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2023.12.22
アイススケート

[アイスホッケー]インカレ前インタビュー 佐曽谷哉太選手、川岸潤選手

12月25日、第96回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)が開幕する。「学生日本一」をかけて5日間の戦いが繰り広げられる。昨年無念の準優勝に終わった東洋大は王者奪還に挑む。インカレ直前特集と題し、3、4年生のインタビュー特集をお届けします!

インカレ開幕まで3日。インタビュー特集3日目の今日は4年生の佐曽谷哉太選手、川岸潤選手です!

高校から7年間共に歩んできたお2人の関係性や最後の大会にかける思いなどをお聞きしました!(取材日:12月13日、聞き手=岡本后葉)

(#29  川岸潤選手(社4=八戸工大一))


ーー秋リーグを振り返っていかがですか。

(佐曽谷)インフルエンザや怪我による欠場でなかなかうまくいかないリーグではあったと思います。しかしその状況の中でチームで1つになって戦えたので、最終的には負けましたが、それが今後につながるものであるのは確かだと思うのでよかったです。

(川岸)秋リーグは結果は2位でしたが一生懸命戦っていて、それが全日本に繋がったと思うし、それぞれの状況の中でよく戦っていたと思います。


ーー印象に残っている試合はありますか。

(佐曽谷)個人的には1次リーグの早稲田戦です。それが1つの山というか、15、6人しかいなくて人数も少ない中で試合をしなきゃいけなくて、普段出ていない人が出たにも関わらず、早稲田相手に勝利を収めたのはチームにとってはいい試合だったと思います。

(川岸)1次リーグの早稲田戦です。個人的に自分もインフルエンザあけで戦っていて、でもいつも通りの東洋のホッケーをみんなでできて、改めてすごいチームだなと思いました。


ーーインカレの目標をお願いします。

(佐曽谷)1年目はインカレがなくて、2年目に6点ほど取れ、去年は自分の実力不足で出れなかったので、今年出場した際には2年目の記録を超えて、チームに貢献できるようにしたいと思います。

(川岸)もちろん得点を取ったりアシストをしたいですが、やっぱりチームとしての目標は優勝なので、チームに貢献できるプレーを4年生として後輩に見せていきたいと思います。


ーー後輩の注目選手とセールスポイントを教えてください。

(佐曽谷)個人的には11番の山崎創也です。去年は今のように試合出れていない中で、トレーニングでも努力をしていたので、その努力が今シーズンで身を結ばれて彼に取って飛躍の年になり、アイスバックス戦でも負けてなかったし、大学リーグでも4年生と組んでいても存在感が埋もれずにあったのでインカレでもキーになる選手だと思います。

(川岸)2人いて、1人目は創也くんです。出れていない時期もあった中で、一生懸命やって努力していたので頑張って欲しいと思いますし、誰も追いつけないようなスピードがある良い選手なので注目して欲しいです。もう1人は17番の大久保雅斗です。去年のインカレで本人がすごく悔しい思いをしているし、その分今年の夏の努力をしていました。またアイスホッケーが大好きで常に色々考えている選手なので注目して欲しいです。


ーー最後の大会になりますか、どんな思いで挑まれますか。

(佐曽谷)4年間お世話になった分、そこに対する恩返しをして行きたいし、東洋のユニフォームに袖を通せる機会が多くても五試合なんですけど、あえてそこに考えを置かずに1試合1試合集中して終わった時に東洋でよかったと改めて思えるようなプレーをしたいです。

(川岸)感謝の部分が大きいですね。4年間仲間や同期と過ごしてきたし、後輩達にも恵まれて本当にいいチームだったと感じているのでこのチームで優勝したいと思います!


ーーお2人から見たキャプテンの中島選手はどんな存在ですか。

(佐曽谷)私生活ではあまり僕らと変わらなくて、キャプテンだからというのは関係なくふざけるし、お茶目で、アイスホッケーの面を見ていると感じないと思うんですけど…(笑)ある種ギャップだと思います。アイスホッケー面では代表に選ばれ、世界選手権などで活躍している中で、1人でも注目されるけど、自分のことよりもチームのプレーを優先したりとか、ほんとにチームに欠かせない存在だと思います。

(川岸)オンオフができる選手だと思います。私生活と氷上で切り替えが上手いなと思っていて、みんなと遊んでいる時は楽しく過ごしますし、でもアップやトレーニングなどになるとサボらず真面目に取り組んでいて、すごい選手だなと思います。



(#29 佐曽谷哉太選手(社4=八戸工大一))


ーー佐曽谷選手から見た川岸選手はどんな存在ですか。

(佐曽谷)どんな人…。なんだかんだで高校からなので7年間なので、もちろんアホだなと思う部分は多くて高校の時から(笑)でも人への気遣いがすごくできるし、みんなで遊んだりしている時も捨てるものとか集めたり、お店のことを考えていたりしています。ホッケーに関しては常に高みを目指しているし、高校の時組んでいた時もやりやすかったですし、大学になってもいつもどうプレーをするか考えているのでそこは見習いたいなと思います。


ーー逆に川岸選手から見た佐曽谷選手はどんな存在ですか

(川岸)私生活とかほんとに気を使える人だと思うし、みんなから好かれるような人だなと思っていて、嫌なことでも引き受けてくれるし嫌なこと言われでうまく流して笑顔で接したりと本当に気遣いができる人だなと感じています。アイスホッケー面ではホッケー愛がすごい選手だなと思っていて、色々な選手のことを知っているし、あんまり試合に出れない中でも4年間腐らず練習をやってきて、モチベーションが難しい中でも高みを目指していて、ほんとに心の底から尊敬する選手です。


ーー大学生活で成長したことを教えてください。

(佐曽谷)ホッケー面では試合に出れていない時期もあるので上手くなっているのかわからないと感じた時期もすごく長かったんですけど、最近高校時代のビデオを見た時にものすごく下手で(笑)あまり考えたホッケーをしていないし、ずっと出れていたから当たり前にやっていた自分もいて、それを見た時に東洋大学に来てパスのタイミング一つやシュートのコースなど、ホッケーに対しての気持ちは学んだんだなと感じました。東洋のゴーリーが皆レベルが高くて、特に佐藤選手や田村選手など皆タイプが違うキーパーに点数を狙いにいくことが自分の成長にもなったし、東洋が得点を取れるのも彼らのおかげだと思うので、そのような環境があるのが本当に恵まれていたと思います。私生活は高校から家を出ていたので、1人で誰かと絡むことがありませんでしたが、大学では寮だったので人間関係などを学ぶことができました。

(川岸)自分は寮生活が大学からで人間関係や、人との付き合い方や距離のところで成長できたと思います。ホッケーでは高校まではプロの人たちのような綺麗なプレーしか目指していなかったんですけど、大学に入ってそれだけでは試合に出れないことに気づかされ、泥臭いプレーや相手が嫌がるプレーをしながらも自分の力をどれだけ発揮できるかが大事だなと学びました。

佐曽谷選手、川岸選手ありがとうございました!


TEXT/PHOTO=岡本后葉