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2016.04.05
サッカー

[サッカー]新チーム初戦は惜敗。PKが明暗分ける

第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)

第1節  4月3日(日) 東洋大学朝霞グラウンド


東洋大0-1神大


<出場メンバー>

▽GK

伊藤俊祐(国3=柏U-18)

▽DF

白石直毅(国3=前橋育英)

浦上仁騎(国2=大宮Y)

飯島樹生(国4=流経大柏)75分→DF水落敬(国4=埼玉栄)

徳市寛人(国4=東福岡)

▽MF

田中舟汰郎(国4=横浜FC・Y)

坂元達裕(社2=前橋育英)

高橋宏季(国2=FC東京U-18)

勝野瑛(国2=浦和Y)

▽FW

仙頭啓矢(国4=京都橘)

佐藤仁紀(国4=武南)


今季から背番号「10」を背負う仙頭

左SBにコンバートされた飯島

徳市は今シーズン、最後の砦として真価を見せられるか


 1部から降格した神大とのリーグ開幕戦は、最後まで得点を奪えず完封負け。部創設50周年シーズン初戦を白星で飾ることはできなかった。

 

 「ちょっとした隙でやられてしまった」。ホイッスルが鳴った瞬間、大声で抗議を唱えた徳市だったが、判定が覆ることはなかった。PKにより1点を失うと、その後は、守備を固める相手を前に、ゴールへの道をこじ開けられず、シュートもわずか3本に終わった。「相手も割り切った状態で裏へ跳ね返してきたのでボールをなかなか前へ運べなかった」と古川監督。後半は風下になり、強い風も最後まで味方せず。仙頭のFKがクロスバーを叩くなど惜しい場面もあったが、チャンスの回数と最後のパスやフィニッシュの精度には課題が残った。

 東洋大入学後は、主にボランチを主戦場にしていた徳市が今シーズンはCBの一角を担う。高校時代はCBでプレー経験があり、「まずは感覚的なものを取り戻したい」と語っていた。しかし、「今日は自信を持ってやれた」と言うように、その守備能力の高さで最後尾からチームに安定感をもたらしていた。その他にも、今シーズンは飯島や白石などの新顔がDFラインに名を連ねるため徳市には統率者としての期待もかかる。「CBは最後の砦」。今節は、PKを与えてしまい、試合後は落胆の表情も見せた徳市だが、すでに次を見据えている。

  「しっかりとサッカーをする」。古川監督が就任当初から掲げるテーマのもとチームが進む道は一つだ。今節、悲観する内容ではなかったとはいえ、開幕戦、強風、先に失点、様々な要素が重なり「東洋大らしさ」が出たとは言い切れない。シーズン最後に頂点にいるために。負けた後の試合をどのように戦うかが重要になる。


■コメント

・古川監督

 開幕戦という緊張感の中で先制点が重要になってくると思っていた。不運な形で失点してしまい、難しいゲームになってしまった。内容は悲観するものではなかったと思う(2トップについて)去年のベースで言ったら仙頭を2トップの一角において、ということも選択肢としてはあるが、田中のスピードという武器も使いたい。佐藤、仙頭、田中の3人の並びをどのようにするかというのは相手を見ながら決めていきたい。(シーズンの見通しは)基本的には毎試合勝点3を目指しながら、極力落とす勝点をなくしていきたい。次節、目先の勝点を取ることが必要。その中で東洋大らしい、「しっかりとサッカーをする」というところは心がけていく。


・佐藤(国4=武南)

開幕戦ということもあって、うまくいくとは思っていなかったし、それでも前向きに落ちないようにやろうと思っていた。前半は押し込まれていたけど、無失点ということでプラスに考えていた。後半の開始10分くらいでPKを取られて相手が押せ押せになってしまった。(田中、仙頭との連携は)今日に関してはロングボールが多かったが、距離が遠かった。いつもより細かいパスや裏へのボールが少なくてチャンスが作れなかった。(無得点に関しての課題は)失点をしないで試合を進めて前線の選手はチャンスを決めきって、試合を優位に進めたい。自分は前の選手なのでなるべく点を取りたい。(次節に向けて)今日の負けもそんなに落ちることではないし、次はしっかり勝てるようにまた一週間全員で準備をしていきたい。


・仙頭(国4=京都橘)

個人的にはあまりボールに触れなず、何もできなかった。ちょっとしたところの差、セカンドボールを拾うのは相手の方が上回っているのを感じた。後半は向かい風の影響で、マイボールにできず東洋らしいサッカーが出来なかった。今節でセカンドプレーで決めるっていうのは大事なんだなと改めて思った。(次節へ向けて)今日のことはしっかり切り替えて、次勝点3取っていきたい。


・徳市(国4=東福岡)

 相手は強いのはわかっているし、何でもうまくいくとは思ってないので、割り切りながら、後ろは絶対ゼロっていう感じで入ったが、ちょっとした隙でやられてしまった。(チームとして焦りはあったか)周りから見えたらそう見えてしまったかもしれない。ピッチの中では比較的に冷静な気持ちでやっていた。だが、落胆が大きい。(ボランチからCBでの先発起用について)大学入ってボランチをやる機会が多くて、まずは感覚的なものを取り戻したい。少しずつ練習試合を通じて感覚は戻ってきているので、今日は自信を持ってやれたと思う。(次節の東海大に向けてもう1回チームで今日のゲームを反省して、それを生かして勝利につなげたいと思う。

・勝野瑛(国2=浦和Y)

どうしても先取点が欲しかったがPKを与えてしまってリズムが崩れた。巻き返すことができなかった。開幕戦ということもって固さもあったが、途中から落ち着きが出てきた。けど、もっと自分のところでボールを安定させてボールを運んで、もう少しゲームをコントロールしていければ良かった。(今季はレギュラーでスタートしたが)ボランチの(高橋)宏季と組んでいて、宏季はどっちかというと攻撃的なので、自分はディフェンス面でハードワークして、プラスでゲームを落ち着かせてコントロールしてバランスを取るということを(監督に)言われている。(同学年の選手への意識は)同じ学年ということで、宏季も隣にいるのでライバル意識というのはあるし、そこでお互いに高め合っていいチームを作っていければいいなと思う。次節へ向けて)連敗は避けたい。ここから次いい形で勝っていいリズムを作っていきたい。


TEXT=吉本一生 PHOTO=當麻彰紘、豊川拳大、横山恵美、藤井圭
 

[次節試合予定]
第90回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第2節 4月10日(日) 対東海大 東海大グラウンドにて 14:00キックオフ  


今年もいよいよ大学サッカーリーグ戦がスタートしました!

今年度もスポーツ東洋サッカー班をよろしくお願いいたします。