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2015.06.22
サッカー

[サッカー]天皇杯予選開幕 “スーパーサブ”佐藤が先発で結果残し2回戦へ

第20回東京都サッカートーナメント大会 第95回天皇杯本選予選学生系の部予備予選1回戦

6月20日(土) 東洋大学朝霞グラウンド

東洋大3-1東学大


<得点者>

50分 佐藤

76分 遊馬

77分 田中


<警告>

59分 遊馬


<出場メンバー>

▽GK

沖野泰斗(国4・幕張総合)

▽DF

石坂元気(国4・広島Y)

郡司昌弥(国4・柏U-18)

瀧澤修平(ラ4・東洋大牛久)

長谷川優希(国4・帝京)

▽MF

徳市寛人(国3・東福岡)88分→勝野瑛(国1・浦和Y)

小山北斗(国4・帝京)

小島正之介(ラ4・常総アイデンティU-18)

田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)

▽FW

佐藤仁紀(国3・武南)65分→FW小山大貴(国4・大宮Y)

遊馬将也(国4・武南)81分→MF高橋宏季(国1・FC東京U-18)


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郡司の空中戦の強さが先制点へとつながった


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前半からチャンスの起点となり続けた小山北


 天皇杯への長き道のりがスタートした。初戦はアミノバイタル杯と同様、東学大との顔合わせとなった。試合は後半頭に佐藤のゴールで先制する。一度は追いつかれるものの、76分に遊馬、77分に田中が立て続けにゴールネットを揺らし、初戦を突破した。


 ここまで重要な試合ではスタメン出場を続けてきた仙頭が負傷で起用できない苦しい状況。この中で輝きを見せたのは佐藤だった。以前から「調子は悪くない」と話していたが、今季はここまで途中出場がメインだったため、プレー時間が限定されていた。しかしこの日は仙頭の代役として先発のチャンスをつかむと、高校時代からの先輩である遊馬と2トップを形成する。20分に、小山北のロングパスから生まれた決定機は逃すものの、「チャンスを作ったり前線でタメを作ってくれたりしてチームを機能させてくれた」と古川監督が語ったように、前線の潤滑油として攻撃を機能させる。

 見せ場は後半にやってきた。50分、PA近辺でFKを獲得すると、長谷川の左足から放たれたボールは郡司の元へ。このこぼれ球に反応し、体を投げ出しながらゴールにねじ込んだのは佐藤だった。「チャンスだと思ったので点を取れたのは良かった」とゴールを振り返った佐藤。この後65分に足がつり小山大と交代するも、ピッチに大きなインパクトを残した。“スーパーサブ”として起用されることが多い佐藤だが、これで先発した試合はアミノバイタル杯の専大戦に続き2試合連続ゴール。遊馬の背中を追い続けてきた男が、ゴールハンターとして覚醒する日も近いであろう。

 2回戦は中日なし。暑さもあり疲労が残る中で日大と激突するが「それは相手も同じ」と佐藤は語る。「次ももっといいプレーでチームに貢献できるようにしたい」とさらなる活躍を誓った。総理大臣杯までに残された数少ない公式戦でのチャンスをものにし、佐藤はレギュラーポジション奪取へ突き進む。


■コメント

・古川監督

アミノバイタルカップの初戦以来すぐの対戦になって、東学大からしたら絶対やり返してやろうという思いがあったと思う。まずはそこに負けないような心構えで試合に入ろう話をしていた。前半からゴールチャンスは意図的に作れていたが決めきれず、課題が残った。後半になって運も味方する場面もあったが、そこに入っていく、流し込む、飛び出して行くということをやってくれた結果が3得点につながった。どこが相手でもそこは狙いながらやっていかなくてはいけない。(佐藤について)出場時間がそんなに与えられてないが、出た試合での仕事や役割は果たしてくれていた。今日に関してはチャンスを作ったり前線でタメを作ってくれたりしてチームを機能させてくれた。(明日の試合に向けて)総理大臣杯という大きなモチベーションとなる大会がある。その前に一試合でも多く緊張感のある試合をしたい。その中で天皇杯予選を一つずつ勝っていくことでその試合数も増えていく。天皇杯予選は総理大臣杯に向けての重要な一戦一戦になっていくと思うし、勝ち抜いていけば総理大臣杯の後にまた東京都代表を決める予選があるので、もう一つの全国大会出場を目指したい。


・遊馬将也(国4・武南)ゲームキャプテン

アミノバイタル同様一発勝負のトーナメントだから勝たなければ意味がないと思っていた。その中でも立ち上がりから全員でハードワークをすることができた。(勝ち越し点について)1点取られたが、絶対に取り返せる感じはあった。負けないという強い気持ちが出たかなと思う。舟太郎(田中)の所で何回かフリーの場面があったので、あいつがドリブルを始めたら中に走り込んでやろうと思っていた。(いつもと少しメンバーが違ったが)フォーメーションもやることも特に変わりはなかった。啓矢(仙頭)の所に仁紀(佐藤)が入っただけで、あいつも久しぶりのスタメンで自分との距離感だけはしっかりしようという話はしていた。(明日の試合に向けて)一つ勝って終わるのではなく、どんどん勝っていくことが大事だと思う。中日がなくきついと思うが、全員でハードワークして、勝ちにこだわっていきたい。


・佐藤仁紀(国3・武南)

(仙頭の)代わりという形で入ったと思うが、チャンスだと思ったので点を取れたのは良かった。(監督も評価してたが)しっかり評価してもらったことをプラスに捉えて、次ももっといいプレーでチームに貢献できるようにしたい。(明日の試合に向けて)疲労もあると思うが、それは相手も同じこと。しっかりと粘り強く東洋らしいサッカーをやりたい。


TEXT=當麻彰紘 PHOTO=豊川拳大


[次回試合予定]

第20回東京都サッカートーナメント大会 第95回天皇杯本選予選学生系の部予備予選

2回戦 6月21日(日) 対日大 青山学院大学緑が丘グラウンドにて 12:30キックオフ