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2015.08.30
陸上競技

[陸上競技]女子駅伝への収穫得るレースに

あかぎ大沼・白樺マラソン2015

8月30日(日)赤城大沼周回コース


一般女子5km(招待選手)

1位 黒澤 18’54
2位 佐藤 19’24
3位 柴田 19’32
4位 小笠原 19'36
5位 二瓶 19'54
6位 鈴木  20'12
7位 梨本 20'20
8位 滝本 20'28
9位 寺澤 21'41
10位 星野 22’26


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 悪天候も今後に生かす


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 さらに上を目指す黒澤


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 調子が上がってきた佐藤真



 冷たい雨が降る中、あかぎ大沼・白樺マラソンに長距離女子部門からBチームの選手が出場。夏合宿でやってきたことを確認し、これから始まる駅伝に向けてのきっかけをつかむレースとなった。


 1周5㎞の赤城山大沼湖畔がコースとなる今大会は、後半の3㎞地点に急な上り坂を有する。「上り坂でペースが落ちてしまった」と語る選手もいる中、黒澤(食2・花輪)は上りでペースを落とさないことを意識して走り、チーム内トップでゴール。「合宿からあまり調子は良くなかった」と前半からは勝負を仕掛けなかったが、走り始めてから段々と体が動き出し、中盤から一般の選手を目標に前へ攻めていった。続く佐藤真(食3・花巻北)もラップタイムは徐々に落ちてしまっていたが、それでも後半に立て直し粘りの走りを見せ、手応えを感じるレースとなった。柴田(食3・三浦学苑)は去年の反省を生かし、前半から積極的に攻める。「タイムは去年とあまり変わらなかったが、前半から前に付いていけたのは良かった」とレースを振り返った。


 合宿前は十分に練習を積められなかった選手もいたBチームだったが、合宿を通して次第に足並みがそろってきた。悪天候のレースも練習の一環とし、記録にとらわれるのではなく次に生かせる収穫を得た。今後の駅伝の主力メンバー争いにBチームも絡んでいくことを目標に各選手は自分の走りに磨きをかける。


■コメント

・永井監督

Bチームの合宿の最後に5㎞のロードレースを走った。(悪天候の影響は)開会式に出て、ウォーミングアップの時間がないということで体も冷えていて温まりにくかったので、選手たちはやっぱり走りづらかったと思うが、合宿でやってきたことをそれぞれが確認しながら一つのレースができた。これをきっかけにまた次につなげてほしいと思う。(レースを見て)力通り走れている選手ともう少しという選手がいるが、それはこういう気象条件もあるので、練習の一環ということで特に結果ではなくて、選手とよく話をして気づいたところをまた修正して今後の大会に向けて準備をしていきたい。合宿前は故障している選手もいたが、合宿を通して少しずつ足並みがそろってきた。基本的な走る体づくりから始めた選手もいたが、徐々に合宿の後半に向けてジョッグからペース走など少し練習ができるようになってきた選手もいてまったく走れない選手はいなくなった。これで最初の駅伝の関東予選や仙台は間に合わないかもしれないが、そのあとの日光とか富士山駅伝といったところでBチームの中から少しでも主力メンバー争いに加わっていく選手が出てくれればいいなと思う。


・二瓶(生4・喜多方)
今シーズン二つしかレースに出ていないので、レース感覚を戻すことと、関カレが終わってから2、3か月体調不良が続いて練習ができていなかったこともあり、練習の一環として出場した。(レース展開は)最初から思いっきりいくことは考えていたが、後半につぶれてしまった。3km地点で疲労や練習不足が出てしまったので、今後の修正点にしたい。(コンディションは)去年の今頃が一番調子が良くて、そこと比べるとまだ30%程度。9月中に杜の都のエントリーが決まると思うので、そこに向けて調子を上げていきたい。(チームの状況は)Bチームでの練習だったが、故障者も減ってきて練習が上手く継続できている選手も多い。Aチームに上がりたいと励んでいて、勢いもある。(チームの目標は)今年初めて4学年そろい、期待もされているし、ここからがスタートだという思いがある。(今後への意気込みは)チームとしては、今年こそ杜の都でシード権を取って来年につなげたい。個人としては、杜の都で走るために東洋に入ったので、エントリーに絡めるように頑張りたい。


・佐藤真(食3・花巻北)
夏合宿の中盤ということで、どれだけ体力がついたかを試した。まずまずな走りができたので後半の合宿につなげたいと思う。(レース展開は)徐々にラップタイムは落ちてしまったが、後半に粘ってゴールすることができて良かった。去年よりも走ることができたし、いい手応えを感じることができた。コンディションも上がってきていて、駅伝に向けての練習が楽しみ。(チームの状況は)BチームはAチームに追い付こうと練習に励んでいて、チーム全体として一丸となって駅伝を迎えられると思う。(今後は)駅伝でチームに貢献するためにも個人レースで自己ベストを出したい。


・柴田(食3・三浦学苑)
去年は積極的にいけなかったので今回は前半から積極的に入った。タイム的には去年とあまり変わらなかったが、前半から前の方に付いていけたのは良かったと思う。後半は3km地点の上り坂で少しペースダウンしてしまったのが悔いに残る。(今の調子は)合宿明けで少し疲労があったが、アップダウンの練習を積んでるのでそれが生かせたと思う。これからまた合宿があるので、そこで先頭で後輩たちを引っ張れるようにしていきたい。


・黒澤(食2・花輪)
合宿からあまり調子は良くなかったため、前半から勝負にいくという走りではなかった。走り始めてから段々と体が動き出したので、中盤からは一般選手を目標にして前を狙い、特に上りでペースを落とさないように意識した。(チーム内トップに関して)ここにいる選手はBチーム主体で、主力の選手たちはまだ合宿をしている。ここではトップだったが主力を目指しているので満足はしていない。(今後は)主力の力はまだないが、主力の選手たちが少しでも驚けるような刺激を与えられるように頑張っていきたい。


 TEXT=福山知晃 PHOTO=福山知晃、野原成華、畑中祥江