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2015.07.13
陸上競技

[陸上競技]ホクレン北見 服部兄弟が東洋大新記録樹立!

ホクレン・ディスタンスチャレンジ2015 第3戦・北見大会

7月12日(日)北見市東陵公園陸上競技


男子1500mA

1着 服部弾 3'42"06 ※東洋大新記録

2着 堀 3'42"51


男子5000mA

1着 服部勇 13'36"76 ※東洋大新記録

男子5000mB

6着 上村 13'57"17

8着 竹下 13'58"43

14着 橋本 14'03"60

26着 高橋 14'13"20

男子5000mC

1着 口町 13'58"16

11着 牧浦 14'14"34

20着 野村 14'22"55


女子5000mB

1着 佐藤早 15'59"46

27着 内田 16'41"35

30着 山田 17'25"33


20150712riikujo勇馬

服部勇は両手を上げてゴールし、好記録の喜びをあらわにした


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日本選手権の悔しさを晴らすレースとなった服部弾


20150712rikujo口町

酒井監督(右)から1位インタビューを受ける口町


 北海道の北見で開催されたホクレン・ディスタンスに多くの選手が出場。東洋大勢は各種目で1着を勝ち取り、存在感を放った。中でも服部勇(済4・仙台育英)と服部弾(済3・豊川)は5000m、1500mで大幅な自己ベスト更新かつ東洋大新記録を樹立した。


 今記録会では設定タイムごとに組が分けられ、Aが一番設定タイムの速い組となる。 服部兄弟はそろってエースとしての走りを見せた。1500mAでは服部弾が外国人選手に食らい付き、ラストの100mのスパートで一気に抜き去るとトップでゴール。また、服部勇も日本トップレベルの選手が集まる5000mAで攻め勝った。ハイペースな展開に冷静に対応し、「ラスト1000mの切り替えを苦手としてきたが、ラストも切り替えられた」と克服してきた。両者とも来週の網走でのレースを控えており、好調を保ちたいところだ。

 男子5000mCでは口町(法3・市立川口)が自身初の13分台をマーク。ペースメーカーに序盤から付くとラストまで離れることなく走り切った。「13分台を出せたということで満足度は結構ある」と語り、入学時から目標にしていたタイムを出せたことは自信につながったはずだ。また、5000mBでもレベルの高いレースとなったが、上村(済4・美馬西)と竹下(済2・東農大三)も13分台に入る。チームは主力として最低限の走りを果たした。

 女子5000mBでは佐藤早(食3・常磐木学園)が1位に輝いた。しかし、自己ベストには惜しくも届かず悔しさをにじませた。今後は全日本女子駅伝に向けての練習になり、エースとしてチームを引っ張っていく。


 トラックシーズンの記録が他大への脅威やチーム選考の目安となる。酒井監督が「大学記録が二つ出たことを突破口に、スピードとスタミナを駅伝やその後につなげていきたい」と話すように、今大会をきっかけにさらにチームの層は厚くなってくるだろう。今週木曜にはホクレン第4戦目の網走大会が控え、今大会に続き多くの記録更新に期待がかかる。


■コメント

・酒井監督
初めての13分台が3名出たし、勇馬や弾馬も設楽啓太(コニカミノルタ)が持っていた大学新を更新できたので良かった。ただ、13分台の目標を達成できなかった選手もいるのでまだ課題があるのかなと。夏合宿でしっかり挑ませたい。 (1500mの二名は)日本選手権があまりにも不完全燃焼だったのでその悔しさをホクレンでぶつけようと、当初は5000mのみの予定だったところを1500mを入れてからという流れに変更した。この調子で網走では弾馬、堀も13分40秒台を狙いたい。 (記録が出た要因は)今季は個人の力の育成をしようとやってきて、例年以上にトラックレースに出場させたりスピード練習も多く取り入れてきたので、ようやくタイムに出つつあるかなと。大学記録が二つ出たことを突破口に、スピードとスタミナを駅伝やその後につなげていきたい。網走でも引き続きトラックの締めとしていい記録をしっかりとつくりたい。 (チームとしては)まだ故障明けだったり足並みがそろってない選手たちもいるので、ホクレン組だけでなく中間層と主力の足並みをそろえた上で夏合宿に入っていきたい。


