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2015.10.23
準硬式野球

[準硬式野球]七回の逆転被弾に泣く 試合の流れ呼び戻せず 

平成27年度東都大学準硬式野球秋季2部リーグ戦・筑波大1回戦


東洋大4-5筑波大


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2試合連続本塁打を放った佐藤弘


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3度目の先発起用の割石は安定した投球を見せた


 先発・割石(社1=越谷南)が六回まで2点のリードを守り抜くも、中継ぎ投手が逆転を許してしまう。直後に本塁打で同点に追い付くが、延長の末筑波大に敗戦した。


 下級生コンビが躍動する。先発の割石は、低めに集め打たせて取るピッチングで試合の流れを作ってみせる。「試合中は緊張しかしていない。」と語るも、これが3度目となる先発のマウンドで堂々たる投球を披露した。「ピッチャーとキャッチャーが試合の主となるので意志疎通を大切にしている。」と話したのは2年生ながらもマスクを被った佐藤弘(法2=星稜)。今季から正捕手としての自覚も芽生え、試合後はもちろん合宿など自ら投手陣を集めミーティングを行い、バッテリー間の連携を図ってきた。この日、投げる先でミットを構える先輩捕手の佐藤弘は割石にとって頼もしく心強い存在だった。公式戦初白星とはいかなかったものの、六回1失点という納得のいく投球に、試合後のインタビューで頬を緩めた。


 打っては序盤こそ2点先制するも、その後はなかなか好機らしい好機を作れない。徐々に流れが筑波大に傾き始めた七回、逆転本塁打を浴び試合をひっくり返される。だがその直後、先頭バッターの佐藤弘が振り抜いた直球は左翼スタンドへ。4-4の振り出しに戻す執念の同点本塁打だった。このまま延長にもつれ込むが、相手打線を封じ込めず左翼手の頭上を越える一打で敗北を喫した。天候不順で延期になり、今後試合の間隔が短くなる。1つでも上の順位で終えられるよう、目の前の試合をチーム一丸となって全力で挑んでいく。



■コメント

・割石(社1=越谷南)

低めに集まって、相手のバッターのタイミングも外せて、球が走っていない分そこが生きてよかった。8割くらい低めで、ファーストストライクも取れたので、そこはテンポよくできたと思う。(マウンドでの雰囲気は)自分が1年生という理由もあって先輩方が盛り上げてくれて助かっている。(バッテリーの連携は)夏合宿からピッチャー、キャッチャーでミーティングをして、そこで出た課題を含め、どうやったら勝てるか、ピッチャーとキャッチャーで引っ張っていくという内容。(次の登板に向けて)先発、中継ぎ、抑えどんな形であっても、信用して使ってもらえる分にはゼロで抑えて、チームにいい流れを持って来れたらいいと思う。

 

・佐藤弘(法2=星稜)

危機感がなかった。このピッチャーならいつでも打てるだろうという確信を過信してしまったのが今日の敗因。(本塁打は)前のバッターがストレートで来ていたのでストレートが来ると思って振り抜いた。(投手について)割石は前回あまりよくなかったので練習も残ってやっていたので、次は変わっているだろうという期待を込めての先発。期待通り。2年生がふがいないピッチングだったので、もっと1年生が刺激を与えれば2年生も成長すると思う。ピッチャーとキャッチャーは一番主となる選手なので、考えてリスクを少なくするのがバッテリーの意思疎通だと思う。それを毎回気を付けているにもかかわらず、最後ああいった結果になってしまったのでまだまだ足りない。

 

・富澤(営3=利根商)

自分たちが優勢だったが、ホームランで流れが変わってしまったので一球の怖さを知った。平日あまり練習ができていないので、高田(法2=東亜学園)が誘って朝レギュラーメンバーと来れる人で朝練をしてくれているので、それが結果につながった。元気な選手があまり多くないので、自分が率先して声を出せたらと思っている。


TEXT=酒井奈津子 PHOTO=横山恵美