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2016.04.11
水泳

[水泳]日本選手権最終日 東洋大から萩野、内田が世界へ!

第92回 日本選手権水泳競技大会 競泳競技

兼 第31回 リオデジャネイロオリンピック競技大会 代表選考会

4月4日(月)~10日(日)  東京辰巳国際水泳場


(7日目・決勝)

◆女子50m自由形

2位 内田 25"19


◆女子200m自由形

7位 大橋 2'12"81


2位に終わるも内田は笑顔を見せた


今大会成長が著しかった大橋


    日本選手権最終日、内田(営4=関東学園大附)が女子50m自由形決勝に登場。目標としていた、派遣標準記録には届かず、惜しくも2位で大会最後のレースを終えた。

    女子100m自由形では日本新記録を樹立し、存在感を見せつけた内田。しかし、浮き上がりから隣のレーンを泳ぐ高校1年生の池江にリードされると、そのままトップを奪うことができなかった。年下の台頭に「自分も頑張らないといけない。後輩には頑張ってほしいし、うれしい気持ちで見ている」とメッセージを送る。レースになるとお互いに「負けたくない」と闘争心むき出しだが、表彰台では相手の結果を笑顔で称えあい、仲の良さが垣間見えた。内田は今大会で個人での派遣標準記録を突破することはできなかったが、リレーでのリオデジャネイロ(以下、リオ)五輪代表権を獲得。女子4×100mフリーリレ―、女子4×100mメドレーリレーでは、「また日本新記録を出したい」と意気込んだ。メドレーリレーでは確実にアンカーを務めることになる。内田が人生2度目の五輪で見せる泳ぎに、今年の夏は目が離せない。

 大会を締めくくる女子200m背泳ぎ決勝には、今大会絶好調の大橋(国3=草津東)が挑んだ。最後は自己ベストのレースではなかったが、出場した3つの種目全てで自己ベストを叩き出した。昨年はインター合宿にも参加できず、結果を残すことができなかった。今年になって長い不調のトンネルを抜け出した大橋は、来月のジャパンオープン、9月のインカレ、さらに来年に向けて視界良好だ。

 1週間の激闘が幕を閉じた。日本選手権に出るために切らなければならない標準記録は、日本で1番速い。東洋大からは30名の選手がエントリーし、選手層の厚さを見せた。
 萩野(文4=作新学院)が4種目、内田が2種目でリオ五輪へと進む。両者ともメダル獲得を名言。リオの舞台でも最高のパフォーマンスを見せてくれるはずだ。4年に1度のオリンピックに向けて、いざ、勝負の時が始まった。


■コメント

・平井監督(抜粋)
開幕前の予想では代表選手が30名届かないのではないかという声もあったが、34人の選手を派遣することができる。五輪でのメダルラインを萩野が突破し、その点はとてもよかった。全体としては、派遣標準記録をぎりぎり切ったという選手が多かったので、本番まで思い切って強化していきたい。(萩野は大会前から調子が良いと言われていたが)400m個人メドレーは狙っていた記録よりも少し遅かった。400m個人メドレーは200m個人メドレーのように、200m個人メドレーは100m個人メドレーのように勢いをもっていかせたつもり。気持ちのコントロールをもう少し行っていけば、1番いい結果を狙える位置にいる。萩野だけではなく、今回選ばれた選手のなかでも、実力を上げなければならない選手、経験を上げなければならない選手、いろいろな選手がいる。その点を、分類しながら考えていきたい。
・内田(営4=関東学園大附)
最後の日本選手権、最後のレースだったので楽しんで泳いだ。もちろん自己ベスト、派遣標準記録を狙っていたので負けたことは悔しい。いい泳ぎができなかったのでしょうがないかなと思う。力強く泳ぐことができず、50mの泳ぎではなく、100m寄りの大きい泳ぎになってしまった。決勝のアップの前に泳ぎの確認をたくさんして、いい感じで臨めるかと思ったが、少し調整不足だった。100mの疲労は抜けていたので、これが今の実力かなと思う。(タイムを見て)24秒は出したかったので満足はいかない。リオ五輪では、53秒前半を狙いまた日本新記録を出したい。若い選手が頑張っているのをみると、自分も頑張らなければならないと思う。頑張ってほしいとともに、うれしい気持ちで見ている。
・大橋(国3=草津東)
久しぶりの背泳ぎは楽しんで泳げたが、準決勝よりタイムを落としてしまったので悔しい。ここのために頑張ってやってきたことが表れてきたと思うので、このまま練習でも良さを持続させてジャパンオープンやインカレなどで、結果を出していきたいと思う。ジャパンオープンがあるのでそこでもう一度自己ベストを出して、来年に向けていきたい。(400m個人メドレーで大橋より上の順位の)2人がオリンピック後にどうされるのかわからないが、(400m個人メドレーで)4分34秒台、33秒台出していければまだチャンスはある。それよりも、順位にこだわらずタイムにこだわって練習していきたい。

TEXT=菊池美玖 PHOTO=吉谷あかり

ジャパンオープン2016
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