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2015.05.25
アイススケート

[フィギュア部門]女子個人でルーキー濱谷が3位入賞!

第43回関東学生フリースケーティング選手権大会

5月23日(土)東大和スケートセンター


◆3、4級クラス女子

2位 榎下瑛怜菜(社4・日本橋女学館)


◆5、6級クラス女子

11位 長谷川彩也花(社3・武蔵野女学院)

23位 小林納々(社1・山村国際)

25位 檜山智美(国2・東洋女子)


◆7、8級クラス男子

14位 板井郁也(社3・武蔵野学院)


◆7、8級クラス女子

3位 濱谷佐理(社1・富士見丘)

7位 中村未夏(社4・小松原女子)

17位 阿久澤恵深(社2・日本橋女学館)


◆女子団体

2位


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得意のスパイラルを美しく決め、2位入賞の榎下


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濱谷は表現力で会場を魅了した


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3位入賞と上級生に劣らない結果を残した濱谷


 シーズンが開幕し、ついに春の関東インカレを迎えた。7、8級女子に出場した濱谷は、大学初の公式戦で3位の結果を収め、存在感を見せる。4年生の榎下は、3、4級女子の部で2位入賞を果たしたものの、関カレ連覇を逃し悔しい表情を浮かべた。


 仲間の応援に背中を押され、氷上に登場した濱谷。披露したラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は、かつて浅田真央がソチ五輪のFSで披露した曲でもある。冒頭の3回転を綺麗に決めると、歓声が沸き起こる。後半でもジャンプを成功させ、最後はスピンで美しく締めた。「フィギュアは笑顔で滑るイメージだが、この曲は切ない感じ」と、表現が難しい曲であったものの、哀愁と甘美さを兼ね備えた演技で会場全体を魅了する。7、8級女子個人で3位入賞と十分な結果を残し、デビュー戦を華々しく飾った。


 昨年3、4級女子で1位を取った榎下は、昨年よりもレベルの高いジャンプに挑戦して臨んだ。そのジャンプでミスが出てしまうも、持ち前のステップやスパイラルでカバーする。結果2位に付けるが、試合後には「1位を狙っていただけに、とても悔しい」と、悔しさを噛みしめた。また、今年度から7、8級男子に板井がチームに復帰し、新たな戦力となる。今大会は14位だったものの、「何回も転んでダメに見えたかもしれないが、自分では攻められたと思う」と、自身を評価した。これからどんな演技を披露するのか見所だ。


 春の大会が終わり、選手たちは秋に向けて調整を図る。4年生の中村主将や榎下は、今後の大会の1つ1つが最後の大会となるが、プレッシャーに負けず、これからも精進し続けていくだろう。秋の東日本インカレでは、最高の笑顔を見せてくれるはずだ。


■コメント

中村主将(社4・小松原女子)

最近の中で1番まとまっていたのでとても良かった。1回目のジャンプが決まらなくて悔しかった。会場が盛り上がっていたのは嬉しかった。(キャプテンとして初の大きな大会は)そういうポジションなので引っ張っていけたらと思って挑んだ。(フィギアスケートの楽しい時とは)飛べないジャンプが飛べた時はとても嬉しい。(次の大会に向けて)これ以上の結果を残したいです。


・榎下(社4・日本橋女学館)

(2位の結果について)去年のハルカンが1位だったので、今年も1位を狙っていた。自分の中で悪くはなかったが、失敗した部分が結果に響いてしまった。正直とても悔しい。(去年との違いは)去年はケガ明けだったので、レベルを下げて今できることをやるというスタンスで臨んだが、今回は足の調子も万全な状態だったので、レベルの高いものを挑戦した。(今日の演技は)スピードがなくて、ジャンプのミスが目立ってしまったが、自分の得意としているスパイラルはスピードを出して、足を高く上げることができた。(緊張は)4年生として最後のハルカンだったので、やっぱり良い結果を残したいという思いがプレッシャーになってしまった。(後半につれ笑顔が出てきましたが)意識していなかったです(笑)周りの応援してくれる方の歓声があたたかくて、それがとても励みになって、緊張がほぐれて自然と笑顔になったんだと思う。(今後に向けて)1位を狙っていただけに今回とても悔しかったので、秋の大会までには貪欲に1位を目指して、着実に点数を稼げるプログラムに変えつつ、練習に励んでいきたい。

 

板井(社3・武蔵野学院)

練習する期間が短く、一か月前くらいからの練習になったのでもっと多く練習できれば最後までふんばれたのかなと思う。(久しぶりの東洋大としての試合で)まず感謝したい。出させてもらうということに。2年くらい離れていたのに出させてくれてありがたっかた。(良かったところ)周りから見たら何回も転んでダメに見えたかもしれないが、自分では攻められたと思う。5種類もトリプルを入れたし、攻めれた。(曲と衣装のイメージ)オペラ座の怪人で、でも衣装は王子様ぽくした。(次の大会に向けて)どのスポーツにも言えるが、積み重ねたい。けがをせず、積み重ねることが今の自分のやれることだと思う。


・濱谷(社1・富士見丘)

(3位という結果について)個人的にはそんなに満足していない演技だったのでびっくり。結果はあまり重視していなくて、自分のやれることができて、それに結果がついてこれればいいなと思っていたので素直に嬉しい。(演技内容は)ジャンプで2つ失敗してしまったので、もっと練習しなきゃだめだと思えた試合だった。(大学に入って)昔から(東洋大の)先輩とは試合とかで面識があったりしたので、団体戦で馴染めた感じがしてとても楽しい。(曲名は)ラフマニノフ(のピアノ協奏曲第2番)。フィギュアは笑顔で滑るイメージだが、この曲は切ない感じ。重い曲なので、そんな表現ができたらいいなと思った。(今後に向けて)もっと東洋大に貢献できるようなスケーターになりたいし、今日見つかった課題を練習でこなしていって、1つ上のランクのジャンプも跳べるようになりたい。


TEXT=坂口こよみ PHOTO=高橋雪乃、星和典