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2015.11.10
アイススケート

[ホッケー部門]人里2試合連続ハットトリック 大量得点で日大を圧倒

平成27年度関東大学アイスホッケーリーグ戦


 11月8日(日) DyDoドリンコアイスアリーナ


東洋大10ー0日大


[ゴール・アシスト]

02:31 阿部(梅野)

07:28 人里(出口、岩野)

13:04 今村(今野、武尾)

14:12 出口(柴田、田中)

26:54 今野(武尾)

28:49 人里

34:34 古川誠(中澤、阿部)

37:33 人里

58:15 古川誠(中澤、阿部)

59:13 成田


 

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誰もが認める好調っぷりを続けるGK古川駿


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FW古川誠は2ゴールを決めた


 

 10ー0と大勝し、今季4度目の完封勝利を収めた。開始早々、FW阿部(社1=白樺学園)のゴールで先制すると、終始主導権を握り切った。


 

 勢いは止まることを知らない。リーグ開幕から好調を続けてきたFW人里(社3=白樺学園)がまたも功績を残した。開始7分、ゴール裏から回り込むと、パックをスティックですくい上げての技ありゴールで波に乗る。反則が増え、SH(ショートハンド)の時間が多くなった2ピリでも、果敢に相手ゴールを攻め続けた。隙をついてパックを奪うと、そのまま一人でゴールへ駆け上がる。DFをかわし、GKの右肩を抜くシュートで2点目を挙げた。「得点を決めたいという気持ちが強い」という自身の言葉を象徴したのは3点目。二人に付かれ、倒れ込みながらも、手を伸ばしパックをゴールへと押し込む。ゴールへの執念を見せつけ、2試合連続のハットトリックを達成した。


 「0で抑えられたという結果が一番良かった」。FW人里の活躍もありチームは大量得点を収めるも、無失点という面を高く評価した山口コーチ。主導権を握り、攻められる時間が短かった今日の試合。それでも、この完封勝利はGK古川駿(社1=八戸工大一)なしには語れない。「練習でもきっちり止めるところは止めている」とFW古川誠(社1=白樺学園)が言うように、その集中力は試合前から一際光っていた。選手たちのシュート練習が主となる10分間の練習で、GK古川駿がネットを揺らさせることはほとんどない。試合に入ってからも集中力を途切らすことなく、60分間ゴールを守り切った。



 FW人里がハットトリックを成し遂げたこの2試合の間、惜しくも鈴木監督は不在であった。「貴人さんがいない中でもいい雰囲気で練習や試合ができている」と話すように、監督不在の中でこのような試合ができたことは大きな成果だ。しかし、次はしっかりと監督の前で。3度目の偉業に期待がかかる。




■コメント

・山口コーチ

選手に伝えたことは、しっかりと60分間戦うということを伝えた。みんなその通りにやってくれていたので、10-0という結果にもつながったと思う。得点というよりも、0で抑えられたという結果が一番良かった。(反則について)フィジカルにいった反則は仕方ないが、スティックの反則は今後の反省としてやっていきたい。(古川駿選手は)集中力があるし、1年生だが大学でもトップレベルだと思う。うちのキーパーは二人とも良いので、どちらが出ても負けないとは思うが、今は古川の調子が良いので脇本とも話し合って出している。(次戦に向けて)監督も戻ってくる。日体も早稲田といい試合をしていたし、走ってくるチームなので、それに対応できるようにいい準備をしていきたい。


・FW人里(社3=白樺学園)

前回の試合から今日の試合まで良い感じできてて良かった。自分はFWなので点数取りたいという気持ちが強いので、ゴールに向かったり、リバウンドに上手く反応したりと結果が上手く出ている。自分自身3点目だからと意識しないが、3点取って終わりではなくまだ点数取らなければいけない。これでまだ満足しないで、次も東洋が勝てば良い。貴人さんがいない中でも良い雰囲気で練習とか試合ができてる。(次に向けて)相手がどこであろうと、自分たちは全力を出して勝てればと思う。


・GK古川駿(社1=八戸工大一)
1ピリから足もよく動いていて、点をすぐ取れたのもキーパーとしてやりやすかった。(自分の調子は)めちゃめちゃいい感じ。(普段の練習について)脇本さんを練習で近くで見れて、やっぱり3年間やってきた経験も勉強になるし、プレーを盗んでどんどん吸収していきたい。(試合中意識していること)そんなにない。考えつきでプレーしている。(良かったところ、悪かったところは)良かったのは、出た試合を全部安定して止められたこと。悪かったのは、後半になってくると疲れが出たり、集中力が切れたりしてしまうので、最後まで集中してプレーしたい。(残り試合に向けて)サマーで明治大学に負けたことが大学に入って1番悔しい。次にある明治戦では絶対に勝ちたい。


・FW古川誠(社1=白樺学園)

監督不在の中、失点0という形で終われて良かった。(今のセットは)練習でもいい感じでできている。自分が少しでもゲームメイクをして得点につなげられるようにしている。(古川駿選手は)背も大きいし、スケーティングも上手い。練習でもきっちり止めるところは止めている。同じ学年としてこれから4年間一緒にやっていく中で、すごくいい選手を味方に付けたなと。安心して見ていられる。(次戦に向けて)上位のチームにつながっていくゲームだと思うので、自分たちのホッケーをしっかりやって、その中で自分のスコアリングチャンスを決めていくことを意識してやっていきたい。


TEXT=中田有香 PHOTO=星和典