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2015.09.01
水泳

[水泳]インカレ直前6日間連続特集④ 自信が確信に変わるとき~青木玲緒樹~

水泳部 インカレ直前6日間連続特集④ 青木玲緒樹


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持ち味である前半からの積極的なレースで、今年も表彰台は譲らない!


 毎年様々なドラマが繰り広げられるインカレ。大学生スイマーがチーム一丸となって戦うこの大会で、年度を追うごとに進化を見せてきたのが、3年の青木玲緒樹だ。


 1年次のインカレは、初日の100m平泳ぎにて自己ベストでA決勝進出を決め、幸先のいいスタートを切る。しかし、得意の200m平泳ぎでは緊張のために力を出し切れず、B決勝にとどまり自己記録にも届かなかった。記録更新に手応えを持って臨んでいただけに、大きな悔しさが残る結果となる。自らを「大きな試合に弱い」と評し、この頃は練習の成果を大舞台で発揮することがなかなかできなかった。感じた悔しさは、練習への取り組み方や考え方を見直すきっかけとなり、彼女自身のさらなる成長を促した。

 そして、2年生となって臨んだインカレで、これまでの努力が一つの結果として表れる。200m平泳ぎで、持ち味である前半からの積極的な泳ぎを見せ、最後までトップを譲ることなく優勝を果たす。「インカレで自分の力が出せて、恩返しができてすごくうれしかった」と笑顔で振り返った。

 普段から誰とでも分け隔てなく接し、チームの良さを「すごく仲が良くて、やるときはしっかりやるところ」と話す青木。また、指導を受けている平井監督は、中学時代から教えを仰ぐ存在でもある。これまでは期待に応えられず悔しい思いをしてきたが、大好きなチームに優勝という形で恩返しできたことは、何よりの喜びだったに違いない。

 さらに、この結果は彼女にもう一つの変化を起こす。「大きい試合でも落ち着いて練習通りにやれば、自然とタイムも出てくるという自信が付いた」。12歳の時のジュニアオリンピック以来となる表彰台の頂点は、青木に大きな自信をもたらした。

 つかんだ自信は、その後の自己ベスト連発へとつながっていく。また、今年7月のユニバーシアードにも出場し、国際試合という大舞台で銀メダルを獲得。「緊張する中でも結果が出せるようになってきた」と、本人も確実に成長を感じている。


 いよいよ、3度目のインカレが迫っている。昨年きっかけをつかんだこの舞台でさらなる成長を見せられれば、手にした自信は確信に変わる。後輩も増え、自分がチームを引っ張らなければという気持ちも芽生えた。青木の出場する女子平泳ぎには、今年の世界選手権金メダリストの渡部(早大)を始め強豪選手が多数おり、ハイレベルな戦いが予想される。その中でも、目標は確実に表彰台に上ること。「しっかり結果を出していい流れをつくり、チームの優勝につなげたい」。自信に満ちあふれた今の彼女なら、必ず頼もしい活躍を見せてくれるはずだ。


 

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■青木玲緒樹(あおき・れおな)

167㌢

H7・2・24/B型

学部学科/経営学部経営学科

出身高校/武蔵野高校

好きな芸能人/AKB48

好きな学食/鉄鍋

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インカレまであと3日!

明日は、地田麻未選手を特集します。お楽しみに!


TEXT=青野佳奈