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2015.09.14
硬式野球

[硬式野球]開幕スタメン落ち気に留めない 久保唯一のマルチ安打で奮闘

平成27年度東都大学野球秋季2部リーグ戦・東農大2回戦

9月13日(日)東農大グラウンド

東洋大0-3東農大


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 2安打を放ち、一人気を吐いた久保。



 打線が沈黙する中でチームを盛り上げるために自ら先頭に立つこの男だけは元気だった。

 久保(営3・桐蔭学園)本人が「調子はずっと良かった」というように、夏のオープン戦では一塁でスタメンを勝ち取っていた。ところが開幕直前の練習で結果が出ず、さらにその練習で一年生のときからスタメンを争ってきた鳥居(営3・愛工大名電)が本塁打を放ち、開幕スタメンの座を奪われてしまう。

 開幕から2試合代打で出場するも、無安打と非常に苦しいシーズンの幕開けとなってしまった。しかし、今日はその鳥居に代わり打ちあぐねる打線の起爆剤として途中出場。他の打者が苦戦していた相手投手の初球を右前に持っていき求められていた結果をすぐに出す。その後、そのまま一塁守備に就き、危なげなく守備をこなすと八回にも打順が回り、4球目を中前に運ぶ。

 チームは4安打の完封負けを喫したものの2打数2安打とチーム唯一の複数安打で指揮官にアピールをした。悲願の一部昇格には「もう負けてられない」と語る久保。このままスタメンに定着し、打撃陣の雰囲気を持ち前の明るさと自らの打撃で盛り上げる。

 

■コメント

・久保(営3・桐蔭学園)

夏のオープン戦ではスタメンだったけれど、(開幕戦では)外れてしまった。(今日の試合には)絶対に出ると分かっていたのでいつでも出れるように準備していました。調子はずっと良かったけれど、練習で結果が出なかった。(同じポジションの鳥居について)一年生の時からずっと同じポジションを争ってきて、どっちかが出るということで、相乗効果でいい雰囲気でできているかなと思います。チームが静かなので、自分が盛り上げ役を意識して、チームを盛り上げていけたらなと思います。(明日に向けて)もう負けられないので明日は一打席一打席集中し てやっていきたいと思っています。


TEXT=青池藤吾 PHOTO=二又士隆