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2024.04.21
ラグビー

[ラグビー]2度目の出場で初のコンソレーション準優勝!!交流戦へ弾みをつける

第25回東日本大学セブンズラグビーフットボール大会

熊谷文化公園ラグビー場


第1回戦・明治大

●東洋大 19{12-24、7-17}41 明治大


コンソレーション1回戦・立教大

〇東洋大 26{19-12、7-12}24立教大


コンソレーション準決勝・法大

○東洋大 38{31ー5、7-12}17法大


コンソレーション決勝戦・日大

●東洋大 21{14ー7、7-26}33日大



背番号

名前

7

アダム・タマティ(総3= Sacred Heart College)

9

生田旭(総1=国学院栃木)

10

五十嵐舜悟(総1=川越東)

11

林星安(総3=目黒学院)

12

モリース・マークス(総4= Hoërskool Noordheuwel)

13

浅尾至音(健2=城東)

14

テビタ・ハビリ(総1=東海大甲府)

15

佐藤航大(済4=北越)

20

梅木颯斗(総1=黒沢尻工業)

21

神真広(健2=青森山田)

22

中山二千翔(総1=日本航空石川)

23

ボンド洋平(済4=東海大相模)





 長い冬を乗り越え、ついに笠巻組の初陣となる第25回東日本大学セブンズラグビーフットボール大会が熊谷ラグビー場で開催された。2度目の出場となった東洋大は1回戦で明大に敗戦するが、コンソレーショントーナメントで決勝まで勝ち上がり、初の準優勝で初陣を終えた。



立教大戦、逆転勝利に喜ぶ選手たち



 1回戦で明大に敗戦し、コンソレーショントーナメントへ進んだ東洋大は1回戦、立教大と激突した。前半から一進一退の攻防が続き、後半6分の時点で19ー19の同点。敵陣へ進みたい東洋大だが、試合終了間際に自陣へ持ち込まれると、ボールを取り返すことができず逆転トライを許してしまう。立教大に19ー24で1トライ差をつけられ、ラストワンプレーを告げるホーンが鳴った。ここで逆転はきびしいと誰もが思ったかもしれない。しかし、最後まで諦めないことが東洋大の真骨頂。「速いランナーにパスを回す」というプレースタイルを徹底した東洋大は、チーム内最速のモリースに最後の望みを託す。淡々とパスを回していき、モリースにボールが渡ると、目の前の相手を振り切り一気に敵陣へ。そのまま追いつかれることなく独走トライを決め、林のコンバージョンも成功。26ー24で逆転勝利をおさめて準決勝へ進んだ。


ラストワンプレーで独走トライを決めたモリース


 続く準決勝の対戦校は法大。立教大戦で勢いをつけた東洋大は前半で4トライ差をつけ折り返すが、後半は法大の巻き返しに苦戦する。しかし、タマティが抜け出してトライを決めてから流れを取り返し、勝ちきって決勝戦へと進んだ。


流れを取り返す1本を決めたタマティ



 決勝戦は、昨年度大学選手権出場をかけたリーグ戦最終節に、8点差で敗戦を喫した日大との対戦となった。

 立ち上がりモリースが先制トライを決め、6分にはテビタが俊敏な動きで相手を振り落としトライ。前半を1トライ差リードで折り返すと、後半開始1分で佐藤がすかさずトライを決め、2トライ差に広げた。しかし、ここから日大の反撃が始まる。後半3分にトライを決められると、立て続けにトライを許してしまう。逆転したい東洋大だが、その後も日大に追加点を決められ敗戦を告げるホーンが鳴った。選手たちはあと一歩届かなかった優勝に悔しさをにじませたが、コンソレーション準優勝は初の快挙。ゲーム主将を務めたボンドは「セブンズで得た自信をつなげたい」と前向き。5月5日に第1戦を控える春季交流戦へと弾みをつける1日となった。


4試合を戦い抜いた東洋大戦士たち



 東洋大戦士たちが間違いなく強さを増した。どんな状況でもトライを取りきる抜群の安定感が光ったモリース。大学デビュー戦でも臆することなく果敢に立ち向かい、得点に貢献したルーキーたち。選手を後押しする部員の熱い応援で再確認できたチームの結束力。さらにレベルアップした東洋大が、2024年再び嵐を巻き起こす。



トライに喜ぶ選手たち


熱い応援が選手の後押しとなった



《選手コメント》

◇ボンド洋平

(全体の振り返りは)まだセブンズに慣れていない中、試合を通して徐々に慣れてきて自分たちの強みを生かせるようになれたかなと思っています。

(明大と試合をして感じた差は)個人技ですかね。セブンズでも身のこなしや戦い方を知っているなという感じでした。

(チームが目標としていたのは)特になかったんですけど、進めるだけ突き進んで、去年はコンソレーション2回戦で負けたのでそこを越えたかったと思っていました。

(今日に向けて取り組んできたことは)強いランナーがいるので、そういう子たちに早くボールを渡して勝負をさせて、ということは取り組んでいました。

(1年生の活躍について)思いっきりやってくれて、1年生という感じは全然しなかったです。なんなら引っ張ってくれたくらいで、勢いをチームにもたらしてくれたなと思います。

(ディフェンスでは)相手にプレッシャーを与えたかったんですけど、1試合目で全然上がれていなくて。徐々に2,3試合目でできるようになったのでそこは良かったなと思います。(佐藤)航大とか、一人ひとり押し込んでくれた人がいたからすごく助かりました。

(BK陣の強化は)展開してアタックするということは今後やっていくことだと思うし、強化していくとこで、ランナーはそろっているのでその強みを生かせるようにしたいなと思っています。

(今日の収穫は)セブンズだけで見たらわからないんですけど、スタンドで応援してくれているみんなの雰囲気とか、終わった後の雰囲気とかが試合前と比べてチームとしては一体感が上がったなと感じて、それが一番の収穫だと思いました。

(課題となったところは)プレー中の気の利かせ方とか、誰があたりに行く、サポートに入る。そういう気を利かせるところと、それを指示することはかだいかなと思います。

(交流戦に向けて)BKのタレントの力がついていて、勝負できると思うのでBKが引っ張て行けるようにセブンズで得た自信をつなげていきたいです。


TEXT/PHOTO=北川未藍