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2015.10.03
ラクロス

[ラクロス]プレーの精度欠き、12失点大敗

第28回関東学生ラクロスリーグ戦 女子 2部Bブロック

10月3日(土) 大井ふ頭中央海浜公園陸上競技場

東洋大3-12成蹊大


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失点を重ねうなだれる選手たち


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MF太田主将はどんな状況でも声を出し続けた


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指揮官の期待に応えたルーキー・MF青木


 昨年も敗れた強豪・成蹊大に3対12と大敗。前半は全く歯が立たず、無得点で折り返す。後半に入り連続得点を挙げるも、相手の流れは止められない。終了間際にも失点を重ね、3戦未勝利となった。


 力の差を見せつけられた。試合開始早々にゴールを決められると、次々に得点を奪われてしまう。自らのミスもありボールをなかなかキープできない。何度もあったフリーシュートのチャンスも、精度を欠き決めきることができず、点差を広げられてしまった。

 後半に入り初得点が生まれると、富田コーチが注目するMF青木(ラ1=東洋)が、その期待に応えてみせた。後半19分、フリーシュートのチャンスを生かしボールをキープしシュートを放つ。「いいシュートだった」と富田コーチも絶賛。停滞する攻撃陣に、新戦力が台頭した。


 「あと一戦、足がボロボロになっても頑張りたい」。チームをけん引するMF太田主将(ラ4=東京成徳)の右ひざには何重にもテーピングが施されていた。4年生の選手はMF太田主将ただ一人。「伝えられるものはプレーで示していきたい」。満身創痍(そうい)の中迎える最終戦、結果によっては3部との入れ替え戦が予想される。目標とする未来へつながるチームへ。入れ替え戦回避のためにも勝利を目指す。


■コメント

・富田コーチ
前半は全く勝負にならなくて、相手のスピードや技術に歯が立たないという状況だった。後半になってようやく点も入り出していい流れが一瞬できたが、そのあと3連続失点をして終わったというのが少し悔いが残る。全体的に相手の方が力は上で、それに対してどう戦えるかという感じだった。前から期待している1年生を途中交代で入れたら点を決めてくれていい雰囲気ができたが、それをもう少し継続させられれば良かった。でもいいシュートだった。今日の戦い方を見ても問題点が多すぎる。ゴーリーのクリアボールを簡単に拾われたり、攻撃で単調な攻めしかできていなかったりカウンターをあれほど練習してきたのにその形から点が取れない。もう勝ちにいかないといけないというのは分かっているが、次につながる戦いができないと3部との入れ替え戦も予想されるので、勝つだけじゃなくてチームとしての力をもっとあげていかないといけない。今日の反省を踏まえて、勝ち負けよりチーム力をあげる練習をやっていきたい。



・MF太田主将(ラ4=東京成徳)
強い相手というのは分かっていたので、気持ちの部分で負けないようにすることと、自分たちのプレーをしっかりするということを目標に臨んだ。しかし前半で流れをもっていかれた。ファールで相手ボールに多くしてしまった。後半はよい流れの部分もあった。全体的にみて波のある試合だったので、よい時間をもっと伸ばせるようにしたい。相手のディフェンスは個々が強く、なかなか崩せなかった。ゴール前でのフリーシュートのチャンスも多くあったが、シュートの精度が良くなかった。ゴール前でのキープ力を上げていきたい。今年の目標が一部昇格だったが、サブ目標で未来につながるチームを目指している。自分が抜けても一人しか変わらないので、来年に継続できるチームをつくりたい。今年は今年でやり切らなければいけないと思うが、伝えられるものはプレーで示していきたい。仲間のために最上級生として背中で見せられたら良い。


TEXT=内田りほ PHOTO=枦愛子