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2016.01.07
アイススケート

[フィギュア部門]悔い残るも3名がフリーへ 明日こそ納得いく演技を

第88回日本学生氷上競技選手権大会

1月6日(水) 栃木県立日光霧降アイスアリーナ


◆男子AクラスSP

17位 板井 (社3=武蔵野)


◆女子AクラスSP 

15位 濱谷 (社1=富士見丘)

23位 阿久澤 (社2=日本橋女学館)

29位 中村 (社4=小松原女子)


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中村主将は東洋大のトップバッターとして大歓声の中踊り切る

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阿久澤は最後まで表情豊かに表現した


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1年生ながら堂々とした演技を魅せた濱谷


 男女合わせて4名が出場したAクラスショートプログラム。大きな歓声の中、それぞれが思い思いの演技を披露した。男子Aクラスの板井に次いで、女子Aクラスでは阿久澤、濱谷が明日のフリースケーティングに駒を進めた。



 「充実していた」と板井は自身の演技を振り返る。東日本インカレから今日にかけて満足のいく練習を積み重ね自信をつけた板井は、タンゴの曲調に合わせ、序盤から情熱あふれる演技で観客を魅了した。最初のコンビネーションジャンプを含む計3本のジャンプは着氷で態勢を崩してしまう場面も見られたが、「よく持ちこたえられた」と気持ちで耐えた。「インカレに出させてもらったことへの感謝を込め、攻めの気持ちで滑った」。自らの手でつかんだ明日のフリースケーティングへの切符。最初で最後のインカレの舞台に、板井は「絶対に気持ちで負けない」と強く闘志を燃やす。



 一方、女子Aクラスショートプログラムには3名が出場し、阿久澤と濱谷は明日のフリースケーティングへの進出を決めた。

 先陣を切ったのは中村主将。楽曲である「情熱大陸」は会場の手拍子を誘い、リズミカルな演技で躍動した。しかし直前の練習で入念にジャンプを確認したものの、1本目は着地で失敗してしまう。さらに後半は疲れも見られ、3本目も回転不足となってしまい、納得のいかない演技に終わった。

 続いて登場した阿久澤は、冒頭のコンビネーションジャンプを成功させると会場からは歓声が沸き起こった。「後半のジャンプが抜けてしまった。悔いが残る」と後半の演技に課題が残るも、23位でなんとか明日のフリーに進んだ。

 最後の滑走となったのは濱谷だ。初めてのインカレで緊張感が漂うも、開始直前には「リンクに立ったらやるしかない」と自らを鼓舞した。フラメンコの曲調にぴったりな真っ赤な衣装に身を包み、序盤から力強さを表現し雰囲気を演出する。2つ目のループで転倒し悔しさがこみ上げたが、のびやかなステップでスタンドを魅了し、15位という結果でフリーへの望みをつないだ。


 実力者ぞろいのAクラスでなんとかフリーに勝ち進んだ板井と阿久澤と濱谷。これまでやってきた練習を信じ、納得のいく演技ができれば結果は自ずとついてくるに違いない。


■コメント

・板井(社3=武蔵野)

すごく充実していた。東インカレが終わってから、練習を積み上げてきたので、不安はあったが、感謝して滑れたことがいい滑りにつながった。(曲のイメージは)情熱、タンゴ、曲調的にはお客さんをぐっと引き込んで離さないという感じ。表現はもっと溜めとか、人の目に留まるような演技をしたい。(意識していたことは)感謝して滑る、出させていただいてありがとう。もう一つは攻めの気持ち。今回表情とか強い表情を自分でつくって、「よし、いけるぞ」と臨んだ。(フリーの向けて)最初で最後のインカレだけれども、いままでの集大成として、絶対気持ちで負けない試合にしたい。そしてこの舞台に立てることに感謝して滑りたい。


・中村主将(社4=小松原女子)

なんとも言えない感じ。多少緊張もあった。(最後のインカレであったが)特に考えてはいなかった。(ジャンプの出来は)微妙。まあダメ。(今後に向けて)次の試合が近いので、今回のようにならないように頑張りたい。


・阿久澤(社2=日本橋女学館)

6分間練習で全然決まらくて焦っていたけど、本番は1本目のジャンプを降りられて、そこは良かった。あとは、後半のジャンプが抜けてしまったが締めることくらいはできたと思うので、そこに悔いが残る。(東日本からは)ステップとはジャンプ以外のところを重点的に練習した。(フリーに向けて)今日はパンクしてしまったが、フリーは絶対パンクしないで今やれることをやりたい。今日はスピンを間違えたりもしてしまったが、そういうことは絶対ないようにしたい。


・濱谷(社1=富士見丘)

あんまりよくなかった。ループが練習でよかったから余計に悔しい。(緊張は)すごくしていた。だけどリンクに立ったらやるしかないと思った。(曲のイメージは)フラメンコなので強いところは強く、間の取り方や雰囲気を大切にして踊った。(演技中は)今までやってきたことをやろうと思って、変に考えずに、単純にあとはやるだけだと。(フリーに向けて)ループはすごい悔しかったので、フリーは思い切って元気よくやりたい。


TEXT=酒井奈津子 PHOTO=中田有香