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2015.09.22
ラクロス

[ラクロス]鮮やかな逆転劇で1部昇格へ望みつなぐ

第28回関東学生ラクロスリーグ戦 男子 2部Aブロック

9月22日(火) 海老名運動公園陸上競技場

東洋大11-7上智大


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苦しい展開の中、井本のプレーが流れを変えた


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ゴールを決め祝福される井本(右)


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小林は5本ものシュートを沈め、相手の息の根を止めた



 1部への入れ替え戦へ進むには、絶対に負けられない一戦。前半は攻撃が機能せずに、0対6と大差をつけられる。しかし第3Qに入ると戦況は一変した。AT/MF井本(ラ2・日野台)のゴールを皮切りに、一挙6得点。エース・AT小林(ラ3・西武台)の活躍もあり、11対7で快勝した。



 華麗な逆転劇だった。6点のビハインドからAT/MF井本が待望の1点目を奪うと、流れは東洋大に傾く。再びカウンターで失点をしてしまうが、「前半が終わって内容は最悪だったので、第3Qからは吹っ切れて自分たちのラクロスで逆転しようと思った」と、井本のゴールがまたもや流れを引き戻す。勢いそのままにチームは6点差をひっくり返し、大逆転勝利を収めた。MF日景主将(ラ4・小平)も信頼を寄せるAT/MF井本。下級生ながらも苦しい状況で2得点を決める頼もしい活躍を見せた。

 「もっと泥くさく」。第3Q開始前、MF日景主将(ラ4・小平)はそう声をかけた。相手は1部に長年いた上智大。自分たちはチャレンジャーだということを再確認し、気持ちを切り替える。がむしゃらな泥くさいプレーが結果につながった。前試合では1得点に終わったAT小林も、5得点を奪い勝利に貢献した。

 1部昇格に近づく1勝は、創部初の2部3勝の歴史的勝利でもある。「あくまで1部に上がることが目標なので、今日は通過点」。MF日景主将は、気を緩めることはない。暫定で首位に立ったが、最終戦の相手は昨季1部の東京理科大だ。「チーム全員で勝ちにいく」とAT/MF井本。チャレンジャーとして、強敵相手に下剋上を起こす準備は整った。


■コメント

・MF日景主将(ラ4・小平)

上智は1部にもずっといて、歴史のある力強いチーム。自分たちはチャレンジャーなので、とにかく走ってフルフィールドで勝負しようと考えていた。序盤の入りは前回も課題だったので修正してきたが、リーグ戦はやっぱり独特な雰囲気があって、みんなテンパっていた。きれいにプレーをしようというやつも多かったので、チャレンジャーであることを再確認し、もっと泥くさくプレーするように言った。人数をかけてマイボールの機会を増やそうと決めた。その結果足が動いてきて、後半動きが鈍くなった相手の隙を突くことができた。(創部初の2部3勝は)素直にうれしいが、あくまで1部に上がることが目標なので、今日は通過点。首位には立ったが、混戦になっているので次負けたらまだわからない。次はホームなので、絶対勝ちにいく。


・AT/MF井本(ラ2・日野台)

第1Q、第2Qはチームの課題で、今日も足が止まっていてボールが回らなかった。パスミスもあって、流れを相手にもっていかれてしまった。オフェンスを修正できる力が足りなかった。大差だったので第3Qからは吹っ切れて、自分たちのラクロスをして逆転しようと思った。前半が終わって内容は最悪だったので、第3Qからは気持ちを切り替えてやろうとチーム全員で決めた。自分が1点決めてムードが上がったのは良かったが、それを第1Qからできるようにしたい。(次戦に向けて)次はホームでできるというのが大きい。次勝てば1部との入れ替えが見えるので、チーム全員で勝ちにいきたい。


TEXT=内田りほ PHOTO=浜浦日向