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2016.01.09
アイススケート

[スピード部門]島田が6位入賞 新井もポイント獲得で明日につなげる

第88回日本学生氷上競技選手権大会
1月8日(金) 栃木県立日光霧降スケートセンター


◆男子1500㍍

13位 新井 1分57秒29

16位 高柴 1分58秒33

18位 川目健 1分58秒58


◆男子1万㍍

6位 島田 14分48秒15

19位 茅野 15分29秒23

20位 大藤 15分32秒31


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昨年のリベンジを果たしポイントを獲得した新井


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2日連続入賞の島田


 1500㍍では新井(社2=岡谷南)が13位でポイントを獲得。1万㍍では島田(社2=佐久長聖)が6位となり、5000㍍に次いでチームで唯一の2種目での入賞を果たした。


 「最高でしょう。練習以上の出来」。1万㍍で6位に付けた島田のレースに、加部監督は笑顔を見せた。序盤から安定したラップタイムを刻んでいき、8000㍍を過ぎたあたりからスパートをかけタイムを伸ばす。終盤の粘り強さが功を奏し、14分48秒15でフィニッシュした。インカレの3日前まで「毎日1万㍍と5000㍍をひたすら滑った」という島田。辛い練習を乗り越えた成果が表れた渾身のレースだった。

 また、インカレ初出場の茅野(社2=東海大三)、大藤(社1=苫小牧工)もポイントは得られなかったものの、1万㍍を滑り切った。


 一方、1500㍍では高柴(社4=日光明峰)、川目健(社3=駒大苫小牧)、新井の3名が起用されたものの、「全然だめ。メンタルが弱い、それに尽きる」と監督も評価するように、ポイント獲得者は新井1人のみの厳しい結果となった。


 明日は2000㍍リレーとチームパシュートが行われる。現在総合ポイント43ポイントで団体7位の東洋大。6位の山学大と1.5ポイント差に付けているため明日の結果次第で十分順位を上げられる位置に付けている。目標であったインカレ総合優勝は遠のいたものの、全員でベストを尽くし明日のインカレ最終日に挑む。


■コメント

・加部監督

(1500㍍について)なんで練習通りのスケーティングができねぇんだよなっていう。全然だめ。メンタルが弱い、それに尽きる。あれだけ練習で良い滑りが出来て、良いラップで、しっかりしたフォームで滑れているのにもったいない。(島田について)最高でしょう。練習通り以上の出来。合宿では1万㍍のレースと同じものを10日間毎日やりました。だって1万㍍の選手の身体にしないとだから。それだけやればスタートラインに立った時に自信もってできるし、1万㍍に対する不安なんてものはなくなるでしょ。やったら絶対に強くなれる選手だってことを俺は分かってるから。心を鬼にしてね。短距離とかは試合前に調整というか、休まなきゃいけない時期もあるけど長距離強くするには練習しかない。(明日のレースは)リレーで3位になれば上等だね。


・川目健(社3=駒大苫小牧)

悔しい。インカレ優勝という目標を自分に課していたが、口だけで終わってしまった。自分の良さはしなやかさだと思っているが、レースだと固くなっちゃうところがあるのでそこを意識して滑っていた。(リンクは)滑りやすかったし、自分自身のコンディションも良かった。本当に実力不足。(明日のパシュートは)最後まで諦めたくない。


・新井(社2=岡谷南)

自分のリズムを最後まで落とさないで滑り切るというのがレースプランだった。(タイムは)設定的には58秒頭くらいが出れば良いかなと思っていた中で屋外ベストしっかり出せた。(合宿では)とにかく慌てずに落ち着いた中でポイントを取れるスケーティングをすることを心がけた。インカレ2種目でポイントを獲得することを目標に練習してきたが、1000㍍ではポイントを取れなかったので1500㍍でやるしかなかった。屋外ベストが出たのは嬉しいがそれでも力不足を感じた。(これからの目標は)自分のやるべきスケーティングがつかめてきているので、他の選手に負けないためにも成長速度もあげていかないといけない。トップとも戦えるくらいになれるように頑張りたい。


TEXT=坂口こよみ PHOTO=星和典、酒井奈津子