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2015.11.30
陸上競技

[陸上競技]箱根に向けた練習のハーフ 全員が設定通り走り切る

小江戸川越ハーフマラソン2015
11月29日(日)川越水城公園スタート・ゴール

ハーフ招待選手の部
13位 櫻岡 1:08'05
14位 服部勇 1:08'05
15位 山本修 1:08'05
16位 堀 1:08'05
17位 長谷川 1:08'05
18位 小笹椋 1:08'05

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終始ペースを崩すことなく集団でゴールした


 小江戸川越ハーフマラソンに、箱根駅伝のメンバー候補となる6名が出場した。練習の一環と位置付けられた中で、全員が設定タイムをクリア。スタートから集団のまま20kmを越える距離を走り切った。


 全日本大学駅伝(以下、全日本)後、酒井監督は10区間中9区間が20kmを越える箱根駅伝に向けて「スタミナが必要」と課題を述べていた。そのため、ハーフマラソンの経験はメンバー選考、また箱根路で戦うためにも重要となる。今大会は全日本後の選手の疲労を考え、好記録を狙うのではなく1kmを3分15秒の集団走と設定され、練習としてのハーフマラソン挑戦となった。

 レースは服部勇(済4=仙台育英)を先頭に一人も集団から離れることなく進められた。櫻岡(済3=那須拓陽)は「後半に少し起伏があるのでロードレースで終盤まで余裕を持って走るという練習ができた」と手応えを語る。さらに初めてのハーフマラソンとなった堀(済2=大牟田)、山本修(済1=遊学館)、小笹(済1=埼玉栄)もしっかりと距離に対応した。服部勇は「まずはハーフの距離に慣れることと試合勘を感じることが大切」と話し、実戦を走り切った後輩たちの走りを評価する。全員が想定通り、余裕を残してゴールを駆け抜けた。これから始まる箱根駅伝に向けた強化練習に向け、順調な滑り出しとなったに違いない。


 いよいよ箱根駅伝が1ヵ月後に迫り、メンバー選考も大詰めとなる。しかし酒井監督は選考に残ることではなく、本戦に合わせる走りを求めている。「ここから一番大事なところ」。限られた時間をどのような密度にできるかが直接勝敗を左右する。さらに真価が問われる勝負の1ヵ月になりそうだ。


■コメント

・服部勇(済4=仙台育英)

昨年は速いペースでやったが、それよりも練習量が落ちているのでペース走に変更した。ここから2週間ほど強化期間に入るので、その入りの練習という位置付けだった。(調子は)全日本が終わって疲労が出て、もう一度練習し直しということだったが、練習はできている。あと1ヵ月ここから集中してやっていければいいのかなと。(他選手の様子は)長谷川は夏以降故障していたが、徐々に練習を再開して上がってきた。下級生は練習の一環ではあったが、まずはハーフの距離に慣れることと試合勘を感じることが大切という位置付けだった。櫻岡や堀、修二も余裕を持ってできていたのでここから練習を途切れずしっかりできれば箱根も走れると思う。ここから一番大事なところなので、箱根につながる練習がしていければいいなと思う。


・櫻岡(済3=那須拓陽)

今日は練習の一環としてペース走を余裕を持ってこなすという意識で走った。このコースは後半に少し起伏があるのでロードレースで終盤まで余裕を持って走るという練習ができたと思う。(距離に対しては)今年はしっかり練習ができているので、距離に対して問題はない。(コンディションは)全日本を終えたから特に問題なく練習を積めているので、このまま箱根までしっかりやっていきたい。(今後に向けて)箱根ではしっかり自分の走りをして優勝に貢献したい。


TEXT/PHOTO=石田佳菜子