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2016.01.07
アイススケート

[スピード部門]遠藤が屋外自己ベストで入賞!後輩も背中を追う

第88回日本学生氷上競技選手権大会

1月6日(水) 栃木県立日光霧降スケートセンター


◆男子500㍍

1回目

7位 遠藤 36秒99

14位 川目拓 37秒34

21位 上地 37秒89


2回目

8位 遠藤 36秒65

13位 川目拓 37秒30

22位 上地 38秒18


合計

8位 遠藤 73秒64

15位 川目拓 74秒64

21位 上地 76秒07


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キャプテンとして堂々とした走りを見せた遠藤


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川目拓は初めてのインカレでポイントを獲得した


 遠藤(社4=駒大苫小牧)、上地(社3=佐久長聖)、川目拓(社1=駒大苫小牧)の3名が男子500㍍に出場した。遠藤が8位入賞、さらに川目拓が1年生ながら15位につけポイントを獲得するなど初日から大会に勢いをつけ、明日からのレースに期待が高まった。


 4年生の遠藤にとっては最後となったインカレ。「去年が6位でそれよりも順位を上げたかったので、8位だったのは悔しい面もあるが(力を)出し切れた点で良かった」と笑みをこぼした。先週行われた全日本スプリントでは500㍍で自己ベストである36秒29を出し、良いコンディションで迎えられたという今大会。リンクはやや滑りにくかったという中、屋外ベストである36秒65を叩き出し8位入賞を果たす。また、川目拓は15位につけたものの「自分の実力ではそんなものかなという気持ち」と自身の滑りを厳しく評価した。一方、タイムを伸ばせなかった上地は「全然だめでした」と肩を落とした。最終日のリレーでの出場を控え、初日の挽回にかかる。


 1日目の結果に加部監督は「実力としてはみんなもっと上位を狙えた」と顔をしかめた。しかし「インカレにピークがくるように練習を積んできたので、特に長距離部門では成果を残せると思う」と明日以降に期待を込めた。

 明日は男子5000㍍と男子1000㍍が行われる。初日に良いスタートを切れなかった選手も悔しさをバネにし、明日からのレースで活躍を見せてくれるはずだ。監督も期待をかける長距離部門にも注目だ。


■コメント

・加部監督

(3人の出来を振り返って)遠藤は実力的にもうちょっと上の順位を狙えた。今日の36秒6っていうのは屋外ベストだったからタイム的には良かった。ただ1本目がもうちょっと早ければ4位5位に食い込めたはず。去年の順位が6位だったから本人も順位上げたかったと思うけど。でもキャプテンとして、自分のレースももちろんだけど特に短距離をまとめてやってくれたのでそれは良かった。また明日1000mがあるので頑張ってほしい。川目拓は、初めてのインカレとしては得点をとってそこに食い込めたってゆう点でえらい。実力だったらもっといける選手だからもったいなかったけれど、来年につながるレースはしてくれた。上地は本来のスケーティングをしてくれたら15位以内に入れる選手。1か月前くらいから調子崩してだめで、精神面と身体がバラバラになっていて、もう1年しかないからそんなこと言っていられないけど、まだリレーもあるのでそこで挽回してほしい。(合宿の成果は)特に長距離で成果を残せると思う。おとといあたりから調子が上がってきている選手もいるから、いい成績が出るのではないかと。(明日からの意気込み)もちろん上位入賞目指す。インカレって独特の空気感があるけど、チームワークが大切なのでそこを大事にやっていきます。


・遠藤(社4=駒大苫小牧)

もうちょっといけるかなと思っていたが、下の学年から速い選手が出てきた。去年の6位っていう順位より上げたかったので8位で悔しい面はあるが、(力を)出し切れた点で良かった。満足はできてないけどいい形にはなったかな。(屋外ベストを出せたことは)素直にうれしい。1本目はもう少しコーナーで足を動かせたらよかったかなと思って2本目で実践したらタイムが良くなったので、1本目も同じような滑りができたらもう少し順位があがったのかなと思う。14年間スケートやってきていちばんいい形で終われるようにと思って滑っていた。1000mは出し切るだけです。


・上地(社3=佐久長聖)

全然だめでした。伊香保は良かったが、そこから調子を崩してしまった。チームの目標に向かって自分も得点を取るという気持ちでこの1年間やってきたが、結果が出なくてチームに申し訳ない。(来年度は)もっと勝負のときに走れるように頑張ります。


・川目拓(社1=駒大苫小牧)

緊張はしておらず、普段より集中できた。自分のタイムは全然ダメだった。15位という順位は今の自分の実力ではそんなものかなという気持ち。リレーがあるので2日間でもっと良くしていきたい。10月にけがしてから練習できてなかったので、苫小牧の合宿はとても良かった。兄(川目健)とは試合前に「頑張れよ」とか話した。来年のインカレのことも考えるような、レースをしたい。自分はまだまだカーブがだめなので、修正していきたい。


TEXT=玉置彩華 PHOTO=坂口こよみ、玉置彩華