Article

記事


2016.03.17
コラム

第503回 誇り 執筆者・枦愛子

 TOYOのユニフォームに袖を通し、大学を背負って必死に戦う選手たち。「頑張れ、東洋頑張れ」。神宮球場のカメラマン席から、心の中でそう何度もエールを送りました。結果は悲願の1部復帰。東洋大生で良かったと心の底から思えた瞬間でした。

 私は大学受験に失敗し、複雑な思いで東洋大に入学しました。こんなはずじゃなかったのに。何でここにいるんだろう。もちろん愛校心など生まれることはないだろうと思っていました。

 高校生の頃から、スポーツの記事を読むのが好きでした。自分も書いてみたい。何でもいいから記事が書きたい。そんな思いだけでたどり着いたのがスポーツ東洋でした。実際に、入部当初は全くなかった「東洋」への愛着心。しかし、次第に選手たちが見せる勇姿に新たな感情が芽生えました。「東洋大運動部の魅力をたくさんの人に届けたい」。いつしかそんな思いこそが原動力となっていたように思います。

 学生記者として駆け抜けた3年間。決して良いことばかりではありませんでした。それでもここまでやって来られたのは、スポーツが好きだったのはもちろん、何より東洋大が好きだったからだと思っています。「東洋大に恩返しがしたいという一心でやってきた」。これは私が取材した中で、ある選手が口にした言葉です。私も同じような気持ちを持ってやってきたつもりです。たかがサークルと思う人もいるかもしれません。それでも、たった一人でも私が撮った写真を見て東洋大のことを知ってくれたら、たった一人でも私が書いた記事を読んで東洋大に興味を持ってくれたら、これ以上幸せなことはないです。

 最後に、1つだけ質問をさせていただいて終わりにしたいと思います。皆さんには、愛校心や母校愛がありますか?もしないという人がいたら、一度でいいから母校の試合を観に行ってほしいです。校歌を覚えてほしいです。選手たちの頑張りを見たら何かが変わるはずです。私が東洋大生としての誇りを持てたように。