Article

記事


2015.09.23
陸上競技

[陸上競技]桐生、大会新記録で優勝!

第26回関東学生新人陸上競技選手権大会 兼関東学生リレー競技会

9月21日(月)~22日(火) 上尾運動公園陸上競技場


▼1日目

男子4×100mリレー 予選
1組
1着 東洋大(竹内ー鏑木ー富樫ー武田)
41"06※A決勝進出

男子4×400mリレー 予選
1組
3着 東洋大(四家ー山本翼ー金田ー越栄)
3'16"74※B決勝進出


▼2日目

男子100m 予選

2組

5着 長部 11"19

3組

1着 ウォルシュ 10"65※A決勝進出

DNS 吾郷

4組

DNS 大野

5組

5着 森下 11"04

6組

1着 桐生 10"45※A決勝進出

2着 与那原 11"00


男子100m A決勝

1位 桐生 10"19※大会新

4位 ウォルシュ 10"68


男子400m 予選

1組

2着 池田 48"90

6着 金田 50"79

5組

3着 櫻井 48"67※B決勝進出


男子400m B決勝

6着 櫻井 49"06


男子1500m 予選

3組

9着 松崎 4'26"41

DNS 眞柄


男子4×100mリレー A決勝

7位 東洋大 (竹内ー鏑木ー富樫ー武田)

41"18


女子100m 予選

2組

3着 白寄 12"79


Image title

桐生は順調な復調を見せている


Image title

2走・鏑木(左)から3走・富樫へのバトンパス


 3日間行われる第26回関東新人陸上選手権大会。昨日と今日でその内の2日間が終わり、桐生(法2・洛南)が男子100mで10秒19の大会新記録で優勝するなどの結果が生まれた。

 

 小ぢんまりとした上尾陸上競技場にたくさんの報道陣が詰めかけていた。彼らの目的は他でもない、桐生祥秀だ。先日、復帰戦となった全日本インカレを10秒19で優勝したが、狙っていたリオ五輪の標準記録(10秒16)を切ることができず、今日こそ標準突破の期待が掛かった。予選は言うまでもなく順調に勝ち上がり、迎えた決勝。前半から2位以下を大きく突き放すと、多くのカメラが向けられるゴールを1番で駆け抜けた。しかしタイムは、またしても10秒19。原因は、スタートが遅れたことと、直前になって吹いた向かい風0.5mというわずかな不運だ。それでも大会新記録を樹立した桐生を「動きは非常に良かった」と見た梶原監督は、彼の今後についても「不安もなく臨んでいける」と判断した。桐生本人も「今年中には」と標準突破への意欲を絶やしてはいない。まずはリオ五輪出場へ。そしてその先には9秒台が待ち構えている。今後もこの男には注目せざるを得ない。

 男子4×100mリレーは新人戦ならではのフレッシュなメンバーで構成された。昨日の予選は一人一人がしっかりと力を発揮し、組トップで決勝へ進出。しかしほとんどのメンバーがまだ経験の浅い選手たち。決勝が近づくにつれて不安が出てきたのだろう。決勝は小さなミスも目立たない走りだったが、予選よりタイムを落とし7位でのフィニッシュとなった。動きに無駄は無いように見えたが、アンカーの武田(法3・山形中央)は「心の弱さ」が響いたレースだったという。しかし、もともと力を持っている選手たちだけに、この経験が彼らを成長させ、レギュラーメンバーをおびやかす存在になることを期待したい。

 

 やはり桐生の走りが注目を集めており、明日の200mも好記録が予想される。他にも、男子の800mや走幅跳、リレーでは4×400mリレーのB決勝など注目種目が目白押しだ。明日の新人戦最終日も、若々しい力で好記録を狙っていく。

 

■コメント

・梶原監督

桐生に関しては、スタートが少し遅れたことと、風が直前になって向かい風になってしまったことで、タイムは10秒19だったが、動きは非常に良かったので、風が不運だったかなと。もう少し爆発的なパワーが出てくればいいので、不安もなく今後のレースに臨んでいけると思う。(リレーは)正規のメンバーではない中では、それぞれの中でいい走りをしたが、決勝でうまく走れないかもしれないという不安があってアップをやりすぎてしまったことでタイムを落としたのは、反省しなければならない点。どんなチームでも、予選から決勝でタイムを上げられるようにしなければならない。それなのに不安からアップをやりすぎて本番で疲れてしまうという、心の弱さが出たレースだった。

 

・四家(法2・西武台千葉)

全体的にあまり良くなかった。全員のラップタイムも良くなかった。目標が3分15、16秒だったが少し及ばなかった。自分の走りとしても、前半は良かったが後半でば出てしまい、イメージと違う走りになってしまった。(B決勝に向けて)最低でも3分15秒。14秒台に入れたらいいと思う。

 

・武田(法3・山形中央)

予選は個々の力もしっかり出せてタイムも悪くなかったが、ほとんどの選手が大学でのリレーが初めてだったので決勝はその弱さが出てしまったと思う。メンタルの弱さ、心の弱さが課題。今後は大きな公式戦のリレーメンバーに入れるように上位の選手に必死に食らい付いていきたい。

 

・桐生(法2・洛南)

リオ五輪の標準記録である10秒16が出なかったので情けない。簡単に出しておくべきだったので残念。まだまだ実力が足りない。(復帰からここまでの調子について)順調に上がって走れている。次どこで100mに出るかは分からないが、10秒16は今年中には切っていきたい。


TEXT=伊藤空夢 PHOTO=青野佳奈