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2015.06.12
陸上競技

[陸上競技]個人選手権1日目 ルーキー二人が1500mで入賞!

2015日本学生陸上競技個人選手権大会

6月12日(金)Shonan BMW スタジアム平塚


1日目


男子1500m予選

1組

6着 横山 3'58"28

DNS 生井

2組

7着 松崎 3'55"08※決勝進出

 

男子1500m決勝

8位 松崎 3'53"87

 

女子1500m予選

1組

4着 山田 4'27"98※決勝進出

2組

7着 室伏 4'34"13

 

女子1500m決勝

5位 山田 4'30"21


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日本選手権に向けて状態が上がってきている山田


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松崎は決勝で粘り強くレースに対応した


 個人選手権1日目は1500mに男女そろって出場。どちらも1、2年生のみと若いエントリーになったが、山田(食1・豊川)と松崎(済1・中央学院)が決勝に進出し入賞した。

 春先こそ足の違和感に悩まされたが、ここにきて調子が上がってきている山田。まず予選では、関カレの1500m予選のように後ろからスタートするもぐんぐんと追い抜き、余裕をもって決勝進出を決めた。後方から入りすぎてしまった反省を生かし、決勝ではレース前半を先頭で引っ張る。後半はスパート力が足りず順位を落としてしまったが、先頭に立つ姿でルーキーらしからぬ度胸を見せつけた。2週間後の日本選手権に向けて期待が高まる。
 松崎は週末に試合が続き疲労が残る中での大会となったが、予選はラストに落ちてしまうという以前からの課題を克服し「自分の走りがしっかりできた」。するとプラスで拾われ決勝進出を勝ち取った。迎えた決勝はラザラス(桜美林)が最初から一人で抜け出し、あとの選手は集団で追う展開となる。徐々にスピードが上がり人数が少なくなっていくも松崎は集団に最後まで食らいつく。落ちてくる選手を確実に追い抜き最後は8位でゴール。結果に満足することはないが、全国舞台で予定通りのレースをできたことは自信につながった。

 下級生の頑張りは少なからず上級生に影響を与えるはずだ。永井監督も1年生の活躍を「上級生が刺激にして、チーム全体が上がっていければ」と話す。2、3日目もルーキー二人がつくったいい流れに部全体で乗っていきたいところだ。


■コメント

・永井監督
二人とも決勝に残って2本レースができればと思っていた。練習では1500mの動きをするのは難しいので、レースの中で速い展開を勉強しようと出場した。室伏の場合は予選を通って決勝で入賞、山田は日本選手権に向けて2本しっかり走ろうということだった。1日で予選と決勝があるので、そういった意味でいい練習ができればと。(二人の走りは)山田は練習でやっているものを試合でしっかり出せる。2本走り切れたのでこれからどんどん動きが良くなっていくのではないかと思う。室伏は(出場した)2組目がスローペースでプラスが1組目で拾われてしまった。ペースに恵まれない部分があったが状態は悪くなく、最後にしっかり上がって終わることができた。次に向けていい動きができたと思う。(今日は1年生のみの出場だが)チームにいい意味で刺激を与えてくれている。1年生が元気でこのような大会で決勝に残ったり入賞したりということを上級生が刺激にして、チーム全体が上がっていければと思う。

・塩田部長
この大会は1500mに関しては結果を出しやすい大会なので二人とも入賞してもらいたかった。力的には横山の方がタイムを出せるはずだがうまくいかなかった。(松崎は)週末に試合がずっと続いていたため疲労が少し溜まっているが、決勝にも残り頑張ってくれた。(中距離部門としては)あさってにも800mがある。今日は8位だが1年生がある程度の結果を出してくれたので800mにも期待している。関カレでは少し振るわなかったが、こういう大会では記録ではなく結果を残すことが大切なので頑張ってもらいたい。

・松崎(済1・中央学院)
今日はレベルの高い選手たちが出場するのでベストタイムの更新と決勝に進出して食らいつくことを目標にしていた。予選は自分の走りがしっかりできた。今までなかなかいい走りがあまりできていなかったが今日はラストをまとめられた。ラストに落ちてしまうことが課題だったが決勝にもつなげることができた。決勝ではトップでゴールするようなレースをするというよりは、どこまで付いていけるかということだった。後ろからいって落ちてくる選手を拾っていった結果入賞できた。まだ満足はできないが全国レベルの大会なのでこれを自信につなげていきたい。最近はレースが重なっていてなかなか練習できていない状況だが調子はだいぶ良くなってきている。(今後は)記録を狙うレースを一度やって、夏の間は800mに力を入れていきたい。

・山田(食1・豊川)
2週間後の日本選手権に向けて、レースの流れやレースでしか経験できないスピードを体感して日本選手権につなげられるような走りをしようと思っていた。予選は思ったよりも早くまた後ろからのスタートになってしまったので、決勝では前の方で走ろうとしていた。3位以内に入りたかったがスパートの力がまだ足りなかったので、これから2週間ラストのキレを磨いていきたい。(調子は)3、4月に比べるとしっかり練習できるようになってきたので、いい方向に向かっていると思う。絶好調ではないがちょっとずつ上がってきている。(日本選手権に向けて)他のレースでは経験できないような速いペースだと思うしすごく強い人たちも出るので、今後の自分に何かひとつでも残せるような、いい刺激が入るようなレースになればいいと思う。


TEXT=野原成華 PHOTO=青野佳奈、野原成華