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第249回日本体育大学長距離競技会
4月23日(土)日本体育大学健志台キャンパス
▼1日目
男子1500m
15組
3着 横山 3'55"88
16着 碓井 4'14"53
17組
2着 堀 3'45"92
3着 小室 3'47"03
DNS 中村
男子800m
19組
DNS 海谷
20組
3着 増田 1'52"41
7着 本平 1'55"04
8着 長尾 1'55"49
10着 松崎 2'03"31
22組
4着 眞柄 1'51"79
女子5000m
2組
6着 森田 17'10"40
14着 原子 17'22"80
17着 江口 17'27"00
21着 新井 17'40"44
DNS 天羽
3組
7着 室伏 16'43"14
DNS 内田
好記録を出した堀、小室
増田は積極的な走りを見せた
次こそは17分切りを果たしたい
関東インカレの選考レースとして日体大長距離競技会に出場した。風もありコンディションが悪い中、森田(食2=浜松商)が自己ベストを10秒更新。他にも自己ベストに迫る走りを見せた選手も多く、仕上がりは順調だ。
男子1500m、堀(済3=大牟田)と小室(済1=仙台育英)はし烈なデットヒートを繰り広げた。二人とも先頭にぴたりと付いて走っていたが、残り1周で小室がギアをチェンジしてトップに躍り出た。後ろとの差を広げていく小室だが、ラスト200mで堀が負けじとスパートをかける。ゴール直前で小室を抜かし2着に入った。両選手とも3分40秒台の好記録を叩き出した。
800mに出場した増田(ラ2=北陸)はわずかに自己ベストを更新。スタートでは同組の4選手が一斉に飛び出し、流れをつくっていく。「400m過ぎたあたりから自分が前に出た」と話すように前を走っていた松崎(済2=中央学院)の勢いが落ちると増田が先頭に出てレースを引っ張った。スパートがかけられず1分52秒を切ることはできなかったが、来週に控える平成国際大記録会では今回の反省を生かし、選手選考を勝ち抜いていきたいところだ。また、眞柄(済3=三条)の出場した最終組は力のある選手が集まった。ペースの速い集団からなかなか抜け出せず「消極的で後方でのレース展開になってしまった」と反省点を上げる。それでも風がある中でラスト200mから追い上げる姿勢を見せた。中距離部門のエースとして1分49秒を突破し、自信を付けていきたい。
女子5000mに出場した森田は自己ベストを更新し、目標の17分切りへ一歩近づいた。準備をしていたよりもスローペースで始まり、永井監督が「最初はリズムに乗れなかったと思う」と言うように選手たちも思うように前に出ることができなかった。しかし2000mを過ぎてから森田はどんどん前へ追い上げていく。監督が「どんなときでも安定して走れる選手」と評するように後半は他の選手が辛い表情を見せる中、森田は冷静にレースを運び自己ベストを大幅に更新。しかし、17分切りを目標にしていたため「自己ベストは嬉しいが悔しかった」と納得のいく結果は得られなかった。コンディションが良く、持ち味をしっかり出すことができれば16分台も出せるに違いない。
来月に控えた関カレに向けて選手の調子も上がっている。中でも1、2年生の新たな戦力が力を発揮し、熱くなっていく選手選考。互いに競い合っていくことで更なる成長へつなげていく。
■コメント
・永井監督
インカレのメンバーを絞ることを目的に出場した。風があったり、組的に準備していたペースよりも遅いペースで始まったので森田や他の選手3人も最初はリズムに乗れなかったと思う。その中でも森田はどんなときでも安定して走れる選手なので、そういったところが見れた。(室伏は)冬からずっと取り組んできたのが5000mを安定して走ることができるようにすること。元々スピードもあって速い選手だが、とにかく強さを手に入れようとやってきた。風がありコンディションが悪くて、前の室伏ではガクッといっていたところでも何とかうまくまとめていたので、そういう意味では冬やってきたことがうまく出せたと思う。(選手選考は)来週の平成国際大もあるが、できればここで記録を出して選びたいと思っていた。順調にきたのが今回のメンバーなのでそのメンバーと平成国際大に出るメンバーで選んでいきたい。
・塩田部長
インカレの選手決めとタイムを狙うためのレース。想定していたところを100%にすると80%くらい。練習の流れからすると今度の平成国際大のときにピークを合わせられると思う。予想以上に調子の悪い選手や良い選手もいなかったという意味では予想通りの展開。他の大学が記録を出していたから、もう少し記録を出してくれたら嬉しかった。平成国際大と次の日体大で記録を出して選手を決められればいいと思う。
・眞柄(済3=三条)
関カレの選考になることと、昨年のこの時期に自己ベストを出したこともあり狙っていたレースだった。最終組で強い人たちと一緒に走れるので自己ベストを狙っていた。(レースを振り返って)強い人たちがたくさんいて消極的で後方でのレース展開になってしまった。結局出たいところで出られず、ラストスパートでも追いつけなかった。もう少し自重しすぎずに前にいければ良かったが、このようなレースを経験できて良かったと思う。600mの通過からしたら、ラスト200mは風がある中でもそれなりに上げることができた。調子はいいと思う。(今後に向けて)1分50秒を切ることが関東インカレに向けても、自分にしても自信になるので切りたいと思う。
・増田(ラ2=北陸)
(今日のレースは)一緒の組だった松崎が引っ張る形だったので後ろについて後半で抜けたらいいと思っていたが、後ろから見ていてバテてきていたので400m過ぎたあたりから自分が前に出た。ラスト200mでいつもは切り替えるが切り替えができなかった。(自己ベストだったが)52秒では一緒だと思っている。50秒後半か51秒前半を狙ってきていたので。(今後は)関カレに選ばれるためにもちろんタイムが一番重要だと思っているので、次で絶対自己ベストを出して関カレに出場できるようにしたい。欲を言えば日本選手権の標準を切っていきたいと思っている。
・森田(食2=浜松商)
関カレの標準と17分切りを目指していた。(レースを振り返って)最初から消極的すぎて集団の後ろでスタートしてしまった。なかなか前にいけず悔しいレースになった。(自己ベストだが)17分切りを目指していたので、自己ベストは嬉しいが悔しかった。まだまだ自分の力が足りないと思った。次に5000mを走るときは17分を切れるようにしたい。また、その目標を達成できるような練習をしていきたい。
TEXT=福山知晃 PHOTO=畑中祥江、吉川実里