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第91回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月３日（土）日本体育大学世田谷キャンパス
東洋大73－91立大
14｜１Ｑ｜25
15｜２Ｑ｜22
18｜３Ｑ｜20
26｜４Ｑ｜24
スタートメンバー
２ 山口健大 （済３＝桐光学園）
25 島崎脩 （ラ３＝松本蟻ヶ崎）
29 岩淵俊也 （済２＝新潟商）
54 マッカーサーエリックジュニア （国１＝デイナ）
88 山本大貴 （済３＝市立船橋）
山口は得点を稼ぎチームを引っ張っていきたいところだ
山本も果敢にシュートを狙っていった
「今リーグ戦で一番最悪な試合だった」と目（さっか）監督は振り返った。リーグ戦前半の最終戦は立大との対決。東洋大の持ち味であるディフェンスが生かせず黒星に終わり、４勝５敗でリーグ戦を折り返すこととなった。明日からの後半戦も序盤から強豪校との試合が控えているため、今回の敗戦は大きな痛手となった。
「勝たなければ」という気持ちが選手たちを苦しめた。シューターの多い立大に対し外からのシュートを抑えることを意識していたが、相手をゴールへ近づけさせない本来の強いディフェンスの動きが見られない。そのため、山本（済３＝市立船橋）が先制点を奪ったものの、次々と相手にシュートを決められてしまう。東洋大の得点源となる山口（済３＝桐光学園）が果敢に攻め、仲間のアシストもあり得点につなげる。しかし、ディフェンスで立大の攻撃を抑えきれず、差はなかなか縮まらない。「自分たちのバスケが全然出せていなくて、不甲斐ない」と山口が語ったように前半は相手に流れを与えたまま終えた。
ベンチや応援席からも「ここからだ」と声を上げ迎えた３Ｑ。山本や島崎（ラ３＝松本蟻ヶ崎）、エリック（国１＝デイナ）を筆頭にシュートを決める。相手のリバウンドにも積極的に食らい付き前半とは動きが変わっていた。それでも、立大のシュートを止め切れずリードを広げられたまま４Ｑへ。必死にポイントを狙うが追い付けず、勝利を逃した。今試合は、勝利を納めれば前半戦を勝ち越して折り返せるため、選手たちには大事な試合という意識があった。敗因としてディフェンスが動いていなかったことも上げられるが、「勝たなければならない」と気負ってしまい、本来の力を発揮できなかったことが一番大きいのかもしれない。チームは今回の結果に悔しさをにじませた。
「やることをやっていない」と監督が喝を入れたように東洋大らしいプレーができていなかった。４勝５敗と前半は苦しい結果に終わったが、まだまだ上位を狙うチャンスはある。次戦の相手は未だリーグ戦１敗の強敵早大。持ち味を生かし、思い切ったプレーで勝利をつかみたいところだ。
■コメント
・目（さっか）監督
今リーグ戦で一番最悪な試合だった。１Ｑからディフェンスがまったくできていないことが大きな問題。もう少しディフェンスが頑張らなければいけなかったのに崩壊していた。（リーグ戦前半を振り返って）けが人が出てしまったりとあまり良くなかった。残るメンバーでしっかりやっていかなければならない。次の早大は強いので今回のようなディフェンスでは簡単にやられてしまう。ディフェンスを頑張らせていきたい。
・山口（済３＝桐光学園）
立大はシューターが多いので外のシュートを抑えることと、センターにもうまい選手がいたのでカバーすることを意識していた。（敗因は）ゾーンディフェンスで足が動いていなかったり、相手に気持ち良くシュートを打たせてしまったなど挙げれば反省点がいっぱいある。その中でも一番は気持ちなのかなと。大事な試合だったので、みんな「勝たなければ」と気負って試合に臨んでしまったところがあった。代わって出てきたメンバーもらしさを出せなかったし、もう少しガツガツやっても良かったのかなという印象。（４勝５敗で折り返しとなるが）自分が入ってから毎年同じような成績で結果が出ていないので、２周目はなんとか勝って上を狙っていきたい。（明日の早大戦に向けて）前回（の早大戦）も今日も自分たちのバスケが全然出せなくて、不甲斐ない試合だった。思い切ったプレーをみんながやればいい試合に持っていけると思うし、そこで最後勝ち切りたい。気負うことなく切り替えて臨みたい。
・山本（済３＝市立船橋）
自分たちが今までやってきたことが出せなくて、いいようにやられてしまった。最初からゾーンという監督の指示だったが、自分たちの足が動かず機能できなかった。（試合中監督からどのような言葉がかけられたか）とにかく足を動かせと。大東大戦のときと違って足が動けていなくて。相手は外からのシュートが入るとわかっていたけれど、そこを抑えられなかったので、このような結果となってしまった。（次戦へ向けて）今日みたいな試合内容では勝てないと思う。なので明日はしっかり足を動かして勝ちたい。
TEXT＝福山知晃 PHOTO＝石田佳菜子