・上岡コーチ
この時期にしてはいいコンディションの中での大会ということで、記録はもちろんだがレース慣れしている人たちの中での経験をと、3人にしぼって出場した。(佐藤早のレース展開は)以前は人の後ろに付くことがほとんどだった。今回は(持ちタイムとしては)少し遅い組になり引っ張る人がいないと思っていたのと、本人もおそらくある程度の記録は狙おうと考えていたので、自信がないなりにも少しずつそういう自信をつけてきた。ベストに1秒届かなかったのは惜しかったが、記録よりこのメンバーの中で引っ張るという経験をできたことは大きな収穫。(内田は)春先から練習では悪くなくともレースで本来の走りができていなかったが、それよりはコンディションなどが戻って後半に粘れるようになった。(山田は)直前に体調を崩した中でもなんとかまとめた。本人としては不本意なレースだったと思うが、いいときばかりではないと経験できたので次に生かしてほしい。



・服部勇(済4・仙台育英)
ベストは狙っていたが、13分30秒台が出ると思っていなかった。練習の成果が出せて良かった。(レースプランは)1000mを2分45秒のペースでいこうとしていて、13分45秒を切るレースを思い描いていた。ラストと最初の速い入りがプラスとして13分36秒につながったと思う。中盤押せていけたのが良かった。(最近のコンディションは)関カレが終わってから順調に練習ができていて、タイムが狙えると思っていた。ラスト1000mの切り替えなど自分が苦手としていたが、ラストも切り替えられたので克服できてきていると思う。力がついてきて、地力が上がった。(今後は)網走のホクレンの1万mで28分10秒台を狙っていければいいと思う。


・口町(法3・市立川口)

目標であった13分台を出せたことはとりあえず良かった。今回はペースメーカーがいたので、付いていけば出せるだろうと、絶対に離れないように考えて走った。先週の駅伝を走ったことがいい刺激になったのかなと思う。13分台を出せたということで満足度は結構ある。次は13分50秒を切るくらいを目標にしていきたい。


・服部弾(済3・豊川)
日本選手権で予選敗退してしまったので、その借りを返すために自己ベストを出すことが目標だった。本当は45秒を切りたかったが、大幅に自己ベストを更新できたのは良かったのかなと思う。外国人選手が引っ張ってくれてうまく力配分できたので、そのおかげかなというレースだった。(来週は)今日勇馬が13分37秒くらいで走ったので、自分もそれに近づけるようにやっていきたい。


・竹下(済2・東農大三)
出場は急に決まった。個人選手権も良かったのでもう一本ということで臨んだ。13分台はノルマというか最低限という気持ちで走った。(自己評価は)前半は余裕を持っていけたが、3000~4000mの落ち込みがあったのでそこを修正できればもっといけたかなと思う。今回は最低限の走りでもう一歩いけたかなと思うレースだった。(夏合宿では)距離はもちろん踏むが、その中でスピードをあげても粘れるように意識したい。これからは距離が伸びてくるので後半に強くなれるように夏合宿を乗り越えていきたい。

・佐藤早(食3・常磐木学園)
自己ベストを目標に臨んだ。タイムは自己ベストに近いところで走り終えることができたが、もっと積極的な走りをしていたら自己ベストを更新することができていたと思うので悔しい。(レースを振り返って)先頭を引っ張ったりラスト競り勝つことができたが、その他の部分でも積極性を出せたら良かった。中盤ももっと粘れたら良かった。(収穫は)ラストきつかったが、負けたくないと走り切ることができた。(今後は)全日本駅伝で入賞することが目標なので、そこに向けて頑張っていきたい。


TEXT=畑中祥江 PHOTO=石田佳菜子、野原成華