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第245回日本体育大学長距離競技会
6月6日(土)日本体育大学健志台キャンパス
1日目
男子1500m
17組
DNS 生井
DNS 横山
女子1500m
4組
1着 鴫 4'40"68
2着 渋谷 4'42"18
5組
5着 曽我 4'37"15
女子3000m
2組
2着 天羽 10'12"05
31着 柴田 10'48"10
3組
DNS 二瓶
DNS 鈴木
女子5000m
1組
10着 平山 17'13"98
男子1万m
6組
7着 上村 29'26"61
15着 山本采 29'40"24
23着 五郎谷 30'09"73
DNS 高橋
DNS 寺内
上村は来月のホクレンに向け今季初の1万mに出場した
関カレからタイムを縮め調子を上げている平山
グラウンドコンディションも良好の中、長距離部門と女子長距離部門が日体大競技会の初日に出場した。
平山(ラ3・酒田南)は、今季2戦目となる5000m に臨んだ。関カレでは調子が整わず思うようなレースができなかったが、今回は「自分の走りを出し切るように意識した」と、序盤から第1集団に付き積極的なレースを展開する。しかし、練習不足のため後半に集団から後れを取ってしまい課題を残した。今月末の試合では、しっかりとその課題を克服したいところだ。
1500mでは、5組目の曽我(食1・須磨学園)が5秒近く自己ベストを更新する。さらに、故障の長かった天羽(食3・仙台育英)も復帰戦を迎え、鴫(食3・坂戸)も春先から調子を上げている。1年生の順調な仕上がりと、レースから離れていた3年生の復帰に、永井監督も「今回は明るい材料が得られた」と評価。駅伝シーズンを見据えた中で充実した内容となった。
男子1万mには、今季初の1万mとなる3名が出走した。縦長の集団は早い段階で二つに分かれ、上村(済4・美馬商)が第1集団、山本采(済3・滋賀学園)と五郎谷(済4・遊学館)は第2集団に付く。上村は先週からの連戦で疲労が残る中ではあったものの、実業団選手が抜け出た中盤以降は後ろからきた集団の中で粘りを見せる。29分26秒とまずまずのタイムで終えた。また、山本采も大崩れなくレースをまとめ、「これからの大会などに向けて練習していく流れの中での1万m」と酒井監督が位置付けたように、通過点としてそれぞれが収穫と課題を得るレースとなった。
連戦となる選手も多いが、試合を重ねる中でレース内容が良くなってきている。今回の課題を今後のレースに生かし、夏合宿前のトラックレースを好記録で締めくくりたいところだ。
■コメント
・酒井監督
これからの大会などに向けて練習していく流れの中での1万mということで、今季まだ1万mに出場していない者を出場させた。日体大のレースの中でも早い段階で縦長になる展開で、実業団選手が想定よりも速いペースで前半3000mを入っていったが、今後のことを考えればいい経験になったと思う。上村の目指すところはここではないので、駅伝でしっかり柱となれるようにまずはホクレンで記録を狙いたい。上村が戻ってきていることは収穫だし、山本采も関カレも走り連戦ではあるが崩れてはいない。五郎谷はまだトラックが苦手なので、継続して練習させたい。
・永井監督
来週個人選手権に出場しない者の中で調子のいいメンバーを出場させた。1500mの3人は順調にきていて、1年生の二人に関してはこれから長い距離を踏んで駅伝に向けていければと思う。平山は足の痛みが少し不安だったが、思い切った練習ができていない中で関カレよりは上げられていた。平山は走り込まないと記録が伸びないタイプなので、しっかり練習していきたい。天羽は故障が長く、久しぶりのレースだった。鴫も順調に上がっていて、この3年生二人が駅伝メンバー争いに絡んできてくれればよりいいチームになっていくと思うので、今回は明るい材料が得られた。(個人選手権に向けて)山田、室伏は予選通過、内田は関カレでの悔しい分をぶつけてほしい。
・上村(済4・美馬商)
タイムとしては29分20秒前後を目標に、来月ホクレンを控えているのでそのための位置付けで出場した。先週の5000mでは全然思うような結果が出ず、この1週間しっかりと調整してきた。(体の動きなどは)疲労は結構残っていて、途中ペースが落ちたときに楽になったが、引っ張ったときはきつくて粘るのが精一杯のレースになった。ここからホクレンまで1か月あるので、まずは疲労をとっていい状態にしてから記録を出せるよう練習を積んでいきたい。5000mは13分台、1万mでは自己ベスト更新を目指したい。
・平山(ラ3・酒田南)
関カレでは全然自分の思うようなレースができなかったので、まずはそれよりも自分の走りを出し切るように意識した。(振り返って)前半2000mは攻めのレースができた。ただ、関カレが終わってからも足の痛みに不安があって思い切り練習をできていなかったこともあり、後半粘り切れなかった。そこはまだまだだと思う。今日の2000mの入りでも後半そのままおしていけるような走りをして、6月末にまた試合を控えているのでそこでは今日の課題を克服した走りができるようにしたい。
TEXT=青野佳奈 PHOTO=石田佳菜子、福山知晃