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2015.11.15
陸上競技

[陸上競技]故障明けレースで「最低限の走り」

第247回日本体育大学長距離競技会

11月15日(日)日本体育大学健志台キャンパス


▼2日目

男子5000m

32組

DNS 佐藤友

33組

8着 横山 14'43"05

DNS 山口弘

34組

5着 菅原 14'30"57


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菅原は集団を引っ張る積極的な姿勢を見せた

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後半に課題を残しながら自己ベストを更新した横山


 コンディションに恵まれた中、横山(済2=札幌山の手)と菅原(工1=秋田工)が日体大記録会の5000mに臨んだ。故障明けのレースで自己ベスト更新や設定タイム達成など結果を残し、 まずまずの走りを見せた。


 二人の選手が飛び出す展開となった中で、菅原は中盤、3位集団の先頭に立った。「ペースが遅くなったと感じたので」。設定していた14分30秒をクリアするために、集団を引っ張ることで自らペースをつくったのだ。終盤は順位を下げたものの、ラストスパートでもしっかりと粘り切り目標タイムを達成。「途中も引っ張ってラストも上げられたのでいい形で走れた」と自身の走りに納得の表情を浮かべた。菅原は入学後から記録会の経験も重ねており、けがをする以前までは練習も積めていたという。「生活の面で厳しい部分もあるが、そういったところが競技につながると思う」。そう話す彼の取り組みが、復帰戦での快走に結びついたのだろう。成長を遂げる新入生のさらなる台頭に期待だ。

 一方、横山は「スピードが持ち味だが、それを生かし切れなかった」と次への課題を得るレースとなった。序盤から集団前方と好位置でレースを進めるも、距離を進めるにつれて付いていくことが精一杯となってしまい、記録が伸びなかった。それでも約1秒自己記録を更新。意地も見せている。春先に1500mで培ったスピードを生かすことができれば、大幅な記録更新も射程圏内だ。


 チームが箱根へ士気を高めていく中で、横山や菅原のように中間層の選手達も役割を果たそうと奮闘中だ。彼らの地道な自己ベスト更新は、チームの追い風となるに違いない。


■コメント

・横山(済2=札幌山の手)
故障明けだったので、最低ベストと思っていた。しっかり流れに乗って前の方で走ることを意識した。(振り返って)14分30秒くらいはほしかったが、3000m過ぎから足がきつくなってしまった。ラストが上がらず、スピードが持ち味だが、それを生かし切れないレースだった。普段の練習からラストで上げられるようにしていきたい。最低限の走りはできたかなと思う。(全日本の優勝を受けて)全日本は残ったメンバーでテレビで観戦していた。全日本を走った選手はみんなラストにキレがあって、ゴールテープを切った時もチームで一つになって喜んだ。すごくいい雰囲気だと思う。(今後に向けて)3000m以降で得た課題を次のレースで生かせるようにしたい。


・菅原(工1=秋田工)
故障明けで走れてはいなかったが、その前に練習を積めていたので14分30秒を目安に走った。途中も引っ張ってラストも上げられたのでいい形で走れたかなと。(集団の先頭に立った場面は)ペースが遅くなったと感じたので自分からいった。(大学での競技生活は)生活の面で厳しい部分もあるが、そういったところが競技につながると思う。チームが箱根に向かう中で1年生として仕事をきちんとこなし、サポートできる面も考えればあると思うので頑張っていきたい。(今後の目標は)ハーフマラソンで1km3分で走っていけるよう精一杯頑張っていきたい。

TEXT=石田佳菜子 PHOTO=青野佳奈