 ○中村―松橋●

74㌔級 ○菊池―佐尾●

86㌔級 ●川畑―村山○

125㌔級 ○鈴木勝―宮原●


2勝1敗 総合9位


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森田はリーグ戦4勝と4年生の意地を見せつけた


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大東大戦で自分の底力を出し切った三輪


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最終試合を制し、鈴木勝主将はガッツポーズを掲げた



 予選リーグでは明大に昨年の雪辱を果たされ、9位~12位グループで決勝リーグに臨んだ東洋大。全員の力でグループ1位通過し、リーグ戦を総合9位で終えた。


 第1試合目の青学大戦、61㌔級の三輪(社2・霞ヶ浦)が制すと、65㌔級では、森田(法4・八幡浜工)が粘る。3点差をつけられるも、その後4点技を決め逆転し、着実にポイントを重ねた。5階級を制し、決勝リーグの初戦を危なげなく勝利する。第2試合目の神大戦では、後半の階級で粘り切れず4対3で惜敗した。

 グループ1位がかかる最後の相手は大東大だ。61㌔級には、青学大戦から調子の良い三輪が起用された。わずか20秒足らずで相手の右足を取り、フォールの形へ持っていく。「自分の力が1番出せた試合」と、自身も納得のいく勝利を得た。チームカウント3―3で迎えた最終試合。125㌔級の鈴木勝主将(法4・南京都)が勝利のカギを握る。お互いにコーションを1つずつ与えられ、1対1のまま一歩も譲らないこう着状態が続いた。そして5分22秒、ついに相手が2つ目の注意を受け、そのまま2対1で試合終了。神大戦での敗戦を取り返し、チームのみんなに力強いガッツポーズを見せた。

 「明大戦で自信を失くしたというか、動けなかったので、1年生を出した方が戦力になるんじゃないかと思った」。三輪は、予選リーグの明大戦でのキーマンだっただけに、自分の敗戦に大きな責任を感じていた。しかし、2日目からは、出場した2試合を取り、好調で確実にチームの勝利に貢献する。その気持ちの切り替えの裏には、鈴木勝主将の励ましがあった。「(チーム内で頑張っていた選手は)三輪じゃないですか。明大戦で落としてメンタルがやられていたが、自分は絶対三輪に(試合に)出てほしかった」。自身も1年、2年の頃は結果が振るわなかったという鈴木勝主将。そんな彼も、3年次から確実に結果を出している。ここで諦めないことが成長の糧になると、身をもって証明した。そんなキャプテンの思いが通じ、三輪を勝利に導いたのだろう。

 チーム全員で戦うリーグ戦では、個人戦では意識することのない〝チーム力〟が試される。そこでは誰よりもチームを思い、部員一人一人を支えている鈴木勝主将の存在は大きい。そして、1、2年生は6月24~26日に新人戦を控えている。今回のリーグ戦で培ったチーム力は、普段の練習において個々のレベルアップにもつながるはずだ。新戦力の台頭に期待がかかる。


■コメント

・鈴木勝主将(法4・南京都)

グループで2位通過できなかったことに関しては悔しいが、3位グループになってもそこで1位になれたんで、良しとしようかなって感じです。(明大戦がカギだったが)3―3で自分の試合がくる予定だったが、先に決められてしまったので、ちょっと想定外だった。みんな動けてはいたが、勝たないといけないと思って、固くなってたかな。61㌔級の三輪が勝てると思ったが、やられてしまったので、相当なプレッシャーだったのかなと思う。(個人の調子は)神大戦で3―3できて、そこで攻め切れなかったのが良くなかった。自分の動きは悪くなかったけど、相手が守りに守ってたので、疲れもあってなかなか思うように取れなかった。(チーム内で頑張っていた選手は)三輪じゃないですか。明大戦で落としてメンタルがやられていたが、自分は絶対三輪に(試合に)出てほしかった。「何回負けてもいいから、まだ2年生なんだから、プレッシャー感じることないし、頑張ったらいいよ」と自分が声をかけて、2日目の青学大戦でしっかり勝ち切ってくれた。青学大戦に出しといて良かった。よく頑張ってくれた。


・森田(法4・八幡浜工)

大東大は思ったより動けなくて少し悔しい部分もあるが、チームが勝ってくれたので報われたと思う。(今大会は)5試合に出て4試合勝つことができたので、チームに貢献できて自分としては満足。最も苦戦したのは明大戦。一番最初の試合で一番緊張していた。最後に逆転して逃げ切って勝てたときは、一番嬉しかった。監督には試合前に自分のベースを作って自分の間合いで技を決めていけと言われた。(今大会で頑張った選手は)やっぱりキャプテンの鈴木勝一くん。次に出場するインカレでの目標は上位入賞です。


・三輪(社2・霞ヶ浦)

4年生の先輩たちの最後の試合なので、その人たちのために頑張ろうという意気込みで臨んだ。(明大戦ではキーポイントだったが)緊張もしてて、自分の思い通りに動かなくて負けてしまった。敗因は、1回目の試合で緊張していたのと、バテてしまったところ。(その後の61㌔級では1年生が起用されたが)明大戦で自信を失くしたというか、動けなかったので、1年生を出した方が戦力になるんじゃないかと思った。(2日目の青学大戦では)よく考えて、勝一先輩から色んな話を聞いて、出ようと思った。(それからの調子は)良い。(自分の力が出せた試合は)大東大戦で自分の力が出せた。練習通り動けるように、緊張しないように頑張ろうと気を付けている。(新人戦での目標は)優勝目指して頑張りたい。


TEXT=坂口こよみ PHOTO=坂口こよみ、木谷加奈子