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2023.10.05
射撃

[射撃]インカレまで残りわずか!一人ひとりの力合わせインカレでの飛躍誓う

2023年度関東学生スポーツ射撃選手権秋季大会 

9月15日~9月17日

栃木県射撃場  


男子団体 総合8位

女子団体 総合8位


AR60 

14位 土田 609.6点

20位 大月 607.3点

21位 松原 606.4点

35位 金野 598.1点


AR60W 

8位 和田  617.1点

15位 松尾好 614.5点

44位 尾崎  594.5点

47位 松尾美 592.2点


AR60Wファイナル 

8位 和田 118.2点


FR3×20

15位 松原 553-12x

大月 DNS

土田 DNS


R3×20

9位 和田   560-16x

12位 松尾美 556-14x

尾崎 DNS


FR60PR/R60PR

20位 松原  599.6点

26位 松尾美 595.4点


AP60

1位 平野 565-10x

3位 髙田 553- 6x 

4位 向川 549- 8x

5位 保里 497- 4x


インカレでのファイナル進出に期待がかかる松尾美歩

R3×20では惜しくもファイナル進出を逃した和田

618点の目標達成に燃える土田


現体制での最後の大会である、全日本学生スポーツ射撃選手権大会(以下、インカレ)まで残りわずかとなった。今回2023年度関東学生スポーツ射撃選手権秋季大会(以下、秋関本戦)はインカレ前の最後の学連試合。平野(法4=栄北)がピストル種目で優勝、和田(法4=藤枝明誠)がARでファイナル進出と4年生の活躍が光る結果で幕を閉じた。


 主務と兼任し、主将の平野とともに東洋大射撃部を支え続ける松尾美歩(法4=鹿児島玉龍)。3日間にわたる秋関本戦では全日程に出場した。大会中日の段階で自身を振り返ると、「全然ダメ」と厳しい一言が。中日で出場した3×20でも「ツメが甘かった」、「実力が発揮できなかった」と反省点を挙げる。同種目には、唯一の女子同期となった和田も出場している。インカレでの目標は、和田とのファイナル進出だ。得意種目が異なる2人は普段から教え合いをしているといい、点数としても和田に追いつかれそうで焦りを感じるとも語った松尾。良き仲間であり、良きライバルでもある存在だ。学生生活ラストの大会を迎える2人の活躍に刮目だ。


AR種目で東洋大トップの成績を収めた土田(法2=実籾)。前回の秋関予選では自己ベストを更新し、部員からも調子が良いと目されていた。しかし、今回の結果は609点となり、目標の618点とは大きく離れた点数に。前半のシリーズは好調であったが、中盤で崩れてしまい、後半に立て直すも目標に及ばなかった。本人も「本調子ではなかった」と結果に悔しさをにじませる。敗因としては、前日練習通りに引き金を引けなかったことと、点数の落ち込みによる精神的動揺であると分析した。次回のインカレでも、目標は618点達成。目標達成のために奮起を誓った。


大会毎に好成績を残し、主将を務める平野。大会期間中もチームを支え、それぞれの部員に寄り添う姿勢が印象的である。試合後の後輩の相談に乗り、親身にアドバイスを行っていた。インカレ直前のチームの状態を伺うと、「一人ひとりの実力は今出している実力よりあると思う」と力強いコメントが。「そのもう一歩上のステップに進むために、手助けをしていければいいのかな」と続け、サポート面について触れた。自身の試合では、崩れる場面もありながらも切り替えに成功。終盤に向けて修正し、1位に輝いた。インカレでは、安定した得点を重ねての570点、またはそれを超える点数を狙う。


「一人ひとりが小さな積み重ねをしたら、絶対大きな力になる」これは主将・平野が語っていた言葉である。インカレまで残された期間はわずかだが、「この1ヶ月でどう過ごすか重要」と松尾の言葉の通り、この1ヶ月の過ごし方がカギとなってくる。1か月でどれほどの飛躍を見せてくれるか。


