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2015.12.31
アイススケート

[アイスホッケー]特集5日目この選手に注目!⑤ 『常勝チーム』をもう一度

 日本学生氷上競技選手権大会まで、あと1週間を切った今。東洋大を優勝に導くためには?スポトウが選んだ注目選手を5日間に渡り記者のコラムによって紹介する。


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 抜群のスピードとテクニックでゴールを量産し、これまで幾度となく東洋大を勝利へと導いてきたFW今野友尋主将(社4=清水・北海道)。昨年度のインカレでは、得点王とベストFWという功績を収めるも、チームは準優勝に留まった。あの悔しさから1年。未だ経験したことのない頂点へ、大学生活最後の大会に挑む。




 小学校1年生のときに、3歳上の兄・充彬(H24年度卒・現日光アイスバックス)の影響で始めたアイスホッケー。大学もあとを追うように、東洋大を選んだ。それまでいくつもの大会で優勝していた『常勝チーム』。ここでプレーしたい。そう思った。入学後はそのホッケーセンスを買われ、1年次からレギュラーの座を獲得。点取り屋として活躍する今野は、チームの主軸となった。しかし、ゴールを奪っても優勝の二文字には届かない。気が付けば最終学年となり、入学前に見た『常勝チーム』の伝統は崩れつつあった。



 大学での優勝経験を持つ学年がいなくなった今年、キャプテンを任された。最初は不安もあったが、それよりも『常勝チーム』に戻したい。その思いが、自らを奮い立たせた。「言葉でまとめるのが苦手」という今野は、プレーでチームを引っ張っていくことを理想とした。今までの実績から見ても、誰もがそんな彼のキャプテン像を想像し、期待した。だが胸に刻まれたCマークには、想像以上の重みがあった。



 『1試合1ゴール』。今秋リーグ戦での目標をそう掲げた。FWとして、キャプテンとして、得点への意識を常に持ち続けた。「調子は良い」。そう言い続けた今野だったが、今秋リーグ戦は全試合出場を果たしながらも、9ゴールに終わる。「チームのことを考えすぎて、自分自身のプレーに集中できなかった」とあと一歩というところまで攻めるも、見えない何かがゴールを阻んだ。



 思うような結果を残せないでいた今野は、コミュニケーションという言葉を多く使うようになった。言葉でまとめることは苦手だったが、氷上だけでなく日常生活でもチームメイトと積極的に言葉を交わすキャプテンの姿がそこにはあった。その雰囲気はチーム、そして自身にも影響を及ぼした。今秋明大戦。相手に先制点を許すも、数分後に同点ゴールを決める。昨年度のインカレで敗れた因縁の相手から奪った渾身の一打に、いつも冷静な今野も大きくガッツポーズ。やっぱりこの男にはゴールがよく似合う。



 これまでとは明らかにたくさんのことが違った。キャプテンという立場に加え、寮が変わったことにより生活環境も大きく変わった今シーズン。それでも、その一つ一つが自身を大きくしたはずだ。約1週間後に迫った今年度のインカレ。キャプテンという経験を経て、さらに成長を遂げた今野の飛躍する姿が目に浮かぶ。1年前の借りを返すため。もう一つの負けもいらない。



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「差し入れは甘いもので!」


■今野友尋(こんの・ともひろ)

168cm/70kg

H4・10・11/B型

趣味/マンガを読むこと

好きな食べ物/チョコレート

好きなタイプ/気配りができて、おとなしい人



5回に渡る「アイスホッケー特集」はお楽しみいただけたでしょうか?1月5日から開幕するインカレに向けてチームは最終調整中です。大会の模様もHPに掲載致しますので、そちらも是非ご覧ください。

 

TEXT=中田有香