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2015.10.28
水泳

[水泳] W杯1日目 3度目の24秒台!女子50m自由形で内田が日本新

FINAスイミングワールドカップ2015 東京大会

10月28日(水) 東京辰巳国際水泳場


(1日目・予選)

◆男子100m自由形
3組
1着 天井 51"30
◆女子200m自由形
3組
2着 露内 2'03"45
5着 菊池 2'05"09
4組
2着 岩本 2'02"84
6組
3着 地田 2'02"34
7組
5着 宮本 2'01"10
→全体8位で決勝進出
◆女子100m平泳ぎ
4組
2着 青木 1'08"25
→全体3位で決勝進出
5着 金指 1'08"87
◆男子200mバタフライ
2組
3着 牧田 2'01"42
3組
3着 三好 1'59"18
→全体7位で決勝進出
◆女子200m個人メドレー
5組
5着 大橋 2'15"58
→全体8位で決勝進出
7着 露内 2'19"02
◆男子400m自由形
4組
5着 天井 3'54"44
→全体7位で決勝進出
◆女子50m自由形
4組
1着 内田 25"47
→全体2位で決勝進出
◆男子200m平泳ぎ
7組
8着 山口 2'18"11
◆女子200m背泳ぎ
4組
8着 大橋 2'18"93
◆男子50mバタフライ
6組
5着 三好 24"64

(1日目・タイムレース決勝)
◆男子400m個人メドレー
1組
4着 松田 4'27"39


(1日目・決勝)

◆女子200m自由形

8位 宮本 2'00"99

◆女子100m平泳ぎ

8位 青木 1'08"94

◆男子200mバタフライ

8位 三好 2'00"93

◆女子200m個人メドレー

7位 大橋 2'15"25

◆男子400m自由形

6位 天井 3'55"71

◆女子50m自由形

2位 内田 24"95※日本新

(1日目・タイムレース決勝)

◆女子800m自由形

7位 菊池 8'50"16


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強化期間中の大会ながらも日本記録を樹立した内田


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大橋は明るいきざしの見えるレースとなった


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自己ベストを更新し、明日の200m平泳ぎにも好記録が期待される青木


  ワールドカップ2015東京大会が行われ、1日目は内田(営3=関東学園大附)が女子50m自由形で日本記録を樹立した。

 

  24秒95、今年だけでも3度目となる日本記録更新。タッチ勝負となったレースを終えて電光掲示板を確認した内田は、笑顔よりも先に驚きの表情を浮かべた。今大会は泳ぎ込みを行った強化合宿から間もなく疲労がたまる期間だったため、「出ると思っていなかったのですごくびっくりした」と、本人も予想しなかった日本新記録だった。

 今年の日本選手権でマークした24秒97から100分の1秒ずつの更新に、「もう少し大幅に記録を更新したいという気持ちもある」ともどかしさも口にした。しかし、今回は「24秒台が幻ではないことが証明できた」と笑顔を見せたインカレの記憶も新しい中での3度目の24秒台突入。彼女にとって大きな自信になったはずだ。「このスピードを生かして100mにつなげたい」。勢いをそのままに、明日の100mでは悲願の53秒台を狙う。

 

 女子200m個人メドレーでは、大橋(国2=草津東)が自身初となるワールドカップ決勝進出を果たす。大橋は今年に入ってから長く調子を落としていた時期があった。「水泳が嫌いというか泳ぎたくないという状態で苦しかった」。本来ならば決勝で戦える実力を持ちながらも、不調から自分の泳ぎができず、日本選手権やインカレでは予選落ちを喫した。

 その原因であった体調面も改善され臨んだ今大会では、予選から一つの目標としていた2分15秒台をマーク。決勝でもタイムを上げ、「久しぶりに長水路でいいレースができた」と、明るい表情を見せた。苦しい時期を経験したが、「今は泳げること、充実した練習ができることにすごく楽しさを感じている」と、得るものもあった。来年への気持ちも新たに、今後さらなる活躍を見せてくれるに違いない。

 

  強化期間の中での大会のためタイムこそ今一つ伸びなかったものの、昨年より多い7名の選手が決勝に進出し、部としてのレベルアップもうかがえた。明日も多くの選手がレースを控えている。国際大会でさまざまなことを吸収し、今後のレースにつなげていきたいところだ。

 

■コメント

・青木(営3=武蔵野)

(予選から自己ベストをマークしたが)練習の段階から調子が良くて、これくらいは出るなと思っていて、もう少しタイムが出るかなとも思った。今回は合宿明けだったが、自分は調整するよりも、しない時のほうが記録が出ることがある。(振り返って)速い選手は予選から決勝でしっかりタイムを上げられているので、自分はそういう部分がまだまだだった。(周りは意識したか)決勝では周りを見ないようにしていたが、逆にマイペースにいきすぎてしまったかなと。(明日に向けて)200m平泳ぎでも決勝に残ってベストタイムを出したい。

 

・内田(営3=関東学園大附)

日本新記録だとわかるまで自分の中で少し時間がかかった。今日日本新記録が出ると思っていなかったのですごくびっくりした。もう少し大幅に記録を更新したいという気持ちもあるが、来年に向けていいスタートが切れたのではないかと思う。インター合宿でしっかりと泳いでいた中でのこの試合だったので、タイムはあまり期待せずいい泳ぎで泳ごうと考えていた。その中でこうして記録が出たのは自信になる。(振り返って)浮き上がりもぴったりで、キックを打ち続けられたことが良かった。100mで派遣を狙っているので、このスピードを生かして100mにつなげたい。今後は24秒8台を地道に出せるようにしたい。(平井監督からは)24秒は厳しいだろうから25秒の頭を狙っていこうという話をしていた。(強化してきた点は)足の強化をしてきているので、地道な部分が結果につながっているのではないかと思う。(明日に向けて)明日またびっくりできるように、53秒台を狙っていきたい。ロンドン五輪からずっとリレーでの派遣なので、来年こそ個人で派遣標準記録を切りたい。

 

・大橋(国2=草津東)

2週間前の東水会の結果が強化の中ではあるが結構良かったので、2分16、15秒くらいが出たらいいねということを監督と話していた。(国際大会の決勝の舞台は)残りたいとずっと思っていて今年初めて決勝に残ることができた。結構緊張したが、東洋大のみんなの顔が見えて落ち着いて泳ぐことができた。(今年に入って調子を落としていた期間は)急に泳げなくなって、インカレが終わってからずっと貧血だったということがわかった。その期間は水泳が嫌いというか泳ぎたくないという状態で苦しかったが、それがわかって今こうして泳げているので、今は泳げること、充実した練習ができることにすごく楽しさを感じている。この楽しさはずっと忘れないようにしていきたい。また、一つうまくいって、いろいろうまくいくようになったところもあると思う。(収穫は)久しぶりに長水路でいいレースができたので、今後自信になっていくのではないかなと。200m背泳ぎにも出場したが、まだ短時間の間で何本もレースする体力が足りないので、この冬は体力をつけていきたい。(今後に向けて)今年の夏はボロボロでチームのみんなにも迷惑をかけてしまった。来年の4月からはしっかりとインターを切って上のレベルで練習をすることと、来年のインカレでは今年の借りを返せるようにしっかり頑張っていきたい。


TEXT=青野佳奈 PHOTO=西川諒、内田りほ