■コメント

平野選手

(試合を振り返って)感覚的には割と良かったのかなあという風に思っています。自分の思ったように引けたというのが1番大きな印象でした。途中のシリーズで90点と10点ロスしてしまったのですが、そこを自分の中で切り替える事ができ、5シリーズ目・6シリーズ目につなげていけたのかなと思いました。(主将としてチーム運営について)ライフル種目のことは同期の女子2人に聞いたり、逆にピストル種目のことは自分ともう1人の同期でやったり。ライフル・ピストル共通のこととしても、例えば先ほど後輩から相談を受けたのですが、弾が怖くて引き金が引けないというような時はどうしたらいいかというようなことは、共通点があるので。自分だったらこうしてるよとかアドバイスをして、少しでも点数向上につなげられたらいいのかなと。(インカレ前までの課題)今回の試合もそうなんですが、570点を第一目標で、できればもっとそれ以上取りたいと思っていて。やっぱりアップダウンがあると、ダウンの時に足が持ってかれてしまうというのが課題なので。そこをいかにして、アベレージを均等にして、95点平均だと570点なので、その下げた分をどこかで取り返すというよりは、常に95点を撃てるようにといった練習が必要だなと思っています。(主将から見て現在のチームは)個人的に見れば、一人ひとりの実力は今出している実力よりあると思うので、そのもう一歩上のステップに進むために、手助けをしていければいいのかなと。さっきの引き金を怖くて引けないということについても、教えてあげて解決したら、点数も上がっていくだろうし。例えば練習日数が少ないなら、増やしたらもっと上がるかもしれないし。一人ひとりが小さな積み重ねをしたら、絶対大きな力になると思うので、優勝の可能性はあると自分は信じています。


松尾選手

(大会を全日出場しているが、今日までを振り返って)全然ダメでした。エアーは銃器の不調が続いていて、モチベーションが上がりきらないというのが第一。そことどう向き合うかというところは、インカレまで時間がないので、コーチと話しながら、エアーに関しても頑張りたいので、詰めていきたいなと思っています。3×20も3姿勢全てが詰めるような練習ができていないのが現状で。やっぱりどこかの姿勢に力を入れると、どこかの姿勢が劣ってくるというのが難しいところでもあるんですけど。ちょっとツメが甘かったな、実力を発揮できなかったというのがあります。いつもより点数がやっぱり下がってしまったので、現実を突き付けられたというのはあるんですけど、やっぱり自分がこれまでの行動をした結果でなった結果なので。ちゃんと受け入れて、次までに必ずどうにかしていきたいと思っています。(昨年のインカレ後との目標の変化は)団体に関しては同期が減ってしまい、組めなくなってしまったのが現状で。SBは和田と自分しかいないので、得意分野がまったく逆なので、お互いに教え合いながらやっています。これをもっとやって、同期と一緒にファイナルに残りたいなという目標ではあります。どっちも春関も秋関もツメが甘いというか、あともうちょっとの惜しいところでファイナルを逃しているのが割とあるので。点数的にも自分も和田に追いつかれそうで、焦ったりする時もあるので。SBに関しては、3×20も伏射の方も8位圏内は狙っていきたいなと思っています。エアーは自分の納得いくところ、高校が全盛期だったりするので、そこまで持っていきたいなというのが気持ちです。(インカレ残り1ヶ月となっての率直な心境は)すごい率直にいうと、あと1ヶ月という実感は全然なくて。永井先輩とか中山先輩とか、引退していった先輩が、あっという間と言っていたのが今になって確かになと思えてくるのもあるし、この1ヶ月でどう過ごすか重要だなと今回の試合結果を振り返って、思います。


土田選手

(今回の試合を振り返って)調子を出しきれなかったなという感じです。3と4シリーズ目で点数が下がってしまって、目標としていた点数に遠く、届かなかったというのが今回の結果です。目標としては、618点を目指していたのですが、それには遠く及ばない、609点という結果で終わってしまいました。(前回自己ベストを出されて、調子が良いと言われていたが)前回までは良い調子で撃てていたかなと思います。前日練習でもここ良いなと思えるポイントがあったので、その調子のまま臨みたかったのですが、結果としてはご覧の通りといったような。本調子では無かったという感じです。(その要因について)前日練習通りに引き金を引けなかったのは、印象として大きいかなと。また、点数が下がってきたことによる精神的動揺があったかなという風に思います。(インカレへの意気込み)目指せ618点を掲げて、インカレを目指したいと思います。


TEXT/PHOTO=木村彩香